授業連携

地域発、宇宙へ-地域の宇宙関連施設と国際宇宙ステーションについて学び、星出宇宙飛行士と交信しよう-

長野県・長和町立和田小学校

  • 小学校
  • 小5
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

宇宙についてや宇宙と自分たちの関係に全く気づかずにすごし、時間に追われて夜空を見上げることも少なくなってしまった地方の子どもたちの宇宙についての興味関心を高めるとともに、地方でほとんどその機会がない、宇宙飛行士や宇宙という職業を選んだ人に直接お話をするという貴重な体験をすることや、自分自身の夢や目標を設定し、それに向かって努力することの大切さを理解できることを目指す。

<対象>

小学5年生 11名

<期間>

平成24年5月17日~8月16日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
5月17日
60分
授業
11名
「金環日食」について学習し、観測をする。
2
50分
講義
130名
国際宇宙ステーションについて
講師:宇津巻 竜也
(JAXA 宇宙教育センター)
3
45分
授業
11名
国際宇宙ステーションに滞在中の星出宇宙飛行士に、質問したいことを考えて決める。
4
7月20日
90分
講義
11名
JAXA臼田宇宙観測センターを見学し、講演を聞く。
講師:上野 国樹
(JAXA臼田宇宙空間観測所 副所長)
5
8月16日
60分
実演・発表
60名
星出宇宙飛行士と、アマチュア無線を使って交信をする。開会式でこれまでの学習の発表をし、閉会式で交信も含め、これまでの学習の感想を発表する。

第5回目/全2回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・前日の金環日食の写真とその仕組みについて
・JAXAについての紹介
△前日に見た金環日食の写真から始まり、一緒に聞いた1年生から6年生まで、すぐに話しに引き込まれ、熱心に聞いていた。
展開
(35分)
・宇宙と地上の違いについて
  重力や温度、空気など、クイズ形式で。
・宇宙ステーションでの生活について
  宇宙ステーションの高さ、1日のスケジュールなど。写真を用いて解説。
△1年生も6年生も、積極的にクイズに楽しく参加した。
5年生だけでなく、1年生から6年生まで全校95名と保護者も参加したが、分かりやすくしかも飽きないよう、講義ばかりでなく、クイズ形式や質問を受けるなど、配慮をする。
まとめ
(10分)
・質疑応答
△積極的に質問ができていた。

授業の感想・メモ

  • 対象が5年生だけでなく、1年生から6年生までだったので、分かりやすく、しかも飽きないよう、内容が工夫されていて、さすがだなと思いました。
    地上から宇宙ステーションが見られることを教えてもらい、一緒に参加していた保護者も興味を持ち、後日家族一緒に見て、とてもよかったと連絡をいただきました。

第3回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・これまでの学習を振り返る
△金環日食を見たことや、講演会の内容を思い出す。
◎これまでの活動場面の写真を掲示する。
展開
(35分)
・星出宇宙飛行士の今回のミッションについて
  ワークシートを使い、クイズ形式で答える。
・ミッションの内容について考える

・まだ分からないことなど、星出宇宙飛行士に質問したいことを考える。

・星出宇宙飛行士への質問を発表する。
△JAXAアーカイブスの中のビデオを見て、今回の星出宇宙飛行士のミッションの概要を知る。

△ワークシートの問題について、グループで考える。

△どんなことを質問するか、グループで考える。

△決めた質問を発表する。
ビデオをただ見せるだけでなく、小学生には難しいところについて、説明を加える。
まとめ
(10分)
・まとめ感想
△本時の感想を発表する。
実際に交信することへの期待をもたせて、授業をしめくくる。

授業の感想・メモ

  • JAXAのアーカイブスにあるウィークリーレポートは、それまで知らなかったが、とてもわかりやすい内容で、小学生にもほとんど解説なしで使える素晴らしいものだった。いよいよ交信するという気持ちを高められる内容であった。

長野県・長和町立和田小学校

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