授業連携

小型実証衛星の開発から学ぶ宇宙とものづくり

和歌山県・和歌山県立海南高等学校

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概要

<全授業を通した指導目標>

小型実証衛星の開発過程や運用体験を通して宇宙の環境やものづくりについて学び、考えることで、より自然科学に対する興味・感心を深めさせる。
現在の先端的な科学技術の現場において、施設見学や講義・実習で体験的に最先端の科学技術研究に触れることにより、未来の科学技術への夢と展望を持たせる。

<対象>

高校1年生 35名

<期間>

平成26年8月6日

<区分>

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
70分
講義
35名
「小型実証衛星SDS-4の開発秘話」
講師:藤平 耕一
(JAXA 研究開発本部 宇宙実証研究共同センター)
講師:三浦 尚幸
(JAXA 研究開発本部 宇宙実証研究共同センター)
2
70分
実習
35名
課題議論
・「衛星を使ってしたいこと」
・「どんな宇宙機がほしいか?」
3
180分
実習体験
35名
「小型実証衛星SDS-4の試験体験と運用体験」

第1回目/全3回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
・講師陣の自己紹介
・全体の進め方について
展開
(60分)
・さまざまな人工衛星の大きさについて
・人工衛星の役割について
・人工衛星をつくるために考える宇宙の環境について
・人工衛星をつくるのに必要になることについて
△初めて知る内容が多く、真剣に聞き入っていた。

△クイズ形式の質問には積極的に答えていた。

△人工衛星の開発で大切な事が「チームプレー」だと聞いて感心していた。
まとめ
(5分)
・まとめ
・質疑応答

第2回目/全3回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・JAXAの衛星・宇宙機の紹介
・課題議論の進め方
課題テーマ
 ・「衛星を使ってしたいこと」
 ・「どんな宇宙機がほしいか?」
展開
(50分)
・「アイディアを紙に書いてみよう」


・「紙に書いたアイディアをグループ内で発表しよう」




・「グループ内でのディスカッション」
(発表するアイディアのプレゼン資料の作成)
各グループにJAXAの職員が助言者として入っていただいた。


△自分達が事前に考えてきた宇宙機のアイディアを紙に書いて、グループ内で発表していた。




△助言者からのアドバイスをいただきながら、グループでどのような宇宙機が良いかを議論した。
△アイディアを図にして発表用のプレゼン資料の作成をおこなっていた。
各グループを回り、議論がうまく進んでいるかを確認する。
まとめ
(15分)
各グループのアイディアのプレゼン発表
△各グループの代表者の生徒が前に出て、積極的にプレゼンをしていた。
発表の仕方について工夫するようにアドバイスをする。

授業の感想・メモ

  • 各グループにJAXAの職員が助言者として入っていただいたことで、自分達の考えているものがどのような効果があるのか等の具体的なアドバイスがもらえ、真剣に討論に参加していました。
授業の様子1

第3回目/全3回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・小型実証衛星SDS-4の試験体験と運用体験の進め方について
展開
(165分)
・2グループに分かれて小型実証衛星SDS-4の試験体験と運用体験をおこなった。


・試験体験では、クリーンルームで組立体験や振動体験等をおこなった。


・運用体験では、小型実証衛星SDS-4の通信とパネルヒーターのコマンド運用をおこなった。
△クリーンルームに入ること自体が初めてなので、緊張した様子であった。


△小型実証衛星のモックアップの組立体験では、真剣に取り組んでいた。


△運用体験では実際のSDS-4の運用をおこなうと聞いて、それぞれの役割に緊張した様子であった。JAXAの職員に教えてもらいながら、緊張した中でも楽しんでいる様子であった。
まとめ
(10分)
・今回の授業のまとめ
・質疑応答

授業の感想・メモ

  • 午前中の講義で人工衛星について多くを学んでいましたが、実際に人工衛星の試験の様子や組立体験では全員が緊張した面持ちで、話を聞いて、真剣に取り組んでいた姿が印象的でした。また、運用体験では、実際のSDS-4の運用をすると聞いて、何をしたらいいか戸惑っている様子でしたが、それぞれの役割が決まると、一生懸命に取り組んでおり、やり遂げた後にほっとしていました。
授業の様子2

和歌山県・和歌山県立海南高等学校

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