授業連携

夢は大空へ、そして宇宙へ!-航空宇宙工学を学ぼう!-

埼玉県・埼玉県立伊奈学園中学校

  • 中学校
  • 中3
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

最先端技術の講義や研究施設での体験、研究者・技術者との交流、それに基づくロケットづくりの実習等を通して研究技術開発の意義・必要性を認識し、知的好奇心を育てるとともに、将来研究者や技術者として成長するための基礎となる科学的思考力・表現力を身に付けさせる。

<対象>

中学3年生 31名

<期間>

平成29年10月3日~平成30年3月9日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
120分
講義・実験
31名
バルサ材のグライダーの飛行試験と指導講評
講師:原田 正志(JAXA航空技術部門推進技術研究ユニット)
2
120分
見学
31名
筑波宇宙センターの展示施設等の見学
3
120分
講義・実験
31名
ペットボトルロケットの打ち上げと指導講評
講師:竹前 俊昭(JAXA宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系)
4
120分
学習発表会・講義
31名
1年間の学習成果の発表と発表に対する指導講評・講義
講師:竹前 俊昭(JAXA宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系)

第1回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(50分)
・自作バルサ材のグライダーについてのプレゼンテーション
・自作バルサ材のグライダーの飛行試験
◎プレゼンテーション及び飛行試験にあたっての諸注意を与える。
△これまでの学習成果を発表するとともに、同一条件で飛行試験を行う。
・安全に十分注意して取り組ませる。
・バルサ材グライダーの飛び方についてできるだけ詳しく観察・記録させる。
展開
(65分)
・自作バルサ材グライダーの飛行試験の結果についての指導講評
・ハンドランチグライダーの調整方法についての講義
・講師の先生に用意していただいたグライダーでの飛行実験
△講師の先生の指導講評・講義をもとに、飛行機がよく飛ぶための条件を話し合う。
△条件の違いによるグライダーの飛行のようすを比較する。
・意欲的に情報交換を行なわせ、疑問点があれば積極的に質問させる。
まとめ
(5分)
閉会行事
 生徒感想発表
 お礼の言葉
 閉会の言葉
△きちんと感想と謝辞を述べる。
◎今後の学習の見通しを持たせる。
・学習できたことに対して感謝の気持ちを持たせる。

授業の感想・メモ

  • 飛行機のついての学習を通して学んだことを活かし、バルサ材グライダーを各自が製作し、飛行試験に臨んだが、グライダーをより遠くへ安定して飛ばすためにはどうしたらよいのか考えることができた。また、実習から新たな各自の研究課題を見出すよい機会となった。

第2回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・JAXA筑波宇宙センターの概要についてのガイダンス
◎見学にあたっての諸注意を与える。
△JAXA筑波宇宙センターの施設の概要を知る。
・見学上の注意点を確認する。
展開
(105分)
・筑波宇宙センター紹介ビデオの観賞、「きぼう」運用管制室及び宇宙飛行士養成エリアの見学
・屋外に展示されているロケットの見学
・スペースドーム内でのロケットや人工衛星、国際宇宙ステーション等の展示の見学
◎宇宙開発や宇宙飛行士に対する関心意欲を高めさせる。
◎ロケットエンジンやロケット推進の原理について理解を深めさせる。
◎実物や模型の見学を通して、今後の学習(製作)に対する意欲を持たせる。
△見学ツアーを通して、宇宙開発や宇宙飛行士に対する関心意欲を高める。
△展示物の見学を通して、ロケットの原理や仕組み等についての理解を深め、今後の学習に対する関心意欲を高める。
・意欲的に見学を行い、疑問点があれば積極的に質問させる。
まとめ
(5分)
・今後の活動に対するガイダンス
◎今後の学習の進め方についての見通しを持たせる。
・見学で学んだことを今後に生かせるようにする。

授業の感想・メモ

  • 最先端の研究の状況について、様々な展示や施設の見学をすることができ、より身近なものとして感じ取ることができた。これによって、今後の実習や学校での学習に方向性や見通しを持つことができた。

第3回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(60分)
・自作水ロケットについてのプレゼンテーション
・自作水ロケットの打ち上げ試験
◎プレゼンテーション及び飛行試験にあたっての諸注意を与える。
◎生徒の実習を必要に応じて補助する。
△これまでの学習成果を発表するとともに、自分の考えた条件で発射する。
・安全に十分注意して取り組ませる。
・打ち上げした条件とロケットの飛び方についてできるだけ詳しく観察・記録させる。
展開
(55分)
・各自が製作した水ロケット及び打ち上げ試験の結果についての指導講評
・観測ロケットとロケットの基礎知識についての講義
△講師の先生の指導講評・講義をもとに、水ロケットがよく飛ぶための条件を考える。
・疑問点があれば積極的に質問させる。
まとめ
(5分)
閉会行事
 生徒感想発表
 お礼の言葉
 閉会の言葉
△きちんと感想と謝辞を述べる。
◎今後の学習の見通しを持たせる。
・学習できたことに対して感謝の気持ちを持たせる。

授業の感想・メモ

  • ロケット開発に関する研究の状況や様々な展示や施設の見学・体験から学んできたことを生かして、実際に水ロケットを各自が製作し、条件を検討して打ち上げ試験に臨んだが、ロケットを目的の場所に向かって飛ばすためにはどうしたらよいのか考えることができた。また、実習から新たな各自の研究課題を見出すよい機会となった。

第4回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
開会行事
 開会の言葉
 諸注意
◎発表会の進め方について諸注意を与える。
△各班の発表の準備をする。
・学習課題を意識させる。
展開
(110分)
・生徒による学習成果発表会
・講師による指導講評及び講義「失敗を乗り越えて」
△各班で研究を進めてきた成果について発表し、その成果についての情報交換を行なう。
△研究の進め方やまとめかたについて学ぶ。
△今後の宇宙開発の展望について知る。
・意欲的に互いの発表や指導講評、講義を聴き、疑問点があれば積極的に質問させる。
まとめ
(5分)
閉会行事
 生徒感想発表
 お礼の言葉
 閉会の言葉
△きちんと感想と謝辞を述べる。
◎今後の学習の見通しを持たせる。
・学習できたことに対して感謝の気持ちを持たせる。

授業の感想・メモ

  • 航空宇宙工学の内容について講義・見学・実習など様々な取組を行ないながら学んできた成果に基づいて、各自が研究を深めてきた知見を情報交換することができた。それぞれが新たな発見をするとともに研究の進め方の基礎基本について学ぶことができた。科学的な探究活動の楽しさを1年間の学習を通して味わい、更なる意欲を持つことができたように思う。
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