授業連携

宇宙を身近に感じよう

東京都・東京学芸大附属特別支援学校

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概要

<全授業を通した指導目標>

生徒は宇宙に関してニュース等で目にすることが多いが、必ずしも興味・関心が高いとは言えない。実体験として感じづらいことが要因として考えられる。しかし、宇宙に関して興味・関心を持つことは、彼らの生活の幅を広げたり、自然現象を多面的に理解したりする上で有効であると思われる。そこで、宇宙を身近に感じ、興味・関心を高めることを指導目標とする。 

<対象>

高校1~3年生 7名

<期間>

平成22年1月25日

<区分>

教科 (理科)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
01
90分
実験
7名
かさ袋ロケットを飛ばそう
真空実験
支援:伊藤 和哉・松岡 均・宮原 有香

第1回目/全1回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
全一回の授業のため、指導目標は全授業を通した指導目標と同じであった。今回の授業で宇宙を身近に感じるための最大のポイントは、JAXAの方々と生徒が実際にかかわりあうことであった。
同じ内容を教えても、JAXAの方々と教員では生徒の捉え方が全く違うであろう。次のポイントは実験で実際に体を動かし、結果を視覚的にすぐにフィードバックできることであった。これは生徒の障害特性を考えたとき重要である。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・お互いの自己紹介をした。

・宇宙やロケットに関する説明を聞きながら動画を見て、質問に答えた。
△JAXAの方々の顔を見て、自分の名前と所属を言うことができた。
     
△普段の授業よりも集中して説明を聞き、動画を見ることができた。質問にも積極的に答えた。
・ゆっくり考える生徒にも発言の機会を設定できるように留意した。
展開
(70分)
途中休憩10分
・かさ袋ロケットを作成し、的である月のポスターに向けて飛ばした。

・簡易真空装置を使い、空気を抜くことによって、風船やマシュマロの大きさが変わるかどうか実験した。
△楽しんでかさ袋ロケットの作成に取り組むことができた。的に届くように角度を自分なりに工夫することができた。

◎作成の手順の理解が難しい生徒には、作成の手順をより細かく分けた。

△空気が抜けるまで休まず、ポンプを動かすことができた。風船やマシュマロの大きさを比較して、違いを理解できた。

◎次第に大きさが変化していく様子に注目できるように、指で差したり、感嘆の声をあげたりした。
・興奮しやすい生徒には教員がつき、落ち着いて活動するように促した。
まとめ
(10分)
・宇宙食(プリンor杏仁豆)を試食した。

・お礼の品を渡して、感謝を述べた。
△授業を振り返りながら、おいしく食べることができた。

△自分たちが作業学習で作った製品を渡すことができ、満足そうであった。
・ポジティブな経験で終わるような雰囲気に留意した。

授業の感想・メモ

  • 前の授業でJAXAの方々が来ることを予告すると、それまでJAXAの名前も知らなかった生徒たちが「JAXA、JAXA」と言って楽しみにしていました。この時点で今回の授業の指導目標は半分達成できたようなものでした。学習内容も生徒の実態と合っていて、普段の授業よりも集中して取り組むことができました。授業後に「宇宙人に会った」と言う生徒もいましたが、それも含めて、宇宙を身近に感じ、興味・関心を持つという指導目標は達成できたと思っています。今回はありがとうございました。機会がありましたら、またよろしくお願いします。

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