授業連携

食について考える

福岡県・福岡県立大宰府高等学校

  • 高等学校
  • 高2
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

現在、生活習慣病が増加し、生きる基本である「食」に対する関心が高まっている。本校生徒を対象にしたアンケートでも、朝食欠食の生徒が多数見られた。本講座では、生徒が生涯にわたって健康な生活を送ることができるように、自らの食生活を振り返り、健康な生活を主体的に送る態度を養うことを第一の目標とする。そのため、過酷な環境の中で働く「宇宙飛行士」的・地域的な観点から調査・研究を進める。

<対象>

高校2年生 39名

<期間>

平成20年10月23日~平成21年2月5日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
50分
授業
39名
オリエンテーション
2
10月30日
50分
授業
39名
調査・研究(1)
※研究テーマ別に班を編制し、調査・研究の方法・対象・今後の予定について話し合う。
※研究テーマ(1)「太宰府の食の歴史」、(2)「食卓の四季」、(3)「美味探求」、(4)「非常食」、(5)「太宰府高校生の食生活」、(6)「食と命」、(7)「宇宙食」、(8)「身長を伸ばす食事」
3
11月6日
50分
授業
39名
調査・研究(2)
※班毎に調査・研究を進める。
4
11月20日
50分
授業
39名
調査・研究(3)
※班毎に調査・研究を進める。
5
12月4日
50分
発表
39名
中間発表会(班別)
※班毎に調査・研究を進める。
6
12月11日
50分
授業
39名
調査・研究(4)
※中間発表会(これまでの調査結果を発表し、他のグループからの指摘・アドバイスを今後の研究に役立てる。)
7
50分
授業
38名
「宇宙と生命」
講師:広浜 栄次郎
(JAXA宇宙教育センター 室長)
8
1月29日
50分
発表
38名
「食と命」
講師:佐藤 剛史
(九州大学 農学部 助教)
9
2月5日
50分
発表
226名
学年発表会(体育館・代表者)

第1回目/全9回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
「食」に関する興味・関心を高める。

各自の研究テーマを考える。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
5年後(22歳・社会人)、10年後の食生活について考えさせる
△用意された食材を使って、各自夕食の献立を考え、発表する。
加工食品を含む各種の食材を用意する。献立を考えるとき何に留意したかを発表させる。
展開
(20分)
「食」の意味について考える。
◎教師の講話。(胎児性水俣病など)
「食」について考える、問題提起をする。
まとめ
(15分)
各自の研究テーマを考える。
◎総合学習の目的・方法(調査・研究)を確認する。

△研究テーマ案を参考に、自分の研究テーマを決める。

第7回目/全9回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
専門家の方に、宇宙や生命のつながり、宇宙食などについての話を伺い、宇宙や生命への関心を深め、未来の「食」や地球環境について考えを深める。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
1.講師紹介と本時の学習目標を確認する。
◎講師の先生を紹介する。

◎宇宙という新たな視点から「食」についての話を聴き、各自の研究の参考にすることを伝える。
講演の時間を確保するため、JAXAの活動や講師プロフィールをまとめたレジュメと、ワークシートをあらかじめ配付しておく。
展開
(40分)
2.講師の先生のお話を聴く。
・宇宙の歴史と生命の歴史
・宇宙開発の現状と宇宙食
・スペースコロニー計画
△講師の先生の話を聴きながら、ワークシートにメモを取り、今後の研究の参考にする。
生徒の表情や反応に留意し、不明な点、疑問点については後日フォローできるようにする。
まとめ
(5分)
3.質疑・応答

4.謝辞
△疑問点を、講師の先生に質問する。

△講義を聴いて学んだこと、考えたことを代表者がまとめて講師の先生にお伝えする。
*時間の関係で、当日は実施できず。

授業の感想・メモ

  • 初めて宇宙の構造について知った。果てしない宇宙に圧倒された。
  • 宇宙食が数百種類もあると知り、驚いた。日本食も充実している。また、地球と同じように、安全・衛生という条件の他に危険因子が発生しないなど、宇宙空間ならではの条件もあった。
  • 宇宙飛行士にとって食事は唯一の楽しみだと聞いて、食は人間にとっていろいろな面で大切なものだとわかった。
  • 将来、月や火星で植物栽培ができ、人が住めるようになったらすばらしい。

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