授業連携

宇宙に関する様々な事象をワークショップ形式で学ぶ

神奈川県・神奈川県立神奈川総合産業高等学校

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概要

<全授業を通した指導目標>

宇宙に関して興味関心を深め探究心を養う。自ら探究する力を身につけ、課題研究等に活用する。

<対象>

高校1、2年生 24名

<期間>

平成24年6月26日~11月20日

<区分>

[総合産業科選択科目]宇宙科学ワークショップA

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
01
4月17日
90分
講義
24名
宇宙論と天文学の違い
02
4月24日
45分
講義
24名
金環食
03
5月1日
90分
講義
24名
ビッグバン・月は地球から出来た・宇宙クイズ
04
5月8日
90分
講義
24名
ビッグバン・重力・衛星設計コンテスト【ジュニアの部】紹介
05
5月15日
90分
講義
24名
宇宙でくらす・衛星設計コンテスト【ジュニアの部】テーマ決定
06
5月29日
90分
講義
24名
増える宇宙ゴミ・宇宙移住
07
6月12日
90分
実習
27名
衛星設計コンテスト【ジュニアの部】参加のための課題研究
08
6月19日
90分
実習
24名
衛星設計コンテスト【ジュニアの部】参加のための課題研究
09
90分
講義
24名
●解き明かされた全宇宙の秘密~見えない光で宇宙を見る~
・宇宙年齢137億歳
・宇宙のほとんどは暗黒物質
・ブラックホールが存在する
・星は自然に生まれ、また死ぬ
講師:高木 俊暢
(JAXA 宇宙科学研究所科学推進部)
10
7月3日
90分
実習
24名
衛星設計コンテスト【ジュニアの部】参加のための課題研究
11
7月10日
90分
実習
24名
衛星設計コンテスト【ジュニアの部】参加のための課題研究
12
7月17日
90分
実習
24名
衛星設計コンテスト【ジュニアの部】参加のための課題研究
13
8月28日
90分
講義
24名
発表会「宇宙に関する自由テーマ」:個人発表
14
9月11日
90分
講義
24名
発表会「宇宙に関する自由テーマ」:個人発表
15
10月9日
90分
講義
24名
太陽嵐
16
10月16日
90分
講義
24名
探査衛星
17
10月23日
90分
講義
24名
宇宙のスピード
18
10月30日
90分
講義
24名
天の川銀河とブラックホール
19
11月6日
90分
講義
24名
宇宙に終わりはあるか
20
11月13日
90分
講義
24名
太陽系の七不思議・宇宙以上の謎(地球の海底)
21
90分
講義
24名
●日本の宇宙開発―苦難を乗り越えて、成功への道程―
「ペンシル」から「はやぶさまで」
講師:井上 浩三郎
(JAXA 宇宙科学研究所)
22
11月27日
90分
講義
24名
電波望遠鏡「はるか」とVLBI・X線で宇宙を観察

第1回目/全2回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
●JAXAについての紹介
・相模原キャンパスと筑波キャンパスのそれぞれの役割
・理学系研究と工学系研究の融合が相模原キャンパス
・日本の宇宙開発の歴史
1955年ペンシルロケット
◎モニターを利用し、画像、表、キーワードを表示し、視覚的に効果的な構成でとなっている。

△今回の講義を生徒は楽しみにしており、真剣に聴き入っている。授業報告書の記入準備。
・モニターの配置注意
向き、照明等見やすくする配慮
・ワークシート(授業報告書)を作成させ、授業内容の定着を図る。
展開
(70分)
・解き明かされた全宇宙の秘密
 宇宙年齢137億歳、宇宙のほとんどは暗 黒物質、ブラックホールが存在する、星は自然に生まれ、また死ぬ。
・見えない光で宇宙を見る
・光って何だろう
 X線は大気で吸収される。宇宙に出ないと本当の姿は見られない。X線で太陽を見る。可視光と赤外線
・赤外線でしか見えない銀河
 モンスター銀河
・宇宙はお化けだらけ
 ダークマター、 ダークエネルギー、ブラックホール
・暗黒物質はどこにある?
・宇宙の大規模構造
ダークマターについて考えよう
◎モニターを利用し、次々と最新画像、映像を紹介している。

△講義の内容を授業報告書に一生懸命に書き込んでいる。
・1つの事象を深く追求せずに宇宙論を展開する。この手法は生徒に宇宙の深さを知る良い機会となる。 さらに興味の幅が広がる。
まとめ
(10分)
・質疑応答
・報告書を作成、提出させる。
◎本時の内容での質問を受ける。
 
△報告書を作成。

授業の感想・メモ

  • 宇宙観測の発達に興味深いものがあった。可視光線を眼で見ることから始まり、望遠鏡の登場があり、さらに電波(赤外線、エックス線)で観る話があり、生徒は熱心に聴いていた。

第2回目/全2回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
●自己紹介
●日本の宇宙開発の歴史
・1955年ペンシルからロケット開発
・人工衛星
・日本の科学衛星、探査機
◎・OHP、DVD映像を利用して、説明をする。
・報告書配付
展開
(70分)
日本の宇宙開発の「あけぼの」
●糸川英夫とペンシルロケット
・1955年水平発射
・道川と国際地球観測年
・道川から内之浦へ
・K-6ロケット(60Km)
・K-8-10カッパーロケットの爆発
●東京大学生産技術研究所の映像
(1955年6月が始まり)
・ベビーSロケット・ベビーTロケット
・ベビーRロケット
●日本初の人工衛生「おおすみ」
・第1宇宙速度7.9m/s
・人工衛星「おおすみ」は1~4号は失敗、5号で成功。
◎OHP、DVD映像で具体をあげて説明をする。
△講義内容を聴きながら、報告書作成
・板書のみにならずに写真や
図はOHPで写すと解り易い。
・DVD映像による動画は説得力がある。
まとめ
(10分)
●宇宙科学は宇宙工学(ロケット)と宇宙理学(人工衛星)が互いに協力したもの。
◎質問を受ける。
△報告書の作成、提出

授業の感想・メモ

  • 宇宙探査技術~宇宙開発の歴史~は理学と工学が一体となって開発をしてきたことを熱く、語っておられました。また、日本と世界を対比させた開発の歴史、日本独自の開発の歴史に生徒は興味深く、聴き入っていました。また、実際に内之浦ロケット発射場で日本初の人工衛星「おおすみ」打ち上げに関与していた先生のお話は説得力があり、井上先生の研究開発が日本の宇宙開発そのものということが感じられました。

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