宇宙を活用した教育実践例

宇宙の大地を調べる
〜「はやぶさ2」小惑星サンプルリターン〜
(小学6年 理科「大地のつくりと変化」)

新潟県・柏崎市立比角小学校

  • 小学生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 新潟県・柏崎市立比角小学校
対象 6年生
対象人数 約60名
実施日 2020年10月23日・26日
タイトル 宇宙の大地を調べる〜「はやぶさ2」小惑星サンプルリターン〜
(小学6年 理科「大地のつくりと変化」)
活動内容

2020年12月に地球にカプセルが帰還する「はやぶさ2」に興味をもつきっかけにして欲しいと考え、小学6年生理科「大地のつくりと変化」で、コラム的に扱った。

大地のつくりと変化 指導案 PDF(382.5 KB))

近隣の上越市は、100年前に落下した隕石を保有しており、学習資料を作成している。その資料も活用しながら、小惑星のサンプルや隕石から、どんな研究ができるのかを簡単に紹介した。

おおまかな学習内容は、次の通り

・地球の大地は変化する
・小惑星の大地は変化しにくく、昔の情報をそのまま持っている
(小惑星サンプルリターンの意義)
・初代はやぶさについて
・はやぶさ2について
・隕石について

使用した宇宙の素材・教材など 宇宙のとびら29号
宇宙教育教材「弾むもの 弾まないもの
宇宙教育教材 道徳資料「「はやぶさ」にかけた想い
動画「太陽系と生命の起源の謎を探る! 小惑星探査機「はやぶさ2」」JAXA
「学習用資料 櫛池の隕石」 2020年「櫛池の隕石」学習資料作成委員会
「櫛池の隕石」学習資料表紙
「櫛池の隕石」
学習資料表紙
参加者の様子・感想など
  • 太陽系の歴史を調べるためにサンプルリターンに挑戦していることを初めて知った。
  • 初代はやぶさは、たくさんトラブルがあったけれど、川口さんたちが諦めなかったことがとてもすごいと思った。プロジェクトが成功したのは、たくさんの人の努力が実った結果なんだな、と思った。
  • 僕も見習って、最後まで取り組むことを決意する。
  • はやぶさが最後に見た地球の写真に感動した。鳥肌がたった。
  • 「はやぶさ2」では改善を重ね、トラブルがほとんど無いのがすごいと思った。
  • はやぶさ2が12月に地球に帰ってくることが楽しみ。無事に帰ってくるのを願いたいと思う。
  • ニュースで「はやぶさ2」の報道があっても、今まではよく分からなかったが、今回ですっきりした。
  • 科学の力は、どこまでも無限だと思った。
  • イオンエンジンという弱い力で飛んでいることが分かった。
  • いん石は、長野県で分裂して上越に落ちたときに、直径1mぐらいの深いクレーターができたそうなので、とても重いんだと思った。その後大切に保管されていてすごいと思った。
  • いん石のかけらが、けっこう重いのでびっくりした。鉄分を含んでいて磁石につくのが面白かった。
  • 隕石のことをもっと知りたい。いつ、どこでどうなって、この地球に降ってきたのかを知りたい。いろんな成分を見てみたい。地球の謎、宇宙の謎をもっと知りたい。
  • (上越市が)隕石とクレーターを観光施設にしているのは、すごいと思った。

活動のご感想・ご要望など

  • JAXAの道徳資料『「はやぶさ」にかけた想い』は、小惑星探査に携わる人々の思いや「はやぶさ」の功績の概略を説明するために、適度な長さ・内容だった。
  • 動画資料「太陽系と生命の起源の謎を探る!」は、少し難しい内容だったので、視聴前に「サンプラーホーン」「ターゲットマーカー」「スイングバイ」などについて簡単に説明した。ミッションの目的や探査機の特徴等が、小学6年生にも分かりやすい内容だった。津田プロジェクトマネージャーの説明だったことも良かった。
  • 今回は一方的に伝えることが中心の学習になってしまった。「弾むもの 弾まないもの」の、ターゲットマーカーの実験なども取り入れてみたいと思った。
  • 地元には、大切に保管している隕石がある。小惑星サンプルリターンに関連させ、貴重な試料であることを感じてほしい。
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