<全授業を通した指導目標>
・星空の継続観察から、未知の宇宙に思いをはせ、疑問を掘り起こす。
・天体の専門家から宇宙の情報や最先端の宇宙研究に触れ、科学的な見方や考え方を高め、問題意識をもって宇宙や天体に関する自分の課題を追究する。
・地球と他の天体との比較から、宇宙で生きるための条件や他の天体とのつながりを探り、宇宙に浮かぶ地球に生きる素晴らしさを感じる。
<対象>
小学4年生 98名
<期間>
平成26年6月6日~平成27年2月17日
<区分>
- 教科 (理科(総合学習との合科))
授業連携
愛知県・岡崎市立男川小学校
・星空の継続観察から、未知の宇宙に思いをはせ、疑問を掘り起こす。
・天体の専門家から宇宙の情報や最先端の宇宙研究に触れ、科学的な見方や考え方を高め、問題意識をもって宇宙や天体に関する自分の課題を追究する。
・地球と他の天体との比較から、宇宙で生きるための条件や他の天体とのつながりを探り、宇宙に浮かぶ地球に生きる素晴らしさを感じる。
小学4年生 98名
平成26年6月6日~平成27年2月17日
回 |
実施日 |
時間 |
形式 |
人数 |
授業内容 |
---|---|---|---|---|---|
1
|
6月6日
|
7時間
|
見学
実験 |
98名
|
生命の海科学館見学
・地球46億年の歴史 ・水の惑星 ・隕石に触れる ・月の満ち欠けモデル実験 |
2
|
6月23日
|
90分
|
視聴
|
98名
|
移動プラネタリウム来校(シネマ雄:本校体育館にドーム設営)
(講義:遠山御幸氏) |
・今日の男川小の星空 ・夏の大三角 ・北極星の見つけ方 ・星座の形 ・月の見え方 ・星の明るさと色 |
|||||
3
|
6月30日
|
70分
|
講義
|
98名
|
専門家の講義「明るい星を見つけよう」
(藤井哲也氏) |
・星や宇宙の魅力 ・太陽系の惑星の見え方 ・月の見え方 ・星空観察会の計画 |
|||||
4
|
7月中
|
随時
|
観察
|
98名
|
月の観察記録(各家庭で)
|
・方位 ・高さ ・形の変化と傾き ・時刻による位置の変化 |
|||||
5
|
8月6日
|
120分
|
講義
観察 |
73名
|
夜の星空観察会
(藤井哲也氏 本校運動場 親子観察会) |
・土星の輪の観察 ・火星の色と輝き ・上弦の月の形と模様 ・夏の大三角 ・国際宇宙ステーションの通過観察 |
|||||
6
|
9月中
|
随時
|
観察
新聞 |
32名
|
月の形の変化を記録(雨天時:新聞)
・毎日確認し、学級月カレンダーに記録 ・29日間の朔望を確認 |
月の観察記録(昼間の月:本校運動場、夜の月:各家庭) ・透明シートを使って記録 ・大型透明シートで、観察を共有 |
|||||
7
|
9月9日
|
120分
|
講義
|
98名
|
専門家の講義「宇宙ってどうなっているの」
(澤武文教授) |
・3D映像ソフト「3D宇宙の旅」を用いて、宇宙における地球と太陽系惑星との位置関係を、体感 |
|||||
8
|
10月8日
|
60分
|
観察
|
154名
|
皆既月食観察会(本校運動場 親子観察会)
・大型スクリーン設置による月食のライブ中継 |
9
|
10月23日
|
45分
|
研究
授業 |
32名
|
学習課題「友達の観察結果と比べながら、月の動き方について考えよう」
|
・上弦の半月の観察に基づく自分の考察 ・友達の考察との比較検討 ・月の位置の変わり方の規則性 ・モデル実験による確かめ ・観察終了後の月の動きの推論と教師撮影映像による確認 |
|||||
10
|
12月12日
|
45分
|
講義
|
98名
|
専門家の講義「ふたご座流星群」
(藤井哲也氏) |
・12月14日に極大を迎えるふたご座流星群の見所と観察のコツ |
|||||
11
|
12月14日
|
夜半前
|
観察
|
32名
|
ふたご座流星群の観察(各家庭)
|
12
|
90分
|
講義
|
195名
|
JAXA連携授業
(遠藤純夫氏) |
|
・月の模様 国によって違う見え方 ・実際の月の表面 ・月周回衛星「かぐや」がとらえた月の姿 NHKと共同制作の映像から 月の誕生 隕石の落下 月の表面の様子 地球上の生物への影響 人類の着陸 月から知る地球の秘密 ・月と地球の大きさ比べと距離 発泡スチロール球のモデル ・宇宙ごみについて |
|||||
13
|
12月下旬、1月上旬
|
随時
|
観察
|
32名
|
オリオン座、カシオペヤ座、木星、水星、金星の観察(各家庭)
|
・星座のまとまり ・形と位置の変化の様子 ・東~西の空の星の動きと、北の空の星の動きの違い |
|||||
14
|
1月20日
|
90分
|
製作
|
32名
|
オリオン座の模型作り
|
・オリオン座を構成する実際の星同士の位置関係の把握 ・宇宙の空間概念 |
|||||
15
|
1月中旬、下旬
|
180分
|
整理
|
32名
|
宇宙の学びをポスターやプレゼンテーションソフトにまとめる
|
・各自の課題を追究し、整理してまとめる作業 地球と月 太陽系各惑星 国際宇宙ステーション 各星座 宇宙ごみ問題 |
|||||
16
|
2月10日
|
6時間
|
見学
|
99名
|
名古屋市科学館プラネタリウム視聴
|
・その日の星空 ・地球の姿と宇宙の姿 ・生命を育む水の存在 ・地球と宇宙のつながり |
|||||
17
|
2月13日
|
1時間
|
授業
|
32名
|
討論会
|
・夜の電気は本当に必要か ・宇宙ごみをどうしたらいいか |
|||||
18
|
2月17日
|
90分
|
発表会
|
294名
|
男川ユネスコフェスティバル
|
・各学級のESD学習の発表会 ・4年1組「宇宙のふしぎを探ろう」ポスターセッション ・他学年他学級の学びから生まれる見方や考え方 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (5分) |
・これまでの「月や星」の学習の想起 ・JAXAの紹介 |
◎夜空で最も大きく見える天体である月を思い起こすよう呼びかける。 △月が日によって形が変わることや、天体望遠鏡で模様を見たこと、月食の観察をしたことを思いだす。 |
・月の観察結果を思い起こさせ、実際に手に取ることのできない月の真の姿への関心を高める。 |
展開 (70分) |
・月の模様 国によって違う見え方 ・実際の月の表面 ・月周回衛星「かぐや」がとらえた月の姿 NHKと共同制作の映像から 月の誕生 隕石の落下 月の表面の様子 地球上の生物への影響 人類の着陸 月から知る地球の秘密 ・月と地球の大きさ比べと距離 発泡スチロール球のモデル ・宇宙ごみについて |
△ウサギの餅つきに似ているという思いはあったが、外国では「女の人」や「カニ」「カエル」などに見立てていることに驚いた。 △ジャイアントインパクト説の映像に歓声が上がった.。 △隕石の衝突によりクレーターや山ができたことを興味深く見つめた。 △海の満ち引きと水の生き物との関わりを知った。 △様々な大きさの発泡スチロール球を代表児童が持ち、地球との大きさの比を確かめるクイズに挑戦した。 ◎モデル実験補助をした。 △太陽からの距離と比べ、月が最も地球に近い天体であることを実感した。 △宇宙ごみの存在に驚いた。 |
・子どもの反応に教師も反応し、抱いた関心を共有しながら、講義を聴く。 |
まとめ (10分) |
・感想発表 ・感想およびまとめ(教室にて) |
◎感想発表者を指名した。 △進んで発表する児童の姿が見られた。 今まで知らなかった月のことが分かって楽しい。 実際に月に行ってみたくなった。 月の模様を、実際に見える月で確かめたい。 宇宙ごみをどうしたらいいかと考えた。 |
・これまでの月についての学びと比較し、今日の講義から新たに考えたことを書きとめるよう助言した。 |
愛知県・岡崎市立男川小学校