学校・団体名 |
保育園コスモス |
対象 |
主に4、5歳児クラス |
対象人数 |
11名 |
実施日 |
2022年9月~2024年1月 |
タイトル |
宇宙を身近に感じる活動 |
活動内容 |
宇宙好きの保育士が中心となって、年間を通して宇宙を感じる活動を取り入れた。
内容は大きく分けて3つで、順に活動内容を紹介する。
- 【「うちゅうのたね」の取り組み】
2022年秋にJAXAから譲り受けた「うちゅうのたね」を2022年秋から育て始め、2023年夏にバジルを収穫できた。
種を植えた後に「うちゅうのたね」からこんな植物が生えたらいいな、と想像してお絵描きを楽しんだり、生活発表会にてそれらの絵と共に保護者へ紹介したりした。
- 【ロケット作りを通してもの作りの楽しさを味わう】
2023年6月に、4,5歳児クラスの11人を対象として行った。担当保育士は、ペットボトルを加工したロケットの胴体の部分と、牛乳パックを羽の形に切り取ったものを準備しておいた。子どもたちは2人1組で1つのペットボトルロケットを装飾していった。友だちと意見を出し合いながら、油性マジック、マスキングテープ、リボンなどで装飾を施し、後日、広場にもっていって自転車のタイヤの空気入れを用いて、自分たちのロケットを飛ばした。
- 【天体望遠鏡を用いた月観察】
2024年1月の満月に近い日に3歳児以上を対象に行った。園児がお迎えを待つ時間帯に満月に近い形が見られるチャンスが少ないため、1月に実施した。明るいうちに天体望遠鏡を調整しておき、月が出てきたらピントを合わせて子どもたちと月を観察した。
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使用した宇宙の素材・教材など |
- うちゅうのたね2022 https://edu.jaxa.jp/contents/other/uchuunotane2021/leader.html
- 手作りロケット https://edu.jaxa.jp/materialDB/contents/detail/#/id=78832
- 満月
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参加者の様子・感想など |
- 【「うちゅうのたね」の取り組み】
「うちゅうのたね」の対象年齢は6歳以上となっていたが、保育園コスモスでは3歳児~5歳児(6歳を含む)の異年齢合同でうちゅうのたねに取り組んだ。そのため、3歳児も一緒に絵を描いたり宇宙の話をしたりした。ちゃんとわかるかな?という心配をよそに、みんな「宇宙人がいる」や「暗いところ」など、宇宙のイメージをもっていた。スイートバジルの葉は香りが強く、幼児にとっては人気のあるものではない。しかし、種植えの時や水やりの時に「宇宙を旅してきた種」であることに触れていたため、「うちゅうの匂いがする」「いい香り」等の感想が出ていた。「うちゅうのたね」が成長した時の想像画を書いてもらったときは、惑星がちりばめられているもの、暗黒を表現したもの、太陽を表現したものなど、子供たちの想像力に驚かされた。
- 【ロケット作りを通してもの作りの楽しさを味わう】
空を飛ぶものを作るということは、子どもたちにとってわくわくする活動であり、みんな意欲的に参加していた。さらにグループ活動とすることで、相手とコミュニケーションをとりながらより良いものをつくろうとする姿が見られた。自分たちでデザインしたロケットに、水と空気をいれることで勢いよく飛んでいく体験をとおして、もの作りの楽しさを味わっていた。
- 【天体望遠鏡を用いた月観察】
3歳児は、片目でレンズを覗くということ自体が難しそうだった。空に浮かぶ満月をみて嬉しそうにしていた。4歳児はレンズを覗いて月を見ることができたが、天体望遠鏡の、レンズを覗く方向と月の方向が90度ズレているため、実際に空に浮かんでいる月と、レンズ越しに見ているものが同一のものだと理解していないようだった。5歳児は上手に観察することができた。「とってもきれい!」「美しい~」「すごーい」など、感動したあと、「ウサギが見える」「左の上のほうから線がでている」「丸いぶつぶつがある」など観察できたことを言葉にしていた。
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