宇宙を活用した教育実践例

【地理的分野(3)】日本の諸地域 中部地方「宇宙×農業で上越の未来を救おう」
~地球観測衛星データを活用して~

新潟県・上越教育大学附属中学校

  • 中学生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 新潟県・上越教育大学附属中学校
対象 2年生
対象人数 36名
実施日 2021年6月3日〜2021年6月30日
タイトル 【地理的分野(3)】日本の諸地域 中部地方「宇宙×農業で上越の未来を救おう」
~地球観測衛星データを活用して~
活動内容
  • 1.JAXA職員の話を聞こう(1時間目)
  • JAXA職員と教室をビデオ通話アプリであるZOOMで繋ぎ,宇宙開発や地球観測衛星がどのように自分自身の生活と
  • 関わっているのか,Google Earth Engine(以下,GEE)の活用方法についての話を聞く。

  • 2.宇宙から見た中部地方(2時間目)
  • GEEの月別降水量を比較し,北陸地方にある上越市と東海地方,中央高地の気候の違いを読み取る。

  • 3.中部地方の工業を知ろう(3時間目)
  • 1930年代の起業家なら,愛知県のどこで自動車工業を始めるかを
  • Google EarthやGEEの森林マップ/非森林マップを活用し考える。

  • 4.自動車工業と宇宙開発を考えよう(4時間目)
  • 自動車会社が宇宙開発のために作る月面探査車に必要な技術を考える。

  • 5.宇宙から見る川上村(5時間目)
  • なぜ,川上村ではレタス栽培が盛んなのかを資料やGoogle Earthを活用し考える。

  • 6.上越地方の農業の新しい価値を創造しよう(6〜9時間目)
  • 上越地方の農業の可能性をGEEやJASMINを活用し,発表スライドにまとめる。

  • 7.宇宙から見た上越の農業の可能性を伝えよう(10時間目)
  • 上越地方の農業の可能性について,上越市農政課,農家を教室に招き,
  • JAXA職員とはZOOMで繋ぎ,意見交換する。

  • 8.宇宙から見た上越の農業の可能性をまとめよう(レポート)
  • 専門家からのアドバイスを基に発表スライドの内容を修正し,レポートを作成する。

詳細資料:指導案(仙田先生)  PDF(294KB)

使用した宇宙の素材・教材など ・JAXA オリジナルGoogle Earth Engine Apps 集 - 教室ですぐに見える!使える!衛星データ -
https://edu.jaxa.jp/materialDB/contents/detail/#/id=50047
・JASMIN(JAxa's Satellite based MonItoring Network system for FAO AMIS Market Monitor)
https://suzaku.eorc.jaxa.jp/JASMIN/index.html
参加者の様子・感想など

・農業だけでなく様々な会社や企業などと宇宙を結び,日本の産業をより発展できる未来を創っていきたいです。
・色んな人に愛される農業にするために私は情報を発信する側として協力できます。例えば,今回の学んだデータの活用の仕方を発信したり,自分自身がさらに農業について知ったりすることが今の自分にできることです。
・農業に関わる人だけではなく,自分自身も農業に興味や関心をもち,考え続けることが今の自分に必要とされていることです。

活動のご感想・ご要望など

  • 本単元の学習では,身近な地域の農業を含む産業に希望をもち,考え抜く生徒の姿が見られました。「宇宙と自分自身の生活は関わっているか」というアンケートでは,単元の始まりで農業とのつながりを認識していた生徒が69%(25人,実施日2021年4月19日)だったのに対して,宇宙開発が農業に大きな影響を与えていることを知り,同じアンケートで100%(36人,2021年7月5日)となりました。このように社会的な事象の相互の関連について認識を深めました。JAXAの職員の方には授業づくりを中心に当日の授業まで大変,お世話になりました。生徒だけではく,授業者自身も良い学びをさせていただきました。

授業の様子

授業の様子1
授業の様子2
授業の様子3
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