授業連携

宇宙から見た地球 ~おもに「川の流れのようす」と「その働き」に視点をあてて~

埼玉県・所沢市立明峰小学校

  • 小学校
  • 小5
  • 理科

概要

<全授業を通した指導目標>

<対象>

小学5年生 130名

<期間>

平成21年11月13日~平成21年12月18日

<区分>

教科 (理科)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
90分
講義
130名
『人工衛星や惑星の環境・気象についての講義』
講師:大木 真人
(JAXA宇宙利用ミッション本部 地球観測研究センター 開発員)
支援:宮原 有香
2
45分
授業
130名
「川(流水)の働き「浸食」「運搬」「堆積」の学習」
衛星「だいち」の画像を利用し、川(流水)の働きである「浸食」「運搬」「堆積」を読み取る。
3
11月25日
90分
実験
130名
「川の流れとその働き(モデル実験)」
実際に川(水の流れ)をつくって、流れる水の働きと地面の変化を調べ、記録する。
4
45分
講義
130名
「川の上流と下流のようすとその違い」
衛星「だいち」の画像を利用し、川の上流から下流までのそのようすを調べ、その違いを考える。
5
12月9日
45分
授業
130名
「川と私たちのくらし」
川(流水)の働きと災害との関係とその災害を防ぐため工夫を理解する。
6
45分
授業
130名
「まとめ」
衛星「とびだせだいち」を見て、川の働きやその働きを確認する。

第1回目/全6回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

宇宙から見た地球の視点から、これまで気象の学習をふり返る。
地球の周りを回っている衛星には、気象衛星だけでなく、たくさんの衛星があることを知る。
衛星画像から、地球のようすを知る。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
気象の学習の簡単な復習
JAXAスタッフの紹介
◎気象の予報士になるための学習の紹介
(石原良純の話より)
気象予報士になるための最初に学習するのは、宇宙のことであることの紹介。
そこで、宇宙から見た地球の気象を考えてみること、そのために、本日はJAXAのスタッフをよび、みんなで学習することを知らせる。  
なぜ、JAXAの方をお呼びしたのか、理解できるようにさせる。また、講師の話を集中して聞けるように、意欲を持たせる。
展開
(60分)
JAXAの紹介
宇宙の気象
衛星アクア・衛星だいちの画像を見る
宇宙から地球環境の問題を考える
・全国のJAXA施設の紹介
・ロケットの仕組みを知る
・人工衛衛星とは何かを知る
・太陽系の惑星とそれらの気象を知る
・月について現在知られていることを知る
・地球は奇跡の星であることを知る
・気象衛星ひまわりの画像を見る
・衛星アクア・衛星だいちを知り、画像を見る
・衛星画像から、地球の環境の変化を見て、地球環 境問題を考える。
子ども達が集中して聞けているか、目を配る。
まとめ
(20分)
まとめ
質疑
応答
主に児童からの質問を講師に答えてもらうことで話をまとめていく。
今回の話を聞いて、疑問や不思議に思ったことを質問する。
自分たちで調べれば分かるようなことは、極力質問させないようにする。

授業の感想・メモ

  • 宇宙の気象を理解することで、地球の気象の変化が素晴らしことが分かり、興味・関心が高められた。
  • いくつものロケットや衛星を紹介してもらい、それぞれの仕組みや働きを知ることで、衛星画像などの児童の見る目が変わりました。また、多くの衛星画像を見ることで、改めて地球の様子や環境問題などを知り、地球環境を守っていこう気持ちが高められました。
  • 今回の講演で「宇宙に興味をもつようになった」という子が大変多くなりました。

第2回目/全6回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

衛星「アクア」と衛星「だいち」の画像を利用し、川(流水)の働きである「浸食」「運搬」「堆積」を読み取る。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
前時の学習をふり返り、衛星だいち
△前時の学習・JAXAの講演をふり返り、衛星アクア、衛星だいちを確認する。
衛星の働きをふり返りながら、それぞれの衛星の画像を思い出す。
展開
(35分)
衛星画像を見て流れる水の働きを考える。
△前時の学習・JAXA講演の中で紹介された衛星アクアと衛星だいちの画像を見て流れる水の働きを考える。
衛星の画像から、川(流水)の働きである「浸食」「運搬」「堆積」を読み取る。また、「浸食」「運搬」「堆積」という用語を利用し、表現できるようにする。
まとめ
(5分)
川(流水)の働きについてまとめる
△川(流水)の働きには、「浸食」「運搬」「堆積」があることを理解する。

授業の感想・メモ

  • 衛星画像を利用したので、川(流水)の働きである「浸食」「運搬」「堆積」を理解することが、児童にとって容易であったように感じた。
授業の様子1
※1 関連資料
授業の様子2
※1 関連資料

第4回目/全6回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

衛星「だいち」の衛星画像を利用し、川の上流から下流までのそのようすを調べ、その違いを考える。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
右の画像を見て自分たちの住む地域・身近な川を見つける
△自分たちの住む地域を見つけ、近くを流れる荒川を見つける。
狭山丘陵の位置を知らせ、自分たちの住む地域が分かるようにさせる。
展開
(30分)
川の上流と下流のようすとその違いを考える。
△衛星画像を利用し、川の上流から下流までのそのようすを調べ、その違いを考える。
画像を拡大させたりしながら、上流・中流・下流ごとにも見られるようにする。
まとめ
(10分)
上流・中流・下流の違いを確認する。
△衛星画像から分かる上流・中流・下流の川の違いだでなく、教科書からそれぞれの石の違いも理解する。
実物も用意し、上流・中流・下流も石の違いの理解を容易にできるように支援する。

授業の感想・メモ

  • 上記の衛星画像を眺めることで、上流から下流まで川全体をとらえることが容易となり、違いも分かりやすかったようであった。
授業の様子3
授業の様子4
授業の様子5

第6回目/全6回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

衛星「とびだせだいち」を見ながら、川(流水)の働きを確認する。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
「流水の働き」の学習内容を確認する。
△川(流水)の働きである「浸食」「運搬」「堆積」、上流と下流の違いなどを確認する。
展開
(30分)
教材「とびだすだいち」を見ながら、川(流水)の働きを確認する。
衛星「とびだせだいち」のそれぞれの写真が、川(流水)の働きの働きなのか確認する。
まとめ
(10分)
「流水の働き」の学習内容を確認し、今後もその働きに注目できるようにする。
川(流水)の働きにより地形が変化することを知る。今後もその働きに注目できるようにする。

授業の感想・メモ

  • 教材「とびだすだいち」を見ることで、川(流水)の働きの関心・意欲が高められた。
授業の様子6
授業の様子7

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