宇宙を活用した教育実践例

【地理総合】資源・エネルギー問題と私たちの生活
~地球観測衛星データを活用して~

茨城県・茨城県立日立第一高等学校

  • 高校生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 茨城県立日立第一高等学校
対象 2年次
対象人数 40名
実施日 2021年9月7日
タイトル 【地理総合】資源・エネルギー問題と私たちの生活
~地球観測衛星データを活用して~
活動内容 導入:地球温暖化の背景を理解する

  1. 温室効果について説明。
  2. 18世紀以降の二酸化炭素排出量と世界のGDPの推移を比較させ、環境と経済が密接な関係にあることを学ぶ。
  3. Google Earth Engine 「夜間光」の使い方を説明。

展開:「夜間光」を使った作業

  1. 1992年と2013年の明るさを比較して、明るくなった地域を見つける。
  2. その地域が明るくなった理由を考察する。
  3. その地域にあった環境問題の解決策を考察する。

終結:持続可能な経済活動の在り方を考える

  1. JAXA for Earth on COVID-19や総務省統計局「労働力調査」等の結果を用いて、経済活動が縮小した場合の影響を考える。
  2. 持続可能な経済活動についての考えをまとめ、Googleフォームに提出する。

詳細資料:指導案(川久保先生)  PDF(344KB)
授業資料  PDF(1.46MB)

使用した宇宙の素材・教材など ・JAXA オリジナルGoogle Earth Engine Apps 集 - 教室ですぐに見える!使える!衛星データ -
https://edu.jaxa.jp/materialDB/contents/detail/#/id=50047
・JAXA for Earth on COVID-19
https://earth.jaxa.jp/covid19/index.html
参加者の様子・感想など

臨時休業期間中で生徒の活動の様子を直接見ることはできなかったが、提出物を見ると、少ない時間の中でも授業の意図を理解し、積極的に環境問題の解決に向けたアイデアを考えることができたと考える。生徒の感想には、「夜間光、二酸化炭素排出量、経済成長など、学んだ分野を関連付けて、現実問題の解決策を考えるのは新鮮で、とても面白かった」「小さな光でも、集まれば宇宙からでもあんなに見えることに驚いた」「実際に地図を見て考えられるのが楽しかったです」といったものがあり、「明るさ」という感覚的に理解できる教材を使って、楽しく授業に参加するとともに、これまでの学習内容の定着に役立ったと感じた。

活動のご感想・ご要望など

  •  オンラインでの授業であり、また通信負荷を下げるために生徒のカメラはオフにして授業を行っている。そのため、授業をしていて生徒の反応がわからないためCommentScreenという生徒の意見や反応を画面に映し出すアプリを使って授業を行った。授業中に提示した図の読み取りの結果や授業を受けながら思ったことをコメントが数多く寄せられたので、生徒は積極的に授業に参加できたものと思える。通常の教科書やプリントを使った授業では、既存の資料や紙面の関係で特定の地域しか示せないが、Web地図を用いることで、生徒個々に異なる興味のある地域をじっくりと見られることによる学習効果は高いと感じた。生徒が提出した作業内容を見ると、授業者が想像もつかなかった事象に気づく生徒もおり、それらを共有することでさらに学習に深まりが増すと考える。

授業の様子

授業の様子1
授業の様子2
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