宇宙を活用した教育実践例

宇宙 × SDGs

大阪府・関西学院千里国際高等部

  • 高校生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 関西学院千里国際高等部
対象 高校2年
対象人数 15人
実施日 2019年8月20日
タイトル 宇宙×SDGs
活動内容

講義編

宇宙×SDGs というテーマで 下記の3つの資料を基に講義形式での授業を実施。

実習編

その後、実際にローバーをプログラミングで動かしました。

  • JAMSS
  • VAIO
  • VAIO Official:VAIOミライ塾

  • 株式会社うちゅうの宇宙教育 日常と先端科学技術の接点とは?などの課題解決型ワークショップ
    JAMSS の有人宇宙開発における知見、VAIOの教育プログラムと製品技術を融合データを頼りに
     遠隔操作でローバーを走行させて課題を解決するローバー操作体験
     (例えば障害物をさける、上り坂や下り坂を走行するプログラムを作成)


特に宇宙開発と人工衛星で採集したデータを消費者とマッチさせるしくみにフォーカスする。

使用した宇宙の素材・教材など
参加者の様子・感想など
  • 人工衛星は打ち上げ費用が莫大だが、運用はそこまで高くない。ただし地上の管制室とそこの職員、光熱費などはもちろん発生する
  • 航空機に合成開口レーダに近い装備を搭載して災害後の観測をすることは可能。ただし、災害の範囲が広いと人工衛星のほうが観測にかかる時間を短くできるので有効。
  • どんな技術を使っても災害を100%予測するのは不可能。予兆を検知することは可能だが、必ず予兆があるわけでもない。人工衛星は災害発生をある程度予測した上で、初期対応から最終的な復旧まで使える、有効な手段であることがわかった。データを必要としている人とデータを集める人をうまく結びつけることが出来たら、データ収集の中で最も有効な手段として今後の活躍も期待できると思う。
    例えば、航空機を用いた調査が必要なエリアなどを特定するのにも使えるため、最初はおおざっぱに分解能の低いレーダーで撮像し、追加調査が必要な地点の絞り込み等ができる。例えばJAXAの運用するだいち2号であれば、日中と夜間の12時にその地点を観測できる。また、衛星を傾けることによって数千キロの幅を調査できるので、よほどの限りでなければ観測できる。レーダーはマイクロ波を使用するため雲を透過でき、かつ昼夜の別なく観測できる点においても航空機に勝る。
    また、日本は国際災害チャータにも参加しているので、災害発生地域の近くに日本の観測衛星がいなくても、最寄りの他国の災害衛星が撮像、データ共有をしてくれるサービスも有る。レーダでの撮像の場合、データ解釈に専門的な知識が要求されることを除けば光学よりもレーダのほうがいいことがわかった。

活動のご感想・ご要望など

  • “宇宙”を題材に、答えのない問いに対して創造性と好奇心に基づいて行動し、その中で失敗をしながら学び、オリジナリティを持って挑戦を続ける力を養うことが少しはできた。仲間と協働し、チームワークを築きながらいろんなことに一緒にトライ・チャレンジし、学びあうことができた。今回の経験を通して、将来自分のやりたいことをより明確にすることができた。今回 自分から地球へと視点を行き来させていくことや多世代の人たちとつながる機会を得ることによって、時間的・空間的な価値観を身に付けていくことができたように思います。加えて、このような場を生み出していくためには、教員の従来のマインドセットを変えていく必要があることも改めて感じた。まずはこれからの時代を見据え、子どもたちにどのような力を身につけさせたいのか。そして、その力をどのように評価していくべきなのか。子どもたちの学びを継続させていくためには、どのような教室づくりをしていく必要があるのかを絶えず模索し続ける必要がある。SDGsを学校カリキュラムに位置付けるということは、単に17個のゴールを個別に目指していけばよいのではなく、持続可能性や幸福といった観点を自分の中にも、教員という役割の中にも、学校という施設の中にも“内在化” していくプロセスから始まるということを改めて認識できた。
宇宙を活用した教育実践例一覧

このページのTOPへ