授業連携
ロケットが空気がない宇宙で飛び続ける仕組み
岡山県・新見市立高尾小学校
- 小学校
- 小6
- 理科
概要
全授業を通した指導目標
「ものが燃えるとき」(第6学年)酸素にはものを燃やす働きがあり、燃料と酸素を混ぜる割合を調節すると、燃料が激しく燃えて大きな力を生み出すことができることを理解する。
酸素が含まれると水の中でも燃える花火などの実験を通して空気のないところでものが燃える仕組みを理解する。H-ⅡBロケット3号機の構造や飛ぶ仕組みを教えていただき、最新の科学技術への興味・関心を高める。
対象
小学6年生 11名
授業連携日
2018年5月8日
科目・単元
理科・ものが燃えるとき
授業連携
授業連携前
酸素中ではものが激しく燃えることから、酸素にはものを燃えやすくする働きがあることを知る。
授業連携日
2018年5月8日
時間配分 | 学習内容・活動 | 児童・生徒の様子 | 教師の役割・活動 |
---|---|---|---|
導入 (20分) |
模型ロケットの発射の様子を見て、実際のロケットの大きなエネルギーを想像する。 また、どんな仕組みで発射し飛び続けることができるのかを考える。 |
・フィルムケースに気化したアルコールが入っていることや、発火装置により発射する仕組みを理解できていた。 実際のロケットの発射のエネルギーの大きさを想像することができていた。 |
JAXAの方の紹介と授業進行…担任 ロケット実験…JAXA |
展開 (50分) |
・空気のない宇宙へ行くのにどうやって燃料を燃やすのかを考える。 ・ロケットが飛ぶ仕組みの説明を聞く。 ・燃料や酸素を送り出す仕組みを理解する。 ・空気のないところでも酸素があると燃えることを水花火の実験で確かめる。 ・何故ロケットの開発をするのか、人工衛星やハヤブサなど、宇宙について調べたり開発したりするJAXAの方々の夢や願いを聞くことで関心を高める。 |
・発射は空気がある地上で行うのでできる。では何故宇宙でも飛び続けるかという課題意識を持っていた。 ・かなり難しいと思われるロケットの仕組みも映像と説明により理解していた。 ・水の中では燃えることができないとの予想を裏切り、水の中で燃える様子を見て、酸素(酸化剤)と燃料があれば空気のないところでも燃えることができると実感できた。 ・宇宙開発として進化している技術に驚き、自分たちの未来にはどんな状況が訪れるかを期待感を持って学習していた。 |
課題意識を持たせて今日の学習のめあての提示をする…担任 ・H-ⅡBロケットの構造や飛ぶ仕組みを映像と講話で教える…JAXA ・水花火の実験…担任 ・講話…JAXA |
まとめ (20分) |
・ものが燃えるためには酸素と燃料を混ぜることが必要であることをまとめる。 | ・今日の学習内容ときちんと言葉にしてまとめられる児童が多かった。 ・感想やふり返りには、宇宙開発に希望と関心を持つ内容も多く挙げられていた。 |
学習のまとめとふり返り…担任 |
講師:松原 理(JAXA宇宙教育センター)
授業連携後
空気がないところで燃えるものについて調べる活動をする。
授業の感想・メモ
- 事前に教員研修の時間をとっていただき、フィルムケースのロケット模型を制作したり、JAXAの授業連携の内容を説明して頂いたりしたことで、安心して授業を進める事ができた。
- 保護者も関心が高く、参観した保護者から「子どもたちには貴重な体験と学習ができた」と感想があった。