授業連携

宇宙飛行士養成講座

神奈川県・横浜市立中高一貫教育校

  • 中学校
  • 中1
  • 中3
  • その他
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

宇宙に進出する事業の意義を理解して「宇宙から地球を見る視点」を養い、宇宙や国際社会で活躍するリーダーを育成する。また、さらには将来の宇宙飛行士を養成することを目標とする。

<対象>

330名(中学1年生 160名、中学3年生 160名、高校生希望者 10名)

<期間>

平成26年7月11日~平成27年1月27日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
50分
プラネタリウム授業
160名
本校プラネタリウム室
中学3年生を対象に、プラネタリウムを利用して、惑星、月、流星群等の天体と、国際宇宙ステーションの日本実験棟等のJAXAの宇宙開発を学ぶ。1回40名×4回上映。
2
120分
見学
20名
JAXA相模原キャンパス見学
中学1年生と高校生の希望者を対象に、特別公開を利用して、探査機の成果やロケット開発を知る。引率教員が展示内容をかみ砕いて中学1年生にもわかる説明を行う。
3
301分
実習
40名
JAXA筑波宇宙センター実習、宇宙博見学
中学生・高校生を対象に、宇宙飛行士養成施設見学と宇宙飛行士になるための授業・実習「宇宙飛行士採用試験体験」、筑波大学ロケット開発見学を行う。また、幕張メッセで開催中の宇宙博を見学する。
4
90分
授業
160名
宇宙と宇宙飛行士
講師:吉岡 毅泰 (JAXA 有人宇宙ミッション本部)
中学1年生を対象に、本校ホールにて、宇宙とはどんなところ、国際宇宙ステーションと、宇宙飛行士になるための傾向と対策等について授業を行う。
5
100分
実習
160名
宇宙飛行士に挑戦
中学3年生を対象に、本校の教室にて、宇宙飛行士採用試験のホワイトパズル、ゼログラビティー生き残り探究(「宇宙に近づく」「生き残る」を追究する)等の実習を行う。1クラス40名×4クラス

第1回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・本校プラネタリウム室にて、プラネタリウム(GOTO GE-II)による星空の投影を鑑賞する。
・星座、月、ペルセウス座流星群、惑星、赤道直下の星空などを見る。
・本校プラネタリウム室にて、プラネタリウム(GOTO GE-II)による星空の投影を行う。
・星座、月、ペルセウス座流星群、惑星、赤道直下の星空などを投影する。
・プラネタリウムは当日夜の星空を投影できるように調整する。
・適切なBGMとアナウンスで関心を高めるように工夫する。
展開
(30分)
・プラネタリウムのドームスクリーンに映し出されたパワーポイントの映像を見て、天体や国際宇宙ステーションの観測の仕方や基本的な天文の知識を学ぶ。
・最先端のJAXAの宇宙開発の技術と活動や国際宇宙ステーションの日本実験棟きぼうについて学ぶ。
・将来、計画されているHTV-Rや有人宇宙飛行について学ぶ。
・プラネタリウムのドームスクリーンにプロジェクターを用いてパワーポイントの映像を投影し、天体や国際宇宙ステーションの観測の仕方や基本的な天文の知識を学ばせる。
・最先端のJAXAの宇宙開発の技術と活動や国際宇宙ステーションの日本実験棟きぼうについて学ばせる。
・将来、計画されているHTV-Rや有人宇宙飛行について学ぶ。学ばせる。
・あらかじめ、プロジェクターとノートPCを用意しておく。
・現在のJAXAの活動を紹介するパワーポイントを作成した。
まとめ
(10分)
・本授業を振り返りながら、パワーポイントの映像を見て、未来の宇宙開発と宇宙旅行を考える。
・本授業を振り返させながら、パワーポイントの映像を見て、未来の宇宙開発と宇宙旅行を考えさせる。
・BGMと映像で未来への夢を喚起させるよう工夫する。

授業の感想・メモ

  • <中学3年生を対象>
    1回40名×4回、同じ内容で上映した。

第2回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・安全上の注意。
・本日の予定とJAXA相模原キャンパス(宇宙科学研究所)の概要の説明。
◎引率教員2名で生徒の安全指導を行う。
◎本日の予定と相模原キャンパスの概要と展示内容を説明する。
△生徒たちはこれから始まる見学に期待し、熱心に説明を聞く。
・混雑しているので、生徒の安全に留意する。
展開
(160分)
・月面着陸探査計画、はやぶさ&はやぶさ2、有人宇宙探査、ひさき、イカロス、10cm四方の衛星等の展示を見る。
・イトカワの砂粒を見る。
・あかり、すざくの展示を通して、赤外線天文学、X線天文学の成果を知る。
・探査ロボットのデモンストレーションを見る。
・イプシロンロケット、ハイブリッドロケット、再使用ロケット等のロケット開発技術を見る。
◎はやぶさ等の探査機の成果、有人宇宙探査、ロケット開発等について展示の内容をかみ砕いて、中学1年生にもよくわかるように説明する。また、適切に質問して考えさせるようにする。
◎宇宙科学研究所とNASDAのロケット開発の歴史を照らし合わせて、ロケットの展示を説明する。
・途中で必要に応じて十分な休憩をとる。
・熱中症を予防するため、十分に水分をとらせる。
まとめ
(10分)
・M-Vロケット実機の前で、JAXA相模原キャンパスで学んだことを振り返る。
・次回の講座の予告をする。
・帰路の安全上の注意を与える。
△長時間にわたる見学であるが、元気でロケットのノズルをのぞき込んでいる。さらに次回の講座に期待している様子である。
・帰路につく前に十分休ませる。

授業の感想・メモ

  • 文部科学省SPP事業として実施した。中学生・高校生の希望者を対象。

第3回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(20分)
・筑波宇宙センターに到着し、H‐IIロケット(実機、一部レプリカ)を見る。
・筑波宇宙センター内での注意事項とスケジュールを確認する。
・本日の予定確認ののち、午前中は、次の1.、2の2コースに分かれる。
◎H‐IIロケットについて説明する。
◎筑波宇宙センター内での注意事項とスケジュールを確認させる。活動の場所を指し示して説明する。
◎本日の2コース1、2の予定を説明する。
・事前にガイダンスを開いたり、往路の貸し切りバスでJAXAの紹介DVDを見せておく。
・費用については文科省SPPによる支援を受けている。
展開
(270分)
1コース・・・午前中、JAXA筑波宇宙センターの閉鎖環境適応施設等の施設を利用して、AESによる宇宙飛行士模擬訓練、模擬採用試験体験を行う。

2コース・・・午前中、筑波大学の大学院生らが製作したロケット等を見学したのち、筑波宇宙センターに戻って、宇宙飛行士養成施設を見学した。

・午後は、2コースが合流して、幕張メッセで開催されている宇宙博を見学する。
△1コース・・・宇宙飛行士採用試験を体験させ、AESの職員に筑波宇宙センターの施設や、宇宙飛行士の採用試験、訓練、資質等について説明していただく。

△2コース・・・筑波大学大学院生にロケット製作について説明していただく。筑波宇宙センターのプラネットキューブを見学させる。筑波宇宙センター職員に宇宙飛行士養成施設を案内していただく。

△宇宙博では、会場内を自由に見学する。
・授業はJAXA筑波宇宙センターやAESの職員の方が補助してくださった。
・AESの体験や宇宙飛行士養成施設見学は事前予約が必要である。
・生徒の健康管理と会場移動等の引率を教員が行う。
まとめ
(10分)
・講義や体験・見学を通して得た学びを整理する。
・帰路についての注意事項を確認する。
・講義や体験・見学を通して得た学びを整理させる。
・帰路についての注意事項を確認させる。
・復路も貸し切りバスを利用する。

授業の感想・メモ

  • 文部科学省SPP事業として実施した。中学生・高校生の希望者を対象。
  • 本物に出会うことが何よりも生徒のモチベーションを高めることを確信できた。
  • JAXAの方々と生徒たちが直接ふれあうことによって、その熱意が生徒に伝わったように思えた。
  • 今後、さらに授業を宇宙飛行士を目指した実践編へと発展させていきたい。
授業の様子1
授業の様子2

第4回目/全5回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・講師:JAXA,吉岡 毅泰氏の紹介。
◎司会者が講師を紹介する。
・中学1年生の学年全員を対象に、会場を学校のホールとして実施した。音響、照明、プロジェクター等の機器を用意する。
展開
(70分)
・パワーポイントを利用して、講師による宇宙はどんなところ(宇宙環境について)、国際宇宙ステーション、日本実験棟きぼう、国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の生活、宇宙飛行士採用試験、宇宙飛行士になるための傾向と対策等の説明を聴講する。
◎パワーポイントを利用して、講師が宇宙はどんなところ(宇宙環境について)、国際宇宙ステーション、日本実験棟きぼう、国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の生活、宇宙飛行士採用試験、宇宙飛行士になるための傾向と対策等について、中学生にもよくわかるように説明した。適切に繰り返し発問し、生徒の反応を見ながら進めていく。
△生徒たちは、熱心に説明を聞き、発問に対して積極的に答えていた。
・前半と後半の間に休憩を入れる。
・パワーポイント、映像は、プロジェクターでホールのスクリーンに投影した。
まとめ
(10分)
・授業を振り返りながら、宇宙と宇宙飛行士への思いを高める。
・質疑応答。
◎振り返りシートに学びをまとめる。
◎生徒たちは次々に質問し、講師は生徒の質問に丁寧に答えた。
・ワイヤレスマイクを2本用意して、会場の質問等を拾うようにした。

授業の感想・メモ

  • 中学1年生の学年全員を対象とする。
  • 講師らの熱意が生徒の心に響いたと思われる。講座を終わって、生徒たちの振り返りシートを見てみると、宇宙への関心の高さが伺える。当初の「生徒たちの心に火をつけて、宇宙に行く気にさせる」という目標はかなり達成できたようである。

第5回目/全5回『授業記録シート』

授業日
1月27日
合計時間
100分
参加生徒
160名
時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・教室にて、本字のプログラムについての説明。
・宇宙飛行士に必要とされる資質についてのディスカッション。
◎教室にて、本字のプログラムについて説明する。
△宇宙飛行士に必要とされる資質とは何かについて、グループごとに話し合って発表する。
・あらかじめ、プロジェクターとノートPCを用意しておく。
展開
(80分)
・宇宙飛行士採用試験に用いられたといわれるホワイトパズルに挑戦する。所要時間50分。

・宇宙飛行士のISS船内の活動等の映像を見て、微少重力環境を考える。地球周回軌道上での事故を想定し、生き残るための方法を考える。
◎宇宙飛行士採用試験に用いられたといわれるホワイトパズルをクラス40人全員の生徒に配布し、ホワイトパズルについて説明する。
△ホワイトパズルの完成を目指して、つなぎ合わせていく。
◎途中でつなぎ合わせることができた枚数をわざと競わせる。
◎半数の生徒にグリーンカード「隣の作業を妨害せよ」を発令する。
△グリーンカードを受けた生徒は隣の人に話しかけるなど妨害を行う。
◎ホワイトパズルの作業の意義を説明し、講評を与える。

△宇宙飛行士のISS船内の活動等の映像を見て、微少重力環境を考える。地球周回軌道上での事故を想定し、生き残るための方法をグループごとに話し合って発表する。
◎生き残る可能性が全くないときにどうするかを考えさせる。
・あらかじめ、ホワイトパズル40組を用意する。費用は文科省SPPによる支援を受けた。
・宇宙飛行士のISS船内の活動等の映像を用意して、プロジェクタで投影する。
まとめ
(10分)
・本授業を振り返りながら、改めて宇宙飛行士に必要とされる資質について考える。
△本授業を振り返りながら、改めて宇宙飛行士に必要とされる資質について考えて発表する。
◎過去の宇宙船の事故の事例を紹介するとともに、将来の有人宇宙飛行計画を紹介する。
・過去の宇宙船の事故の事例を紹介するとともに、将来の有人宇宙飛行計画については、パワーポイントを使って紹介する。

授業の感想・メモ

  • 中学3年生が対象。1回40名×4クラス、同じ内容で実施する。

神奈川県・横浜市立中高一貫教育校

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