授業連携

先端科学講座(物理分野)

群馬県・群馬県立桐生高等学校

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概要

<全授業を通した指導目標>

高校と大学が一体となった教育システムを構築し、発達段階に応じた適切な科学教育を行うことで、科学に対する高い意欲、豊富な知識、創造性をもった科学技術系人材を育成するプログラムを開発する取り組み。「先端科学講座」は、特に先端科学に対する興味・関心を高め、科学に対する理解を深めるとともに、科学技術に対する総合的な見方や考え方を養う。

<対象>

高校1年生 84名

<期間>

平成19年6月20日、7月18日

<区分>

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
110分
講義
実験
85名
事前学習「核反応」「赤外線」
実習「赤外線で見た世界」
2
110分
講義
84名
「星と物理学」
講師:山村 一誠
(宇宙科学研究本部 赤外・サブミリ波天文学研究系 助教授)
支援:浅野 眞

第1回目/全2回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
次回の講師講演に際し、必要と思われる基礎知識の事前習得と、興味の喚起。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
               
導入
(10分)
本日及び次回の活動計画と目的を理解し、次回講師のご専門の紹介と、本日の事前学習の具体的内容を指示された。
◎パワーポイントを用いて解説した。

△本校所定のレポート用紙に講義内容を記入した。
展開
(90分)
「原子とは」「化学反応と核反応の違い」「原子核は変化していく」というテーマに沿って、現在学習中の化学分野から広げていく形で、核反応を学んだ。次回の「星の一生」の話に繋がる予定。

(休憩10分)

「目に見える光と目に見えない光」というテーマで赤外線を学んだ。続いて赤外線カメラを駆使して、赤外線の性質を実感する実験をした。次回の「赤外線観測」の話に繋がる予定。
◎パワーポイントを用いて解説した。
△本校所定のレポート用紙に講義内容を記入した。

◎様々な実験を演示した。
まとめ
(10分)
赤外線観測の意義を具体的な写真を示しながら理解し、次回の講義へ繋げた。
◎パワーポイントを用いて解説した。

△本校所定のレポート用紙に講義内容を記入した。

授業の感想・メモ

  • 事前に予習するシステムは単発の外部講師に比べると、内容に奥行きが生まれ、方向性は正しいと思う。一部に次回の講義内容との繋がりを欠いた部分があった。講義の目的をもっと明確にして、テーマを絞って実施した方が効果があったように思う。

第2回目/全2回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
先端科学講座の初回ということも踏まえて、山村先生のご専門でもあります赤外線天文学を織り込みながら、天文学全般の講義・物理学との関連性と重要性を学ぶ

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
               
導入
(10分)
本日の活動内容の説明と講師の自己紹介(所属・専門)を受けた。
△本校所定のレポート用紙に講義内容を記入した。
展開
(90分)
以下のテーマに沿って、宇宙に関する幅広い講義を受けた。
(1)最新の人工衛星(あかり、すざく等)の紹介と人工衛星運動理論
(2)天動説地動説からニュートンの万有引力発見に至るストーリー
(3)宇宙を見るということ(可視光線、赤外線、X線等)
(4)星の一生と元素合成
△本校所定のレポート用紙に講義内容を記入した。
まとめ
(10分)
質疑応答とレポート作成
△本校所定のレポート用紙に講義内容を記入した。

△質疑応答をした。

授業の感想・メモ

  • 物理学の知識が不足(高校物理は未履修)する中で、初めての外部講師の授業に熱心に耳を傾けていた。難しかったという感想も予測していたが、壮大な宇宙の科学に心魅かれたり、科学の奥深さに感動したりと、科学の魅力を個人個人がそれぞれの視点で有意義に消化できていたことは収穫であった。授業終了後には、山村先生に個別に質問を投げかける生徒も多く見られた。

群馬県・群馬県立桐生高等学校

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