<全授業を通した指導目標>
ペットボトルロケットを飛ばす活動の中で、目的に合わせた飛ばし方をするための工夫や条件について実験結果をもとに考え、話し合いを行うことを通して自分たちの考えをまとめよりよく飛ばそうとする。また、宇宙開発に携わる人々の思いや考え方に触れ、宇宙に興味・関心をもって追究する態度を育てる。
<対象>
小学4年生 123名
<期間>
平成24年9月6日~11月16日
<区分>
- 総合学習の時間
授業連携
神奈川県・相模原市立鶴の台小学校
ペットボトルロケットを飛ばす活動の中で、目的に合わせた飛ばし方をするための工夫や条件について実験結果をもとに考え、話し合いを行うことを通して自分たちの考えをまとめよりよく飛ばそうとする。また、宇宙開発に携わる人々の思いや考え方に触れ、宇宙に興味・関心をもって追究する態度を育てる。
小学4年生 123名
平成24年9月6日~11月16日
回 |
実施日 |
時間 |
形式 |
人数 |
授業内容 |
---|---|---|---|---|---|
01 |
9月6日~18日 |
45分 |
授業 |
123名 |
9月6日~18日(各回45分)※各クラスの時間割で行う。 理科「空気や水をとじこめると」(6時間) 空気や水の性質について知る。 |
02 |
9月6日~18日 |
同上 |
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03 |
9月6日~18日 |
同上 |
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04 |
9月6日~18日 |
同上 |
|||
05 |
9月6日~18日 |
同上 |
|||
06 |
9月6日~18日 |
同上 |
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07 |
9月13日 |
90分 |
授業 |
123名 |
ペットボトルロケットを作ろう。(図工)※各クラスの時間割で行う。 |
08 |
9月13日 |
同上 |
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09 |
90分 |
講義 |
123名 |
宇宙の中の私たち「ペットボトルロケットを飛ばそう」 |
|
講師:清水 幸夫氏 (JAXA 宇宙科学研究所 安全・品質保証室) |
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10 |
9月19日 |
45分 |
実験 |
30名 |
ペットボトルロケットを飛ばそう。自分で制作したペットボトルロケットを、より遠くに飛ばすことを目的に、羽や重り、ノーズコーンなど機体を改造したり、水の量や空気圧を変えながら実験を繰り返す。 ※以下各クラス(4クラス)でそれぞれの時間で行っているため、4年2組の内容を記載します。 |
11 |
9月22日 |
45分 |
実験 |
61名 |
授業参観で個人のペットボトルロケットを飛ばす実験を行う。(2クラス合同) |
12 |
9月26日 |
45分 |
授業 |
30名 |
2回の個人の実験のデータをもとに、ペットボトルロケットをより遠くに飛ばすための条件について、グループ(1班5名×6グループ)で話し合い、機体を改良する。 |
13 |
9月27日 |
45分 |
実験 |
30名 |
グループで、前時の話し合いの結果をもとに、ペットボトルロケットを飛ばす。 |
14 |
9月28日 |
45分 |
授業 |
30名 |
グループ毎に前時の実験の結果についてを話し合いながら整理し、次回の実験の条件についての作戦会議を行う。 |
15 |
10月2日 |
45分 |
実験 |
30名 |
4校時:グループで、打ち上げ実験を行う。(大会前の最終調整) |
16 |
10月2日 |
45分 |
授業 |
30名 |
5校時:グループで大会前の作戦会議。 |
17 |
10月3日 |
45分 |
大会 |
30名 |
ペットボトルロケットをより遠くに飛ばそう(大会) |
18 |
10月5日 |
45分 |
授業 |
30名 |
大会や実験の結果をもとに、クラス全体でより遠くに飛ばす条件について話し合う。 |
19 |
10月12日 |
45分 |
授業 |
30名 |
4年全体で情報を共有し、機体全体の重さ、重りの重さ、水の量、羽の枚数など同じ条件のもとに正確なデータをとれるようにペットボトルロケットを各グループで制作する。(学年全体で力を合わせるプロジェクトを意識) |
20 |
10月18日 |
90分 |
講義 |
123名 |
1~2校時:保護者で人工衛星に関わる仕事をしている方を講師に招き、宇宙の話や、人工衛星を製作する過程、宇宙開発についての話を聞く。 |
21 |
10月18日 |
同上 |
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22 |
10月18日 |
45分 |
実験 |
30名 |
5校時:4学年全体で分担した実験を行う。(結果を学年掲示板に記入し、今後の作戦会議は各グループで行う) |
23 |
10月25日 |
45分 |
実験 |
30名 |
定点に着地させるペットボトルロケットの実験を各グループで行う。 |
24 |
10月26日 |
45分 |
授業 |
30名 |
定点に着地させるための条件について、グループで話し合い、次の実験のためにデータを整理する。 |
25 |
10月30日 |
45分 |
実験 |
30名 |
前時の話し合いをもとに、定点に着地させるペットボトルロケットの実験をグループで行う。 |
26 |
10月31日 |
45分 |
授業 |
30名 |
前時までの実験結果を見ながら、次回の実験の計画を立てる。また、大会でグループ発表をするための準備を行う。 |
27 |
11月6日 |
45分 |
実験 |
30名 |
定点に着地させるために、条件を変更しながら、実験を行い、実験を行いながら各グループで話し合う。 |
28 |
11月13日 |
45分 |
授業 |
30名 |
5校時:星出宇宙飛行士が11月19日に地球に帰還するため、11月16日の大会の定点も、地球にすることを話し合って決め、地球の絵をクラスで製作する。 |
29 |
11月13日 |
45分 |
実験 |
30名 |
6校時:大会前の最終実験を行う。 |
30 |
45分 |
大会 |
30名 |
大会(定点をねらって、ペットボトルを着地させよう。)と授業の振り返り。 |
|
講師(講評):佐々木 薫氏 (JAXA 宇宙教育センター) |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (5分) |
JAXA宇宙教育センター 清水氏の紹介 |
◎清水氏の紹介を子どもたちに行う。 △これからどんな話が始まるのか、どんな方が来てくださっているのか、興味を持って聞いている。 |
事前にJAXAについては、相模原にある施設であること等説明をしておく。 |
展開 (70分) |
・どこからが宇宙? ・宇宙を見よう(ハッブル宇宙天文台) ・太陽観測衛星「ひので」がとらえた太陽活動 ・私たちの夢をのせてペットボトルロケットを飛ばそう ペットボトルロケットはなぜ飛ぶのか? 空気と水の役目を考えよう 競技のルール ロケットの話 ・はやぶさ・はやぶさIIの話 ・宇宙の最近のトピックス |
△熱心にメモをとりながら、どの児童もよく聞いていた。 |
体育館であるため、熱中症に注意し、児童の様子を観察。 |
まとめ (15分) |
質疑応答 |
△多くの児童が質問をし、時間内では全員質問することができないほどだった。 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (5分) |
・ペットボトルロケット定点をねらえの大会を行うにあたって ・JAXA宇宙教育センター佐々木氏の紹介 佐々木氏より、子どもたちへの「ミッション」を手渡す。 |
◎9月18日から進めてきた学習の集大成であることを子どもたちと確認する。 △大会に向けて準備してきた成果を出したいとどのグループも意欲的である。 |
チームで力を合わせて協力することを確認しながら行う。 |
展開 (35分) |
・各グループで本番前の試し打ちを行う。 ・今までの実験データと、本日の試し打ちのデータをもとに、大会でどのような条件(水の量、空気圧)で発射するかを話し合う。 ・大会「定点をねらえ」を行う。 着地点を地球とし、1グループずつ、自分たちのタイミングで飛ばす。 ・着地点に集合し、お互いの結果をたたえ合う。 |
△作業分担で決めた内容を各自が責任をもって行い、グループで打ち上げる。 ◎打ち上げの誘導、危険防止に配慮する。 △各グループで、真剣に話し合い、本番の条件を決めていた。どのグループも、試し打ちで的の近くに着地していたこともあり、微妙な調整をどうするのかを真剣に悩んでいる姿が見られた。 △それぞれが最後の打ち上げに対する思いがこもっているのを感じた。 |
事前に、記録係、データ係、水入れ係、ポンプ係、発射係に作業を分担しておく。 自分の考えや意見をグループの友だちに伝え、お互いの意見を認めあえるようにする。 星出宇宙飛行士が11月19日に地球に着陸するため、その話を事前に子どもたちに話し、思いをつなげられるよう配慮した。 |
まとめ (5分) |
・今までの学習を振り返る。 ・佐々木氏からの講評 |
△思うような結果が出なかったグループ、よい結果がでたグループ、どのグループの児童も、それぞれの思いを発表できた。 |
思うような結果が出なかった児童へ配慮する。 |
神奈川県・相模原市立鶴の台小学校