宇宙を活用した教育実践例

月の表面

徳島県・ 学校・団体名 阿南市科学センター
(阿南市立新野東小学校、阿南市立桑野小学校)

  • 小学生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 阿南市科学センター(阿南市立新野東小学校、阿南市立桑野小学校)
対象 6年生
対象人数 新野東小6名、桑野小26名
実施日 新野東小 2020年9月16日・桑野小 2020年9月29日
タイトル 月の表面
活動内容

当館の市内小学生向け事業「科学センター理科学習」において実施。例年であれば、科学センターに児童がクラス単位で来館して行うが、コロナ禍につき今年度は職員が学校に出張する形で実施しました。授業時間は50分。講師は今村和義 (阿南市科学センター学芸員)。

(1)導入
模型やヒモを使って月の大きさや距離について考える。

(2)展開1 / 月の表面の様子について
月の地形(海)の名前の確認。
月が球体であることを確認し裏側があることを知る。
月の立体模型を触って月の表面の特徴について考える。

(3)展開2 / クレーターについて
クレーターはどのようにして作られたのかの確認。
代表的なクレーター(ティコ)を模型で観察し特徴をとらえる。
模型に懐中電灯で光をあて、クレーターに見られる影のでき方について考える。

(4)展開3 / 月の表面を覆う砂(レゴリス)について
アポロ11月号やクッキリ残る月面の足跡について確認。
月面の砂(月土壌シミュラント)と地球の砂について、教材より比較し違いを考える。
月の砂の特徴について確認。

(5)まとめ

使用した宇宙の素材・教材など ①月の立体模型(月球儀)
②クレーター(ティコ)の模型
③月の砂(月土壌シミュラント)と地球の砂の砂時計

※いずれも児童一人1つ又は二人で1つ使用
※①はJAXA宇宙教育センターより提供
※②の3DデータをJAXA宇宙教育センターより提供(教材としての量産は当館にて)
※③の月土壌シミュラントは清水建設より提供(教材としての量産は当館にて)
参加者の様子・感想など
    児童の感想
  • 月の表面やクレーターの模型を実際に触ってたしかめられたので、わかりやすかった。
  • 月の砂は細かくて角ばって固まりやすいので、砂時計にならないことがわかった。
  • 教科書で学ぶのとは違う面白さがありました。
  • 学校教員の感想
  • 月の模型や月の砂のレプリカなど、学校ではできない活動ができて良かったです。
  • 月やクレーターの模型などを実際に見せて頂き、月の表面についてよく理解することができました。クレーターに光をあてて観察し、影が変化する結果から月は太陽の光を受けて輝いていることがよくわかり、児童が驚いていました。

活動のご感想・ご要望など

  • 一般的に宇宙のことはどうしても遠い存在になりがちなので、なるべく自分の手で触って体験することができる授業作りを目指しました。利用した教材の多くはJAXA宇宙教育センターより提供して頂きました。お陰様で高い教育効果が得られたと感じています。授業の進め方や、内容についてはまだ課題があるので、今後も改良を重ねながら、宇宙教育に貢献していきたいと思います。

授業の様子

写真1
新野東
写真2
桑野小
写真3
桑野小
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