<全授業を通した指導目標>
太陽電波観測実習を通して電波による宇宙観測について学ぶことを主眼とする。加えて、2012年5月21日早朝に金環日食があることから、この際にも電波観測を合わせて行う。
<対象>
高校1年生 35名
<期間>
平成24年5月13日~9月8日
<区分>
- SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)
授業連携
神奈川県・神奈川県立柏陽高等学校
太陽電波観測実習を通して電波による宇宙観測について学ぶことを主眼とする。加えて、2012年5月21日早朝に金環日食があることから、この際にも電波観測を合わせて行う。
高校1年生 35名
平成24年5月13日~9月8日
回 |
実施日 |
時間 |
形式 |
人数 |
授業内容 |
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1 |
180分 |
講義 実習 |
30名 |
講義:『宇宙の観測と宇宙の成り立ちについて(概論)』
実習:『小型電波望遠鏡』による太陽電波の測定 講義:『電波観測の解析方法と宇宙観測への応用について』 |
|
講師:朝木 義晴 (JAXA 宇宙科学研究所 宇宙物理学研究系) |
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2 |
210分 |
実習 考察 |
28名 |
実習・考察:『小型電波望遠鏡』 |
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講師:朝木 義晴 (JAXA 宇宙科学研究所 宇宙物理学研究系) |
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3 |
180分 |
講義 実習 |
26名 |
講義:『運用中の電波望遠鏡とその将来について』 実習:『自作電波望遠鏡の制作』 |
|
講師:朝木 義晴 (JAXA 宇宙科学研究所 宇宙物理学研究系) |
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4 |
360分 |
実習 見学 |
26名 |
実習:『自作パラボラアンテナによる太陽電波観測』 見学:『JAXA相模原キャンパス』 |
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講師:朝木 義晴 (JAXA 宇宙科学研究所 宇宙物理学研究系) |
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5 |
120分 |
発表 |
10名 |
発表:『金環食時の太陽電波の測定について』 |
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講師:朝木 義晴 (JAXA 宇宙科学研究所 宇宙物理学研究系) |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
講義 (60分) |
講義:『宇宙の観測と宇宙の成り立ちについて(概論)』 宇宙の観測を、可視光以外の電磁波で観測することによるメリット(宇宙の誕生や形成・進化の謎を解き明かすことができる)について講義を受けた。 |
△専門家からの初めての講義に緊張していた。 |
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実習 (60分) |
実習:『小型電波望遠鏡』による太陽電波の測定 市販のパラボラアンテナを用いて、太陽からの電磁波を計測する方法を実習した。パラボラアンテナの組み上げから測定までを、講師の指導のもと、分担して行った。 |
△年度初めでもあり、グループ学習を進めるには難しい時期だった。 |
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まとめ (60分) |
講義:『電波観測の解析方法と宇宙観測への応用について』 実習の測定結果から太陽表面温度を計算して求めた。電波観測でできることや、検出機器、測定方法などについて整理・学習した。 |
△概要は理解できていたが、専門用語等の整理が不十分だった。 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
実習 (150分) |
実習:『小型電波望遠鏡』による金環食時における太陽電波の測定 『小型電波望遠鏡』を使い、金環食時の太陽電波の測定実習と光学観測をおこなった。早朝の限られた時間により正確な測定が行えるよう、前回の予備実験から得られた経験を生かす指導がなされた。 |
△測定が進むにつれて、手際よく測定をしていた。 |
|
考察 (60分) |
観察後、太陽電波の変化の様子から、本校での測定結果を考察した。 |
△グラフ用紙を用いての算出を行った。 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
講義 (60分) |
講義:『運用中の電波望遠鏡とその将来について』 実際に測定に使われている大型機材と『小型電波望遠鏡』それとこの後に作る自作のアンテナとの差違や共通点について、生徒が考察すると共に、講師から実際の観測の様子を聞いた。 |
△電波望遠鏡のイメージが、それまでのものとは異なることに気づいていた生徒が多かった。 |
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実習 (120分) |
実習:『自作電波望遠鏡』の制作 生徒がパラボラアンテナを製作した。制作を通して、パラボラアンテナの原理や構造、特に反射器の形状(放物線)と焦点の関係についての理解を深めた。 |
△生徒にはボール紙を使った工作物が果たして望遠鏡の役割をするのか、半信半疑であるように見えた。 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
実習 (180分) |
実習:『自作パラボラアンテナによる太陽電波観測』第3回で製作したアンテナをJAXA相模原キャンパスに持ち込み、太陽からの電磁波を計測し、太陽表面温度を計算して求めた。 |
△曇天降雨のため、測定には難しい環境であった。 |
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見学 (180分) |
見学:『JAXA相模原キャンパス』 実物大の小惑星探査機「はやぶさ」をはじめ、宇宙科学研究の歴史的な模型などが展示してある展示室、M-Vロケットの実機模型、M-3SIIロケット実物大模型などを見学した。また、試験棟において実際に使用されたロケットの予備機に触れる機会も得た。 |
△一般に見学の難しい実験棟などを見学したことで、興味関心が高まっていた。 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
発表 (120分) |
発表:『金環食時の太陽電波の測定について』 金環食時の太陽電波の測定実習と光学観測の実験や、自作パラボラアンテナを用いた太陽表面温度の測定についてのグループごとのプレゼンテーションを行った。 |
△プレゼンテーションが用意できないことから欠席する生徒が多かった。 |
神奈川県・神奈川県立柏陽高等学校