宇宙を活用した教育実践例

火星移住計画

新潟県・柏崎市立比角小学校

  • 小学生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 新潟県・柏崎市立比角小学校
対象 小学6年生
対象人数 約60名
実施日 2021年3月14日〜19日(各クラス2時間で実施)
タイトル 火星移住計画
活動内容

本単元の学習を終えた後で、発展の内容として実施する。

①NASAが火星に探査機を着陸させた話題と、火星の地上から撮った写真を紹介。

②火星に移住するとして、持続可能な生活を送るために、どんな準備・施設が必要か。

③火星の様子について簡単に知る。

  • 火星の大気について。(ほとんどが二酸化炭素)風がよく吹くらしい。
  • 気温は低い。(マイナス50℃ほど。場所によって異なる)
  • 水はあるらしいが、液体の状態では、確認されていないらしい。
  • 重力は地球の3分の1程度。太陽から遠いため、太陽エネルギーは地球の半分程度。
  • 火星の1日は約24時間。地球の1日とほぼ同じ。火星の1年は約690日。地球の2年ぐらいになる。
  • 四季はあるが、それぞれが6ヶ月ほど続く。   など

④火星基地を想像し、本単元で学習した「空気」「水」「植物(食物)」の視点と、前単元で学習した「発電」の視点から設計する。イラストや文で説明する。

⑤宇宙飛行士が宇宙から見た地球環境について。(大気の薄さ・水源の枯渇)

⑥持続可能な地球を維持するために、今、自分が行動に取り入れたいことについて考える。(小さな行動から)

  • 児童が考えた火星基地の例
  • 写真1
    写真2
    写真3
    写真4

使用した宇宙の素材・教材など
  • 火星探査車「Perseverance」が撮影した火星表面の写真
  • 油井亀美也著,林公代著,『星宙の飛行士』,実務教育出版,2019
  • JAXA「Space Food X」より、循環システムの図
参加者の様子・感想など
  • エコバックを使うなど小さな取り組みで、少しずつ持続可能な社会になっていくと思うので、小さなことから取り組んでいきたいです。1つ1つの行動を大切にしていきたいと思いました。
  • 生き物が住みやすく、快適に暮らせる星は地球という1つの星しかないんだなと思いました。だから、今からでも地球の環境を大切にする行動をしていきたいです。
  • 火星で暮らすことを考えてみて、火星に住めるようにすることがとても難しいことに気が付きました。そのことによって、地球のありがたさに気づきました。
  • 今の環境問題を少しでも軽くするために、小さなことでも協力し合いたいです。
  • 「食料は配給制にして、みんなに平等に行きわたるようにする。」「お金を作らない。」というような社会を実現しても良いと考えました。

活動のご感想・ご要望など

  • 昨年度の6年生では「月面基地」を考える活動を行なったが、今年度はNASAの火星探査機Percerveranceの話題を子どもたちがよく知っていたため、「火星移住計画」にした。月よりも地球に近づけやすい印象があり、様々なアイデアを具体的に考えやすかったように感じた。
  • GIGAスクール構想で1人1台iPad使用可だったので、途中から情報収集のために活用した。「火星の赤道付近の気温」「火力発電と原子力発電の違い」「火星に火山はあるか?」「火星で栽培しやすい作物について」「二酸化炭素から酸素は作れるか?」「火星を温暖化させるには?」等、こちらが想定していた以上に多様な情報を収集し、お互いに情報交換しながら持続可能な社会を考えようとする姿が見られた。
  • 6年生は、総合的な学習の時間でSDGsについて学んでいたので、SDGsの内容と関連させながら多面的に考えることができた。
  • 最後の「持続可能な地球を維持するために、自分の行動に取り入れたいこと」を考える活動は、卒業式前で時間が不足してしまい、話し合う時間を多く確保できなかった。ここが一番大切になってくるので、他者と意見交換しなが十分考えさせたい。今後の課題である。
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