授業連携

「飛ぶ」ことのヒミツをさぐろう!

石川県・小松市立第一小学校

  • 小学校
  • 小4
  • 小5
  • 小6
  • その他

概要

<全授業を通した指導目標>

○宇宙について、専門家のお話を聞いたり、体験活動などを行ったりしながら、深い興味を持たせる。
○「飛ぶ」ことについて、いろいろな実験を通して興味を持たせる。

<対象>

小学4~6年生 宇宙天文クラブ 18名

<期間>

平成23年5月2日~平成23年10月3日

<区分>

クラブ活動

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
75分
講義
話し合い
18名
・自己紹介
・JAXAの方の紹介
・組織づくり
・年間の活動計画を考える
支援:立元 恵
2
75分
講義
実験
18名
・ロケットの話
・なぜ「飛ぶ」のかの話
・的をめがけて、かさぶくろロケットを飛ばそう
講師:赤城 弘樹
(JAXA 環境試験技術センター)
3
75分
実験
18名
・アルコールロケットの話と実演
・的をめがけて、ストローロケットを飛ばそう
支援:立元 恵
4
180分
実験
18名
・水ロケットの作成
・的をめがけて、空気ロケットを飛ばそう(雨天のため)
支援:伊藤 和哉
5
75分
講義
18名
・宇宙での生活の話
・宇宙食を味わってみよう
支援:伊藤 和哉
6
75分
実験
18名
・ごみ袋で熱気球をつくろう
・熱気球を飛ばそう
支援:伊藤 和哉

第1回目/全6回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
・自己紹介をする。

・JAXAの方の紹介を聞く。

・宇宙天文クラブについて知る
△自己紹介をする。

△JAXAの方の話を聞く。

△宇宙天文クラブの昨年度までの活動を知る。
展開
(40分)
・今年度のクラブの目標と、活動内容について話し合う。
△自分たちが宇宙天文クラブで学びたいことを話し合う。

◎昨年度の内容を紹介しながら、今年度の計画をたてられるようにアドバイスする。

△今年度の活動のめあてを考える。
児童から出た考えを尊重しながら、実現可能なないようになるように留意する。
まとめ
(20分)
・今年度の活動を個人カードに記録する。
△個人カードにめあて・活動内容を記入する。

◎カードを集め、本時のまとめをする。

授業の感想・メモ

  • 今年度の組織作りやテーマづくりを行った。
    宇宙天文クラブで「これをやりたい」「このことについてもっと知りたい」と考えている児童もおり、興味・関心の高さがうかがえた。
    「宇宙」や「飛ぶ」ことについて、もっと知りたいと考えている児童が多かったので、それを今年度のテーマと位置づけた。

第2回目/全6回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・JAXAの講師の紹介を聞く。
◎今日の活動内容について説明する。
 また、JAXAの講師の方の紹介をする。
展開
(65分)
・宇宙ロケットについてのビデオを見たり、講義を受けたりしながら。「飛ぶ」ことについて学ぶ。



・かさぶくろロケットを作り、飛ばす。
△宇宙ロケットについてのビデオを見る。

△宇宙ロケットについて講義を受け、質問する。

△かさぶくろロケットの作成の手順を聞き、作る。

△かさぶくろロケットを一斉に飛ばす。
静かに聞くように促す。




危険のないように、同じ方向を向いて、一斉に飛ばす。
まとめ
(10分)
・今日の学習をふりかえる。
△今日の授業で感じたことを発表する。

△講師の方への感謝の意を表す。
教えていただいたJAXAの方に、感謝の気持ちが伝わるように声をかける。

授業の感想・メモ

  • 宇宙ロケットについて、豊富な画像・動画をもとに教えていただいた。大変分かりやすく、児童も興味をもって、ロケットについて知ることができた。
    かさぶくろロケットは、身近にある材料から作ることができる点がよい。手でたたくことをエンジンとし、ロケットが「飛ぶ」ことについてのイメージを持たせることができたように思う。児童は、自分でつくったかさぶくろロケットを楽しそうに飛ばしていた。

第3回目/全6回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・JAXAの講師の紹介を聞く。
◎今日の活動内容について説明する。
 また、JAXAの講師の方の紹介をする。
展開
(65分)
・アルコールロケットのしくみを理解し、実際に飛ぶ様子を見る。






・的をめがけて、ストローロケットを飛ばす。
△アルコールロケットのしくみの話を聞く。

△アルコールロケットの飛ぶ様子を見る。
◎危険がないように、児童に声をかける。

△ストローロケットを何度か飛ばしてみる。

△ストローロケットが的にあたるように、おもりの重さやストローの長さを工夫したり、角度を調節したりする。
◎ストローロケットがうまく的に入るように、児童にアドバイスをする。





楽しんでできるように的あて大会を行う。

発射の際、危険がないように一斉に飛ばすようにする。
まとめ
(10分)
・今日の学習をふりかえる。
△今日の授業で感じたことを発表する。

△講師の方への感謝の意を表す。
教えていただいたJAXAの方に、感謝の気持ちが伝わるように声をかける。

授業の感想・メモ

  • JAXAの先生に準備・計画していただいて、アルコールロケットの実演を安全に行うことができた。

    また、ストローロケットを的あて大会形式にすることで、ストローロケットの「おもりの重さ」「ストローの長さ」「発射の角度」をグループで工夫して、楽しんで飛ばすことができた。JAXAの先生方にたくさんの準備物を用意していただいて、本当に感謝しています。

第4回目/全6回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(30分)
・JAXAの講師の紹介を聞く。
・今日の活動の流れを知る。

・ロケット作成の最終仕上げをする。
◎今日の活動内容について説明する。
 また、JAXAの講師の方の紹介をする。

△ロケットのスカートを作成し、ロケットを完成させる。





完成した児童から、昼食とする。
展開
(130分)
・空気ロケット大会を行う。
◎空気ロケット大会の説明をする。
◎空気ロケット大会の準備をする。

△空気ロケットを的の中めがけて飛ばす。
△一回発射するごとに、自分のロケットを改良する。
◎ロケット発射の補助をし、安全面に十分気をつけて飛ばすように声かけする。
安全を第一に考え、事故が起きないように安全についての決まりごとを話す。



おもりやフィンの数、大きさ、発射角度や向きなど、的の中に入るように工夫させる。
まとめ
(20分)
・空気ロケット大会の表彰式を行う。

・今日の学習をふりかえる。
◎空気ロケット大会の結果を発表する。

△今日の授業で感じたことを発表する。

△講師の方への感謝の意を表す。
教えていただいたJAXAの方に、感謝の気持ちが伝わるように声をかける。

授業の感想・メモ

  • 夏休み中の実施となった。当日はあいにくの雨のため、水ロケット大会が運動場でできなかったのは残念であった。体育館で空気ロケット大会に変更した。
  • JAXAの伊藤先生に準備・計画をお手伝いしていただいて、子どもたちは空気ロケット大会を十分に楽しんでいた様子であった。一回発射ごとに子どもたちから歓声があがり、おもりやフィンの数、大きさ、発射角度や向きなど、的の中心めがけて工夫していた。

第5回目/全6回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・JAXAの講師の紹介を聞く。
◎今日の活動内容について説明する。
 また、JAXAの講師の方の紹介をする。
展開
(65分)
・宇宙での生活を知る。


・宇宙食を味わってみる。
△宇宙での生活の映像を見て、宇宙でのくらしについて知る。
◎プロジェクターの準備をする。

◎宇宙食の紹介をし、宇宙食を配布する。
△宇宙食を実際に味わい、宇宙にいる疑似体験をする。
児童が興味を持てるように、クイズなどを取り入れていく。

児童の人数を見ながら、いろいろな宇宙食が食べられるようにJAXAの方と事前に連絡を取り合っておく。
まとめ
(10分)
・今日の学習をふりかえる。
△今日の授業で感じたことを発表する。

△講師の方への感謝の意を表す。
教えていただいたJAXAの方に、感謝の気持ちが伝わるように声をかける。

授業の感想・メモ

  • JAXAの先生に、宇宙のくらしについての分かりやすい映像やパワーポイントを準備していただくことができた。児童にとって、宇宙でのくらしに興味を持てたと思う。
    また、宇宙食を実際に食す活動では、児童の目がキラキラ輝いていた。「こんな味なんか。」「本当や、(パッケージの食べ物の)味がする!」と感動していた。宇宙がより身近になったと考える。

第6回目/全6回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・JAXAの講師の紹介を聞く。
◎今日の活動内容について説明する。
 また、JAXAの講師の方の紹介をする。
展開
(60分)
・熱気球がなぜ飛ぶのかを知る。

・熱気球をグループで作る。




・熱気球を飛ばす。
△熱気球がなぜ飛ぶのか、JAXAの方の話を聞いて理解する。

△グループごとにビニール袋をつなぎ合わせ、大きい熱気球を作る。
◎グループの様子を見ながら、ビニール袋をつなぎ合わせる支援をする。

△外で、熱気球を飛ばす。
◎熱気球の装置を準備し、飛ばす補助をする。
・熱気球(45L)を作るための、ビニール袋とセロハンテープを準備しておく。
・各班に4~6年生の異学年が入るように配慮する。


・熱気球を飛ばす際、火を使うので、十分注意しながら、危険な所は教師が行う。
まとめ
(15分)
・今日の学習をふりかえる。


・今年度のふりかえりをする。
△今日の授業で感じたことを発表する。

△講師の方への感謝の意を表す。

△今年度のふりかえりをする。
1年間教えていただいたJAXAの方に、感謝の気持ちが伝わるように声をかける。

授業の感想・メモ

  • JAXAの方に、熱気球がなぜ飛ぶのかを教えていただいた後、実際にビニール袋をつなぎ合わせて熱気球を作った。
    自分たちの作る熱気球が本当に浮くのか、子どもたちは心配そうだったが、上手につなぎ合わせた班は浮かせることができた。
    風も弱かったので、外で実施した。
    熱気球が浮いた時は、みんなで歓声をあげ、自然と拍手がわき起こっていた。

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