授業連携
フィルムケースロケットを飛ばしてみよう
静岡県・藤枝市立稲葉小学校
- 小学校
- 小6
- 理科
概要
全授業を通した指導目標
理科で学習したことが、宇宙ロケットともつながっていることを学び、理科学習を身近に感じたり、既習学習を復習する機会にしたりする。
対象
小学6年生 1クラス 24名
授業連携日
2018年12月17日
科目・単元
理科
授業連携
授業連携前
4年の「ものの温度と体積」「すがたを変える水」の単元で学習したことを、基礎知識として持っている。
授業連携日
2018年12月17日
時間配分 | 学習内容・活動 | 児童・生徒の様子 | 教師の役割・活動 |
---|---|---|---|
導入 (45分) |
・宇宙についての講義 ・質問タイム |
・宇宙についての講義を聞き、宇宙の定義を知ることに加え、地上での生活と宇宙空間での生活の違いを感じていた。 ・ロケット発射の映像、宇宙空間での実験の映像は、興味をもって見ていた児童が多かった。 ・講義を聞いて、疑問に思ったことを質問した。 ▶質問:宇宙服の用途について ▶質問:宇宙空間での「におい」について |
・本時の授業の目的を確認するとともに、自分の生活と宇宙での生活を比較しながら聞くように声かけを行った。 |
展開 (40分) |
・フィルムケースロケットの作り方と仕組みについての説明 ・フィルムケースロケット作り ・自作ロケットの発射実験 |
・フィルムケースロケットの仕組みを知ったり、作り方、飛ばし方をイメージしながら聞いたりすることを通し、製作意欲を高めた。 ・オリジナルのフィルムケースロケットを作製した。尾翼の形や数を工夫している子も見られた。手順が呑み込めず、周りの様子をうかがっている子がいたため、作業スピードに若干の差が見られた。 ・グランドに出て、グループごとに実験を行った。「ロケットをより高く飛ばすためには、どうしたらいいか」を視点に、水と発泡剤ちょうどよい配合を考えていた。 ・最初は飛距離も短かったが、回を重ねるたびに、距離が延び、3m近く飛んだ時には歓声が上がった。 |
・フィルムケースロケット作りに必要な材料の紹介等を行い、ロケット作りへの興味関心を持たせた。 ・製作時、つまずいている子や困っている子をフォローした。 ・実験時の安全に配慮しロケットの発射ミスに対応する。 |
まとめ (5分) |
・ふりかえりシートの記入 | ・感想用紙に、今日の学びについて感じたことや思ったこと、発見したことなどを書いた。 |
講師:谷口 大祐(JAXA宇宙教育センター)
授業連携後
学習したことを生かして4年の内容を復習することに加え、中学1年で学習する状態変化の予習にもつなげていく。
授業の感想・メモ
- 子どもたちは、フィルムケースロケットの製作や実験を通し、発泡剤や水の量を調整することで、跳び方が変化することを体感し、自分で工夫しながらより良い配合を生み出そうとする意欲を見せた。また、身近なものを使ってできる科学実験のおもしろさや楽しさを感じることができた。宇宙に関する講義では、地上と宇宙での生活の違いを知り、その大変さ、不思議さを実感することができ、宇宙に対する興味関心を高めることができた。この経験が、問題解決能力の育成につながっていくとよいと考える。