授業連携

JAXAの方々との連携授業を通して理科の学習を深める。

兵庫県・神戸市立多聞台小学校

  • 小学校
  • 小4
  • 理科

概要

<全授業を通した指導目標>

4年生理科の学習「空気や水をとじこめると」という単元で空気と水、それぞれを閉じ込め、押し縮めようとしたときの変化について学習する。次にそれぞれの性質を生かしてペットボトルロケットを作成し、実際に飛ばす。さらに、本物の宇宙ロケットの仕組みや宇宙を飛ぶ原理について学習し、宇宙に対する興味・関心を深める。

<対象>

小学4年生と保護者 35名

<期間>

平成27年9月30日~10月21日

<区分>

教科 (理科(空気や水を閉じ込めると))

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
9月30日
45分
授業
27名
単元の導入
・水道の蛇口に1mほどに切ったホースをつなぎ、先に空気鉄砲の弾をつめる。蛇 口を開けて水を出すと閉じ込められた空気が押され、やがてホースの先の弾を飛ばす現象を体験する
2
9月30日
45分
授業
27名
・弾が飛び出していく理由を考えると、水と弾との間の空気が関係していることに子供たちは気が付くであろう。そこから空気の性質、水の性質の違いに気づいていく。
3
45分
講義
35名
JAXAの方による話
・「はやぶさ2」ミッションについて小惑星「リュウグウ」を目指す目的、達成のための具体的な活動を教えていただいた。  
講師:小谷 勲(JAXA 第一宇宙技術部門)
4
45分
工作・実技
35名
JAXAの方の指導によるペットボトルロケット
・ペットボトルロケットを一機実際にJAXAの方に作っていただき、工夫すべき点やより遠くに飛ばす方法についてお話をいただいた。

第3回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・JAXAの方の自己紹介
△ロゴの入ったジャンパーを着たJAXAの方を見て、子供たちは最初から興味津々であった。
展開
(30分)
・宇宙ロケットの大きさと目的
・宇宙ロケットの構造
・はやぶさ2ミッションと小惑星「リュウグウ」
◎ロケットは運び屋さん。宇宙ステーションに物資を運ぶ「こうのとり」を積むロケットはひときわ大型である。
◎宇宙ロケットの大半は燃料である。引力に逆らって、大気圏を突破して宇宙にでていくには莫大なエネルギーが必要である。
◎小惑星「リュウグウ」に到達して探査機は「リュウグウ」の地中深くからサンプルを採取し、地球に戻ることを目的としている。
△大変わかりやすい説明であったので、どの子も熱心に聞いていた。
まとめ
(5分)
・質疑応答
△宇宙やロケットについて熱心に質問する子がたくさんいた。

第4回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・ペッとボトルロケットの飛ばし方、空気の入れ方について説明を受けた。
△事前に学級で一機のペットボトルロケットを用意し、当日一機を作成し、計二機を運動場で飛ばす計画を立てていた。当日は天候にも恵まれ、子どもたちも真剣に説明を聞いていた。
・暴発事故を回避するための諸注意や交代でロケットを飛ばすことについて確認できる様にした。
展開
(35分)
・ペッとボトルロケットは先端部をやや重くし、直進性を高めるとよいことや、水と空気を装填するときに、その体積比や吹き込む空気量も考え合わせると、より高く、より遠くまでロケットが飛ぶようになることを学習した。
◎安全配慮し、ロケット発射台よりも前に出ないこと、空気の装てん中は発射の引き金は地面において、触らないようにすることなどを指導した。
△こどもたちは教師の指示を良く守り、実験に取り組んだ。想像をはるかに上回る距離とものすごい勢いで糸を引くように水を噴出しながら飛んでいくロケットにこどもたちは大感激であった。
・安全管理と班のメンバーが平等に仕事をすることに留意した。
まとめ
(5分)
ロケットがより高く、より遠くに飛んでいくための条件があることに気付く。
△ロケットをより高く、より遠くまで飛ばすには水の量を工夫すること、より多くの空気を入れることを理解できた。
・法則性、規則性に気付かせる。

授業の感想・メモ

  • JAXAの方の説明とペッとボトルロケットという、設定に子どもたちだけでなく、参観に来た保護者も興味を持って学習に取り組むことができた。

兵庫県・神戸市立多聞台小学校

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