授業連携

宇宙旅行をしよう

鹿児島県・肝付町立内之浦小学校

  • 小学校
  • 小5
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

太陽に関心を持ち、それぞれの課題を生かして調べ、自分なりの方法でまとめることができる。

<対象>

小学5年生 34名

<期間>

平成19年4月18日~平成19年11月6日
回数(総時間):31回(23時間15分)

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
45分
授業
34名
宇宙や太陽、地球について、自分なりの疑問を持つことができる。
2
90分
講義
27名
ビデオ鑑賞
「宇宙での生活」
「宇宙での理科実験(毛利さん)」
「人工衛星」
講師:浅野 眞
(JAXA宇宙教育センター 参事)
3
90分
演習
27名
太陽・地球・月の動きを調べる。
4
90分
授業
27名
太陽系の惑星の赤道半径や太陽からの平均距離を調べ、大きさや距離を縮小して比較する。
5
90分
授業
27名
学習発表会に向けて、テーマを決めて調べ、分かりやすく発表することができる。
6
90分
授業
27名
これまでの学習の成果を分かりやすく発表することができる。

第1回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

宇宙や太陽、地球について、自分なりの疑問を持つことができる。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
1.昨年度の5年生の学習について知る。

2.学習内容を想像する。
◎昨年度の発表資料を見せたり、説明をしたりして、昨年度の5年生の学習について話をする。

◎宇宙や太陽、地球について学習していくことを知らせる。

△学習内容を想像する。
・昨年度の発表資料
展開
(25分)
3.自分なりの疑問を持つ。
◎ポストイットに一つずつ疑問を書かせる。

◎必要に応じて、宇宙に関する多様な話題を提供する。

◎JAXAの資料を見せながら疑問を書かせる。

△ポストイットに自分の疑問を思いつくだけ書く。
・子どもたちが出した疑問を称賛する。

・JAXA資料
宇宙年間2006
はやぶさ君の冒険日誌
星の子どもたちへ
宇宙からのメッセージ
もっと知りたい宇宙Q&A
まとめ
(10分)
4.疑問を発表する。

5.本時の感想を書き、発表する。

6.次時の学習内容を考える。
◎疑問を発表させる。

◎次時の学習内容を考えさせ、学習の見通しを持たせる。

△本時の感想、次時の学習内容を考える。
・子どもたちが出した疑問は模造紙にすべて貼り、教室内に掲示する。

授業の感想・メモ

  • まず、昨年度の5年生の学習内容や活動の様子について説明した。子どもたちからは、「自分たちもしてみたい」「楽しみだ」などの意見が出された。今年度は、太陽に限らず、宇宙や地球についてももっと詳しく学習していこうという目標のもとに、子どもたちはたくさんの疑問を出すことができた。宇宙から見た地球の様子や宇宙での生活に関する疑問が多く出されていたので、「宇宙旅行をしよう」というテーマを設定した。今後、子どもたちの疑問を生かしながら、実験や活動を中心に学習を進めていきたい。

第2回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

宇宙空間や宇宙飛行士の生活に関する話を聞いて、宇宙に関心をもち、新たな疑問を持つことができる。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
                    
指導上の留意事項
導入
(5分)
1.学習のめあてを知る。

2.学習の見通しをもつ。
◎学習のめあてを知らせたり、講師の紹介をしたりする。

◎学習内容を知らせて、見通しを持たせる。
展開
(75分)
3.講師の話を聞く。

4.質問をする。
◎用意したビデオを順にみせる。

△分かったことや疑問に感じたことをメモしながら鑑賞する。

◎ひとつのビデオが終わるごとに質問をさせる。

◎考えていた質問をさせる。

△質問をして解決したことやさらに疑問に感じたことなどをまとめる。
ビデオ
・宇宙での生活
・宇宙での理科実験(毛利さん)
・人工衛星
まとめ
(10分)
5.本時の感想や新たな疑問を書き、発表する。

6.次時の学習内容を考える。
◎本時の感想や新たな疑問を書かせる。

△次時の学習の計画を考え、見通しを持つ。

授業の感想・メモ

  • 宇宙での生活や実験に関する映像をたくさん観ることができ、視覚的に確認できたのが良かったと思う。宇宙での生活は、自分たちの日常生活と比較しながら理解できたのではないかと思う。実験については、作用・反作用や水の性質等があった。内容を深くは理解できていないが、地球との違いということに着目できたのではないかと思う。質問もたくさんして、この2時間だけでも多くのことが分かったと思う。今後、課題をもっと具体化して活動につなげていきたい。

第3回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

三球義を使って、太陽・地球・月の動きを調べることができる。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
                   
指導上の留意事項
導入
(5分)
1.学習のめあてを知る。

2.学習の見通しをもつ。
◎学習のめあてを知らせる。

◎学習内容を知らせて、見通しを持たせる。
展開
(75分)
3.三球義の使い方を知る。

4.三球義を実際に回して、太陽・地球・月の動きや見え方を調べる。

5.分かったことを発表する。

6.太陽・地球・月の動きを実際に動いて確かめる。
◎三球義の使い方を説明する。

◎児童の様子を観察し、適時助言をする。

△三球義を操作して、太陽・地球・月の動きや月の見え方を調べる。

◎分かったことを発表させ、説明を加えたり、みんなで話し合ったりする。

◎3人組を作り、太陽・地球・月役に分かれさせて、三球義の動きを真似させる。

△実際に動いて、ライトの当たり方の違いや動きを確かめる。
三球義







ライト
まとめ
(10分)
7.本時の感想や新たな疑問を書き、発表する。

8.次時の学習内容を考える。
◎本時の感想や新たな疑問を書かせる。

△次時の学習の計画を考え、見通しを持つ。

授業の感想・メモ

  • 三球義を使って、太陽・地球・月の関係を調べる活動を行った。自転や公転という言葉も説明はしたが、あまりイメージはできていないようだった。三球義を動かしながら、こういうときが日食だということなど適時説明を加えながら授業を進めた。三球義だけでは不十分だったので、実際に体を動かして動きを確かめる活動も行った。自転したり公転したりしながらライトの当たり方を確かめることができている児童も見られた。

第4回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

太陽系の惑星の赤道半径や太陽からの平均距離を調べ、大きさや距離を縮小して比較することができる。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
                  
指導上の留意事項
導入
(5分)
1.学習のめあてを知る。

2.学習の見通しをもつ。
◎学習のめあてを知らせる。

◎学習内容を知らせて、見通しを持たせる。
展開
(75分)
3.太陽系の惑星について知る。

4.グループごとに惑星の赤道半径と太陽からの距離を調べる。

5.調べたことをもとに、惑星の半径や距離を縮小する。

6.縮小した数値を使って惑星の円を切り抜いたり、距離に合わせて教室内に掲示したりする。
◎太陽系の惑星について基本的なことを説明する。

◎児童の様子を観察し、適時助言をする。

△インターネットや本で惑星について調べる。

◎縮小計算は、教師といっしょに進める。

◎子どもといっしょに確認しながら惑星を切り抜いたり教室内に掲示したりする。
まとめ
(10分)
7.本時の感想や新たな疑問を書き、発表する。

8.次時の学習内容を考える。
◎本時の感想や新たな疑問を書かせる。

△次時の学習の計画を考え、見通しを持つ。

授業の感想・メモ

  • まず、子どもたちは太陽系の惑星の名称についてはよく知っていた。しかし、大きさや距離については、教師の話で疑問を持ち、興味を示していた。その後の調べ活動では、とても意欲的に惑星の赤道半径や太陽からの平均距離について調べていた。惑星の色などにも着目して驚いているようだった。実際に惑星を切り抜いてみると惑星によって大きさが全然ちがうことに驚いていた。また、距離についても1兆分の1の縮小でやっと教室内に入ったことに驚いていた。実際の活動が多かったので、授業に活気があった。

第5~11回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

学習発表会に向けて、テーマを決めて調べ、分かりやすく発表することができる。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
                  
指導上の留意事項
         
導入
1.学習のめあてを知る。

2.学習の見通しをもつ。
◎学習のめあてを知らせる。

◎学習内容を知らせて、見通しを持たせる。

◎学習発表会があることを知らせる。
展開
3.テーマを決める。

4.グループごとにテーマについて調べる。

5.発表内容を決め、資料を作成したり、発表の練習をしたりする。
△テーマをいくつか設定し、何について調べるか選択する。

◎児童の様子を観察し、適時助言をする。

△インターネットや本でテーマについて調べる。

◎分かりやすく発表できるように、発表資料を準備させる。

◎劇の台本をを提案する。

△台本に合わせて、自分たちの発表内容をまとめる。

△発表の練習をする。
・宇宙飛行士の資格

・宇宙飛行士の訓練

・宇宙服について

・宇宙食について

・宇宙での生活
まとめ
6.各班で発表し、互いに評価し合う。

7.修正部分を確認する。
◎互いに評価させることで、分かりにくいところを考えさせる。

△修正部分を話し合う。

授業の感想・メモ

  • 2学期が始まり、9月は「宇宙旅行をしよう」の時間が全くなかった。少し期間があいてしまったので、次の目標として学習発表会での発表を設定して取り組ませた。これまでに調べたことの中から、何について発表するかを話し合い、宇宙飛行になるために大切なことについて発表することになった。劇形式での発表とし、みんなで台本を考えた。5つのテーマを決め、それについて調べる中で、発表内容が徐々に決まっていった。発表資料も自分たちで工夫して作っていた。発表が楽しみだ。

第12・13回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

これまでの学習の成果を分かりやすく発表することができる。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
         
導入
1.他学年の発表を鑑賞する。
△他学年の発表を鑑賞する。
展開
2.これまでの学習の成果を発表する。
△これまでの学習の成果を発表する。

◎発表の補助を行う。
・宇宙飛行士の資格

・宇宙飛行士の訓練

・宇宙服について

・宇宙食について

・宇宙での生活
まとめ
3.他学年の発表を鑑賞する。

4.今日の発表を振り返る。

5.次時で行うことを確認する。
△他学年の発表を鑑賞する。

△今日の発表を振り返る。

◎これからの学習につなげる話をする。

△次時で行うことを確認する。

授業の感想・メモ

  • 今日は、学習発表会本番ということで、これまでの学習の成果を発表した。発表については、練習の成果を出すことができ、子どもたちは満足していたように思う。自分たちが調べたことをいかに分かりやすく表現するかということをよく考えた発表ができたのではないかと思う。子どもたちを最大限に賞賛したい。

鹿児島県・肝付町立内之浦小学校

授業連携実績一覧

このページのTOPへ