授業連携

日本の宇宙開発の現状を理解する。

広島県・呉市立呉高等学校

  • 高等学校
  • 高2
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  • 理科
  • 社会

概要

<全授業を通した指導目標>

・JAXAの活動内容を理解する。
・日本のロケット、人工衛星に係る研究の成果を理解する。
・科学技術が日常の生活にもたらす影響を理解する。

<対象>

高校2~3年生 273名

<期間>

平成24年6月18日~6月19日

<区分>

理科、地理歴史、産業社会と人間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
50分
講義
20名
「物理II」と関連させて
ロケットや人工衛星の運動を万有引力と関連させて
講師:大木 真人
(JAXA 地球観測研究センター)
2
50分
講義
57名
「地理B」と関連させて
人工衛星による画像の利用の例として、
「宇宙から見た地理・地形」について
講師:大木 真人
(JAXA 地球観測研究センター)
3
50分
講義
8名
「地学I」と関連させて
ロケットによる観察から明らかになった各惑星の素顔について
講師:大木 真人
(JAXA 地球観測研究センター)
4
50分
講義
30名
「物理I」と関連させて
人工衛星の原理や「はやぶさ」に至るロケットの歴史などについて
講師 大木 真人
(JAXA 地球観測研究センター)
5
50分
講義
158名
「産業社会と人間」
「宇宙への道」をテーマにキャリア教育を意識した講義
講師:大木 真人
(JAXA 地球観測研究センター)

第1回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・講師の紹介及び本時のねらいの確認
◎パソコン(パワーポイント)のセット
◎必要に応じてメモを取りながら聴くように指示する。(本校教員)
展開
(40分)
・人工衛星から撮影した画像の利用法を知る。



・ロケットの原理について知る。
・ロケットの運動や人工衛星の運動、軌道等について知る。
◎人工衛星から撮影した画像を紹介し、衛星画像の利用について説明する。
△衛星画像から分かることを考える。
◎物理IIの学習内容(万有引力)と関連させてロケットの運動や人工衛星の運動、軌道等について説明する。
◎生徒に質問をしながら授業を進める。
△講師の質問に答える。
・大切なことや印象に残ったことなどをメモしながら聴くように指示する。
・本校教員が用語等の解説を適宜行う。
まとめ
(5分)
・本時のまとめ
・質疑応答
◎生徒の質問に答える。

授業の感想・メモ

  • 対象が3年次生の物理II選択者であったので、学習内容の振返りとして大変分かりやすかった。学習内容の物理的意味を改めて理解することができた。
  • 科学技術の具体的利用例を知ることで、生徒の進路志望に関連させることができた。

第2回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・講師の紹介及び本時のねらいの確認
◎パソコン(パワーポイント)のセット
◎必要に応じてメモを取りながら聴くように指示する。(本校教員)
展開
(40分)
・人工衛星からの画像の地理学への応用について知る。
◎人工衛星による呉市周辺の画像を見て読み取れることを説明する。(本校教員)
◎気象衛星「ひまわり」や温室効果ガス観測衛星「いぶき」など具体的に説明する。
・大切なことや印象に残ったことなどをメモしながら聴くように指示する。
・呉市立小学校教育研究会理科部会及び呉市立中学校教育研究会理科部会の会員の研修のための参観あり。
・本校教員が用語等の解説を適宜行う。
まとめ
(5分)
・本時のまとめ
・質疑応答
◎生徒の質問に答える。

授業の感想・メモ

  • 対象が2年次生の地理B選択者であったので、人工衛星画像の地理学への応用について紹介していただいた。気象観測や大地の温度の観測、大気の循環の観測などについて具体的に知ることができた。
  • 海水面の上昇を人工衛星からの観測から求めていることについては驚いている生徒が多かった。

第3回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・講師の紹介及び本時のねらいの確認
◎パソコン(パワーポイント)のセット
◎必要に応じてメモを取りながら聴くように指示する。(本校教員)
展開
(40分)
・「宇宙」という言葉の起源について知る。
・宇宙の広がりについて知る。



・物質の創生について知る。
・各惑星の様子、特徴を画像を基に紹介する。
◎「宇宙」という言葉の起源から、宇宙の広がりについて説明する。
今見ている星は今の星ではない。
物質の成立ち
◎核融合反応について簡単に説明する。
◎各惑星の様子、特徴を画像を基に紹介する。
・大切なことや印象に残ったことなどをメモしながら聴くように指示する。
・呉市立小学校教育研究会理科部会及び呉市立中学校教育研究会理科部会の会員の研修のための参観あり。
・本校教員が用語等の解説を適宜行う。
まとめ
(5分)
・本時のまとめ
・質疑応答
◎生徒の質問に答える。

授業の感想・メモ

  • 太陽の大きさ、地球と太陽の距離、地球の大きさなどが現在のものと違っていれば我々人類(生命)が存在しなかったという言葉に驚きをもっていた。微妙な(絶妙な)バランスの上に生命が維持されていることを理解することができた。
  • 対象が3年次生の文系の生徒であったので、定性的な説明をしていただいた。2年次における学習を振り返るよい機会となった。

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第4回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・講師の紹介及び本時のねらいの確認
◎パソコン(パワーポイント)のセット
◎必要に応じてメモを取りながら聴くように指示する。(本校教員)
展開
(40分)
・国際宇宙ステーション(ISS)について知る。



・飛行機とロケットの違いについて知る。
・日本のロケット開発について知る。

・「はやぶさ」計画について知る。
◎国際宇宙ステーション(ISS)について説明する。
無重量状態について
第1宇宙速度、第2宇宙速度について
◎ロケットについて説明する。

◎糸川博士のペンシルロケットに始まる日本のロケット開発について説明する。
◎「はやぶさ」にまつわるエピソードを交えながら「はやぶさ」計画について説明する。
・大切なことや印象に残ったことなどをメモしながら聴くように指示する。
・本校教員が用語等の解説を適宜行う。
まとめ
(5分)
・本時のまとめ
・質疑応答
◎生徒の質問に答える。

授業の感想・メモ

  • 国際宇宙ステーション(ISS)では無重力ではなく無重量であるということに驚いていた。重力と遠心力の関係について理解が深まった。
  • 「はやぶさ」のイオンエンジンや人工知能など日本の科学技術についての理解が深まった。

第5回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・学習ノートを受け取る。
・講師の紹介
・本時のねらい(社会人講師の講話「宇宙への道」を聴き、宇宙に対する興味・関心を高めるとともに、宇宙産業に携わるための資質について理解を深める。)及び学習活動を知る。
◎学習ノート等を配付する。(本校教員)
◎パソコン(パワーポイント)のセット
展開
(40分)
・大木真人先生の講話を聴く。



・呉市とJAXAとの関係について知る。
◎自己紹介
△学習ノートにメモしながら聴く。
◎自己の研究を中心にJAXAの活動を紹介する。
◎大和ミュージアムの臼井先生が呉市とJAXAとの関係について説明する。
・大切なことや印象に残ったことなどをメモしながら聴くように指示する。
まとめ
(5分)
・本時のまとめ
・質疑応答
・お礼の言葉
・感想の記録
感想プリントに感想を記入する。
◎生徒の質問に答える。
△お礼の言葉

授業の感想・メモ

  • 「産業社会と人間」の社会人講演の一環として授業を行った。キャリア教育の視点から職業理解を深めることができた。
  • JAXAの活動には様々なものがあり、研究活動だけでなく啓蒙活動などの社会貢献活動があることが理解できた。

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