授業連携

内之浦宇宙空間観測所とロケット開発

岡山県・倉敷市立南中学校

  • 中学校
  • 中2
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

・修学旅行で訪問する内之浦宇宙空間観測所への関心を高める。
・これまでの宇宙教育活動を総括し、将来の自分の生き方を考える。

<対象>

中学2年生 380名

<期間>

平成25年3月19日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
50分
学年集会
380名
修学旅行(宇宙分野)の事前学習
・筑波宇宙センター訪問の報告
・内之浦中学校との交流活動の報告
・鹿児島や内之浦に関わる○×クイズ、映画「はやぶさ」導入の視聴
2
90分
講義
380名
演題『宇宙への玄関口 内之浦』
講師:荒川 聡
(JAXA宇宙科学研究所 観測ロケット実験室)

第1回目/全2回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
・夏休みに学年の教員が訪問した筑波宇宙センターの展示物等に関する報告。
◎訪問した教師によるプレゼンテーション。

△スクリーンに映し出された写真や教師の話を静かに視聴していた。
展開
(35分)
・内之浦交流プロジェクト実行委員による、内之浦中学校とのこれまでの交流活動や夏休みに参加した内の浦の「えっがね祭り」に関する報告。

・修学旅行実行委員による、鹿児島県や内之浦宇宙空間観測所に関わる○×クイズ。
△内之浦交流プロジェクト実行委員と修学旅行実行委員によるプレゼンテーションやクイズの実施。
まとめ
(10分)
・映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の冒頭部分(ロケットの発射まで)の視聴
△修学旅行実行委員による準備・上映。

△どの生徒も、臨場感のあふれる発射シーンを静かに視聴していた。

授業の感想・メモ

  • なぜ修学旅行で内之浦宇宙空間観測所を訪問するのか、そのためにこれまでどのような活動を行ってきたのか、講師の先生をわざわざ内之浦よりお招きする意義は何かを、すべての生徒に知ってもらうための良い事前学習になった。また、準備や司会進行等をすべて希望者によって構成された修学旅行実行委員が行い、生徒による手作りのとても良い集会活動ができた。

第2回目/全2回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・講師紹介
◎教師による講師紹介

△生徒実行委員による司会進行
展開
(80分)
1.自己紹介

2.内之浦宇宙空間観測所(USC)の紹介
 -USCの役割
 -USCの歴史
 -USCの現在とこれから
 -内之浦の町

3.ロケットのはなし
 -ロケットとは何ぞや
 -イプシロンロケット

4.仕事や進路について
△とても静かに聴講し、ワークシートへの記入もよくできていた。
まとめ
(5分)
・お礼のことば
△生徒実行委員によるお礼のことば

授業の感想・メモ

  • 講師の方よりUSCやロケットについて、ユーモアを織り交ぜながら説明していただけたことで、どの生徒も大変興味を持って講演を聴くことができていた。新型ロケットのイプシロンロケットのことが良く分かっただけでなく、発射準備をしているときに修学旅行で訪問することから、USCへの訪問をさらに楽しみにした生徒もいるであろう。また、専門の話、サイエンスの話のみにとらわれず、働くことや中学生の時にやっておくべきことなども話題もあり、3年生へと進級する前に、今何をすべきかを考える非常に良い機会となった。

(生徒感想)

  • イプシロンロケットは今まで大きくなりつつあったロケットとは違う、革新的なロケットだということが分かった。内之浦宇宙空間観測所は、日本の中でも世界的に注目されていて、そんなすごいところに私たちが行くのかと思うとすごくわくわくする。「本気を出してください」という言葉が印象に残っている。荒川先生の体験談とともに言われて、あぁ自分も本気をいつも出しているかなぁと考えた。本気の出し方を忘れないよう、私自身も日々を全力で生きようと思った。自分の本気もまだ知らないから。将来の夢はまだ決まっていないけど、もし何か職についたら、自分の仕事を誇りに思える人になりたい。

岡山県・倉敷市立南中学校(3)

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