宇宙を活用した教育実践例

【地理総合】「モンスーンを探せ!」
~地球観測衛星データを活用して~

東京都・東京都立小平高等学校

  • 高校生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 東京都・東京都立小平高等学校
対象 1年生
対象人数 40名
実施日 2021年7月13日
タイトル 【地理総合】「モンスーンを探せ!」~地球観測衛星データを活用して~
活動内容
  • ①グループワークによる資料(動画)読み取り(5人✕8グループ)ギニア班、
  • アラビア班、ベンガル班、南シナ班をAB2班ずつ

  • ②ワークシートに読み取った内容を記入する。
  • ・風向の入れ替わるタイミング 海から大陸へ、大陸から海へ
  • ・顕著に発達した風向風速、風に対応して降雨量の多いところ

  • ③各地域の風や降雨(雨季乾季)と人間生活との関連を調べる。
  • ①②を活用して、地域に発達する風や雨が、人々の生活にどのように影響を与えているのかを調べる。
  • Web検索をして、生活や産業活動に上手く取り入れている具体的事例を見つける。
  • 例えば、衣食住の工夫、農業の様子、防災の工夫などを中心に調べるとよい。

  • ④観察内容の記入と発表
  • 黒板にワークシートの拡大地図を貼り、観察内容を記入する。
  • 中学校までの学習内容と今回の学習でわかったことの比較して違いを洗い出す。
  • 人間生活との関わりについて調べたこと、まとめたことを発表する。

  • ⑤ワークシートの記入
  • 表の完成、今までの知識と調べた後の理解との違い、雨季と乾季における人々の生活の特徴をまとめる。

詳細資料:指導案(中山先生)  PDF(550KB)
詳細資料:ワークシート    word(672KB)

使用した宇宙の素材・教材など ・JAXA オリジナルGoogle Earth Engine Apps 集 - 教室ですぐに見える!使える!衛星データ -
https://edu.jaxa.jp/materialDB/contents/detail/#/id=50047
・世界の気象リアルタイム
https://www.eorc.jaxa.jp/theme/NEXRA/index_j.htm
参加者の様子・感想など

中学校で学習する季節風(モンスーン)は、季節によって風向きが入れ替わる風として、教科書にある夏冬の模式図を比較して理解している生徒が多いと思います。今回の授業では刻々と変化するモンスーンの実像を宇宙空間からの衛星画像動画として眺めることができたので、とても新鮮に感じたようです。実際のモンスーンは風向風速ともに複雑な流れで、地域的な違いや生活との関わりなどを調べることで、新たな発見もあった様子です。グループ学習では、4つの地域に分けたので、担当した以外の地域も調べてみたいという感想が多数ありました。

活動のご感想・ご要望など

  • 授業時数の関係もあり、今回は50分授業1回で行いましたが、生徒のグループ活動や発表とまとめを考えると50分✕2回など時間をかけて学習させたり、複数の地域を調べさせるとより理解が深まるように感じます。また、今回利用した Google Earth Engine Apps集には降雨量の月毎のデータのみで、風向風速のデータが無かったので、JAXAの別サイトである「世界の気象リアルタイム」の画像を使って風と雨のデータを動画化する必要がありました。できれば、風向風速のデータもGoogle Earth Engine Apps集に追加してもらえると、世界の風向風速と降水量の対応がみられ地理総合の気候分野や地球環境問題の学習に有効活用できるので、是非対応をお願いします。

授業の様子

授業の様子1
授業の様子2
授業の様子3
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