授業連携

人類の生存環境を創る!

東京都・大成高等学校

  • 高等学校
  • 高2
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

物理学において、宇宙に関する研究は最も重要な分野である。宇宙に関する様々な話題は、日常の授業で取り扱うことは難しい。そこで、JAXAとの連携授業により、宇宙に関する様々な話題を生徒に伝え、宇宙に対して興味・関心を抱かせる。宇宙に対する興味・関心が今後の学習活動の糧になることを期待する。

<対象>

高校2年生 8名

<期間>

平成24年5月29日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
90分
講義
8名
・地球の環境と宇宙の環境について
・真空状態について(実験)
・宇宙に人類の生存環境を創ること
・水の再生について
・環境問題への応用
講師:小口 美津夫
(JAXA 未踏技術研究センター)

第1回目/全1回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(40分)
・小口美津夫先生の自己紹介

・地球の環境
・地球環境と宇宙環境の違い

・真空状態に関する実験
◎スライドを用いて自己紹介
◎地球から宇宙への距離、大気の薄さなど、宇宙での飲料水の値段など、意外な事柄を例示
◎宇宙から見た地球などの惑星の映像を放映
△スライドに集中(特に宇宙から見た地球の映像は注目していた)
◎宇宙に物資を運ぶ難しさを伝えるため、真空状態についての実験
△実験の様子を楽しみながら見ていた
展開
(40分)
・地球生態系のしくみ

・宇宙で人工的な地球環境をどうやって創るか?

・宇宙での植物・生物の飼育

・空気の再生

・水の再生

・環境問題への応用
◎質疑応答を交えて、スライド中心に講義

△スライドを見ながら話に集中、先生からの質問に答える
まとめ
(10分)
・これまでの講義内容のまとめ

・質疑応答
◎講義のまとめ

授業の感想・メモ

  • 宇宙に行く、宇宙に住む、宇宙を調べるには、難しい研究だけではなく、身近な技術を工夫することが実用的で大事なことなんだと思いました。真空について詳しく知りたいと思いました。
  • 自分が今まで知らなかった宇宙のことなど、わかりやすく説明してもらえたので、勉強になりました。装置を使って真空状態の時の物の変化を目の前で見せてもらって、記憶に残る実験でした。地球を覆っている大気の層の厚さは思っていたより薄く、オゾン層の厚さはあまりにも薄いことを知り、意外でした。宇宙飛行士の映像を見て、無重力の中で生活することは、水が十分に使えないから、想像以上に大変だということがわかりました。
  • 普段はあまり気にしていないが、重力のおかげで地球上の生物は今の状態で生活できる(というより、生物が重力に適応するように進化していった)と感じることができた。
  • JAXAの方が専門知識のない私たちでも理解できるように、宇宙のことを講義してして頂いたので、わかりやすく、宇宙への興味がよりいっそう大きくなりました。しかし、もっと難しい内容でも大丈夫だった。
  • 宇宙や空気の抵抗などに興味を持つことができました。重力について、詳しく知りたいと思いました。
  • 自分たちが知らないことが多く、驚いた。青くて丸い地球の動画を見て、これが自分たちが住む星であると実感できなかった。一度でいいから自分の目で、地球を直接見てみたいと思った。
  • 真空の実験を見て、空気がある状態から真空状態にする段階での物体の構造変化について興味がわきました。
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