宇宙を活用した教育実践例
「台風と天気の変化」と「とじこめた空気と水」
愛知県・小牧市立一色小学校
- 小学生
- 学校教育
概要
| 学校・団体名 | 小牧市立一色小学校 |
|---|---|
| 対象 | 第5学年、第4学年 |
| 対象人数 | 約94人、約72人 |
| 実施日 | 2025年9月18日~10月16日、11月7日~11月21日 |
| タイトル | 1)台風と天気の変化 2)とじこめた空気と水 |
| 活動内容 |
1)小学校第5学年理科「台風と天気の変化」の学習の導入として、成長段階の異なる台風の降水量を表した気象観測ぬりえ(5枚1組)を各グループに1セットずつ配付した。 児童は、降水量のちがいに着目し、色を工夫しながらぬり分ける活動を行った。 活動に先立ち、スライドを用いて気象衛星がどのように地球を観測しているのかを確認し、その学習内容をもとに、配付されたぬりえが何を表しているのかを予想した。 これにより、台風の発達に伴って天気がどのように変化するのかを具体的に捉えることができた。また、台風の目の付近では降雨が見られないといった台風の特徴について理解を深めることにつながった。 2)小学校第4学年理科「とじこめた空気と水」の学習の一環として、ペットボトルロケットを用いた実験活動を行った。 水と空気のみでロケットが飛ぶことを確かめた上で、「水と空気の割合を変えると、飛び方はどのように変わるのか」という課題を設定し、グループごとに実験を行った。 実験では、空気を入れる回数を最大10回に統一することで条件をそろえ、水の量のみを変えて試行錯誤できるようにした。 各班は、空気と水の割合について予想を立て、飛距離を測定しながら、よりよく飛ぶ条件を探究した。 |
| 使用した宇宙の素材・教材など |
1)JAXA宇宙教育センターの「地球観測ぬりえ及び台本(気象編)」 2)JAXA宇宙教育センターの「基本型水ロケット」の教材 |
| 参加者の様子・感想など |
1)児童は、「何を表したぬりえなのだろう」と好奇心をもって活動に取り組んでいた。一人一枚ずつぬりえに取り組んだ後、グループ内で互いに見せ合い、話し合いながら、それが台風を表しているのではないかという予想を立てることができた。特に、数名の児童が台風の目の付近では降雨が見られないことに気付いた場面では、発見を喜ぶ様子が見られた。 2)導入の演示実験としてペットボトルロケットを打ち上げた際、児童から大きな歓声が上がり、「自分たちでも飛ばしてみたい」「もっと遠くまで飛ばしたい」という声が自然に聞かれ、学習への意欲が一気に高まった。実際の実験では、クラス全員でカウントダウンを行い、ロケットが飛び立つ瞬間には学級全体が一体となって盛り上がる様子が見られた。ロケットがよく飛んだ際には歓喜の声が上がり、思うように飛ばなかった場合でも「次はこうしてみよう」と前向きに話し合う姿が見られ、探究活動を楽しむ姿勢が育まれていた。 |
活動のご感想・ご要望など
- 1)本実践を通して、気象観測ぬりえは、児童の「これは何を表しているのだろう」という興味・関心を自然に引き出す教材であると感じた。ぬりえという活動のため、学力に差のある児童も無理なく取り組むことができ、全員が学習に参加しやすい点が良かった。また、色をぬり分ける過程で、降水量の違いや台風の構造に気付くきっかけとなり、主体的に考える姿が多く見られた。課題として、完成したぬりえを台風の発達段階の順に並べることが、児童にとって難しい場面が見られた。
- 2)本実践では、ペットボトルロケットの演示を通して、とじこめた空気の力の大きさを児童に実感を伴って示すことができた。また、迫力のある実験により、児童の興味・関心が自然に高まり、その後の学習への意欲向上につながった点が良かった。課題としては、まず安全確保のための指導が挙げられる。ペットボトルロケットの打ち上げでは、児童の興奮が高まりやすいため、立ち位置や合図、役割分担などを事前に十分確認しておく必要がある。また、学習を円滑に進めるためには、教材・学習材の準備や動線の確認など、事前準備をより丁寧に行うことが重要であると感じた。



