<全授業を通した指導目標>
大きな数の計算を取り扱うときに、位どりを間違えないようにする。正しい計算ができるようにする。
宇宙探査機はやぶさが実際に移動している速さを求め、身近な場所まではやぶさの速さで移動するとどのくらいかかるか計算し、はやぶさの速さを実感する。
速さ、と一口でいっても、何を基準にしているのかによっていろいろな考え方があることを理解する。
<対象>
中学1年生 34名
<期間>
平成23年1月14日~1月26日
<区分>
ショートホームルーム
授業連携
和歌山県・近畿大学附属和歌山中学校
大きな数の計算を取り扱うときに、位どりを間違えないようにする。正しい計算ができるようにする。
宇宙探査機はやぶさが実際に移動している速さを求め、身近な場所まではやぶさの速さで移動するとどのくらいかかるか計算し、はやぶさの速さを実感する。
速さ、と一口でいっても、何を基準にしているのかによっていろいろな考え方があることを理解する。
中学1年生 34名
平成23年1月14日~1月26日
ショートホームルーム
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (2分) |
はやぶさの実際の移動時間と移動距離を提示する。 |
◎黒板にはやぶさの移動時間 7年間 はやぶさの移動距離 60億km この7年間に閏年、閏秒はなく、 1年は365日、1日は24時間、1時間は3600秒 という前提で、はやぶさの平均の秒速を計算させる。 |
閏年、閏秒なども現実には存在する可能性があるが、はやぶさの速さの概算をする場合にはそれら細部にとらわれる必要のないことを理解させる。 |
展開 (11分) |
はやぶさの平均の速さを計算する。 |
△生徒が計算する。 |
大きい数字の計算において位どりを間違えないように注意させる。 |
まとめ (2分) |
はやぶさの平均の速さがどの程度のものなのかを理解する。 |
◎この問題に対する計算結果、毎秒約27キロメートルを示す。学校からJR和歌山駅までバスで20分かかるところをはやぶさの速さならわずか0.2~0.3秒で移動できること、ジェット戦闘機でも約毎秒1キロメートルであることを例示し、その速さを実感させる。 |
身近なものと対比させ、その速さを実感させる。 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (2分) |
はやぶさの平均秒速27キロメートルがどのような意味を持つのか考えさせる。 |
◎前回、はやぶさは平均して秒速27キロメートルで移動した、と計算したが、これには何か前提があるのでは、と発問する。 |
何を基準に秒速27キロメートルと表現しているのかについて想像させる。 |
展開 (5分) |
速さ、といっても、絶対的な速さはなく、相対的な速さを表現していることに気付かせる。 |
△生徒にどのような前提があるのか考えさせる。 |
相対的な速さの概念を理解できるようにする。 |
まとめ (8分) |
宇宙空間においては絶対的な静止系というのは存在せず、我々が速さ、というのは相対速度のことを言うのであり、この場合、どういった前提での相対速度なのかを常に考えながら速さについて考えなければ、速さの定義そのものがあいまいになることを理解させる。 |
◎太陽系は銀河系の周辺部に位置し、銀河系そのものが回転しており、太陽系そのものが銀河系の中で毎秒約220キロメートルもの速さで移動していることを示す。 |
現在常識と考えていることも実は角度を変えてみれば異なることもあることに気付かせる。 |
和歌山県・近畿大学附属和歌山中学校