授業連携

月の表面の様子・これからの宇宙開発(発展)

北海道・釧路市立大楽毛小学校

  • 小学校
  • 小6
  • 理科

概要

<全授業を通した指導目標>

月と太陽を観察し、月の位置や形と太陽の位置を推論しながら調べ、見いだした問題を計画的に追究する活動を通して、月の形の見え方や表面の様子についての見方や考え方を養う。

<対象>

小学6年生 60名

<期間>

平成24年11月12日~12月12日

<区分>

教科 (理科)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
45分
授業
60名
・地球と月の発泡球の模型を使い、地球の周りをまわっている様子を理解する。
・太陽と月の違いについて明らかにする。
・月の模様の見え方が、「餅をつくうさぎ」や「かに」など国や地域により見え方に違いがあることを知る。
・自分の思い描いたイメージから自分の模様を月の写真に描く。
2
12月6日
45分
授業
60名
観察結果をもとに、月の満ち欠けの様子について、その規則性に気づく。
3
12月7日
45分
授業
60名
観察結果をもとに、月の満ち欠けの様子について、その規則性を整理するとともに、月の満ち欠けが起こる仕組みを明らかにする。
4
12月10日
45分
授業
60名
・発泡球とプロジェクタを使い、満ち欠けの様子を、ワークシートにまとめる。
・月の見える形は、月と太陽の位置関係によって変わり、いつも月の輝いている側に太陽があることを理解する。
5
90分
講義
60名
・月の表面の様子について
・「はやぶさ」「はやぶさ2」「月探査」について
講義:米倉 克英
(JAXA 月・惑星探査プログラムグループ)

第1回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
○月の拡大写真を見て、月に興味を持つ。
△月のさまざまなことに興味を持つ。
展開
(37分)
○太陽と月の特徴について考える。






○地球と月の発泡球をもとに、月はどのあたりを周っているか理解する。





○月の満ち欠けがなぜ起こるのか考える。




○月の満ち欠けがなぜ起こるのか、観察を通して明らかにしよう。


○月の模様の見え方が、国や地域で異なることを理解する。
△太陽は自ら輝いている⇔月は太陽の光で輝いて見える。自らは輝かない。
△月は地球の周りをまわっている。
△月は形が変わる。

△自分のイメージする距離を考える。
△月は地球からの距離にあることを確認し、予想以上に遠いところにあることを実感する。

△月が地球の周りをまわっているから?

△月は太陽の方が輝いているから?

△月の観察の仕方を確認するとともに、月の観察カードの記入の仕方を確認する。

△月の模様の見え方は、国や地域によって全然異なっているんだ。
まとめ
(3分)
○今日の学習を振り返る。
△月の満ち欠けの様子について、興味を持つ。

授業の感想・メモ

  • 発泡球を使った実験では、実際の地球と月のモデル化を図ることができ、より大きな視点で月と地球の関係をとらえることができた。
  • 月の絵柄を使った活動から、子ども達はより月について興味を持った。

第5回目/全5回『授業記録シート』


時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
○JAXAについての紹介

○月と地球、太陽系や銀河系の様子を説明する。


△月と地球、太陽の関係に興味を持つ。
△宇宙の中の地球について知る。
展開
(80分)
○月の概略や最新の月のでき方の説を説明する。





○月の表面の様子について説明する。


○ティコクレーターの3D動画を使い、クレーターの様子やクレーターのでき方を説明する。


○月はいつも決まった面が地球側に向いていること、またその仕組みについて説明する。


○月の満ち欠けがなぜ起こるのか説明する。


○「はやぶさ」について説明する。



○「はやぶさ2」のミッションについて説明する。

○「はやぶさ2」の砂の採取方法を動画で説明する。


○月の鏡面探査ロボットについて動画を用いて説明する。
△地球と月の位置関係を理解する。
△月は月の原形が地球にぶつかり、地球の一部を巻き込んでできたこと(ジャイアントインパクト説)を理解する。

△月の表面は、クレーターがあり、でこぼこしている。

△ティコクレーターの様子を3D動画で観察し、クレーターの中心には衝撃でできた山があることを知る。

△月は起き上がり小法師のように、地球に引っ張られ、同じ面を向いていることを理解する。

△月の満ち欠けは、月の公転と地球の自転、太陽の位置により起こることを理解する。

△「はやぶさ」が持ち帰った、砂の写真を見て、ミッションの素晴らしさを知る。

△「はやぶさ2」のミッションの概略を知る。

△「はやぶさ2」では、人工のクレーターをつくり、その砂を採取することを知る。

△月の表面探査ロボットの活躍の様子を知るとともに、そのロボットの果たす役割を知る。
まとめ
(5分)
○これまでの中での疑問など、さまざまなことについて質問をする。
△宇宙に関わるさまざまな質問をする。

授業の感想・メモ

  • 3D映像を用いた、月の表面の観察は、より現実に近いもので、子ども達にとって月の表面の様子を理解するうえでとても効果的であった。
  • その他、さまざまな映像やデータなどを効果的に用いた説明は、月について理解するねらいを十分に達成するものであった。
  • 宇宙探査に関わる話は、子ども達にとって、とても衝撃的で、子ども達の興味や関心を喚起するものとなった。さらに、これからの将来を担う子ども達への、よいメッセージとなった。
授業の様子1
授業の様子2
授業の様子3
授業の様子4

北海道・釧路市立大楽毛小学校

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