授業連携
人工衛星は何をしているのだろう・あったらいいな!こんな人工衛星
岡山県・新見市立高尾小学校
- 小学校
- 小4
- 理科
- 総合的な学習の時間
概要
全授業を通した指導目標
「電気のはたらき」(第4学年)光電池の長所や短所について考え、主に長所に着目させ、今後ますます活用される電力の供給手段の一つであることに気付かせる。 さらに、宇宙開発に光電池が活用されている例を知ることで、光電池の魅力を感じるとともに、宇宙科学への興味を高める。
対象
小学4年生 15名
授業連携日
2018年6月21日
科目・単元
理科・総合・電気のはたらき
授業連携
授業連携前
光電池に当てる光の強さを変えると、電気のはたらきの大きさが変化するのか調べる。
授業連携日
2018年6月21日
時間配分 | 学習内容・活動 | 児童・生徒の様子 | 教師の役割・活動 |
---|---|---|---|
導入 (10分) |
・前時の復習・講師紹介を聞く。 (光電池の活用例) ・電卓・腕時計・道路標識・携帯電話の充電器・人工衛星・宇宙ステーションなど ・「人工衛星は宇宙で何をしているか」という課題意識を持つ ・講師から「宇宙」の話を聞く。 |
・宇宙の広がりを映像で見せていただき、その大きさに感動する様子が見られた。また、空気の層が宇宙から比べると薄いことも驚いていた。 ・これまであまり関心を持っていなかった人工衛星について、考えようとする姿勢が見られた。 |
JAXAの方の紹介と授業進行…担任 ・前時の復習 ・確認…担任 ・ISSから撮影した動画…JAXA ・めあての確認…担任 |
展開 まとめ (35分) |
・人工衛星は太陽光にパネルを向けてエネルギーを得ていることを既習の学習と重ねて理解する。 ・人工衛星の種類とはたらきを映像と話で理解する。 ・JAXAの研究の説明 (スペースデブリを除去するための人工衛星など) ・人工衛星と自分たちの生活の関わりを知る。 ・疑問やもっと知りたいことを質問する。 |
・人工衛星のペーパークラフトを使っての説明に電力発電の仕方を理解していた。 ・人工衛星と自分たちの生活とは密接な関わりがあることを改めて理解できていた。 ・宇宙開発として進化している技術に驚き、自分たちの未来にはどんな状況が訪れるかを期待感を持って学習していた。 ・人工衛星は光電池を使って宇宙で地球や宇宙の観測などをして生活に役立っていることをまとめる。 |
・予想発表…担任 ・人工衛星と太陽光での発電の説明…JAXA ・JAXAの研究についての説明…JAXA ・質問発表…担任 ・まとめ確認…担任 |
総合 (45分) |
・便利な地球のためになる人工衛星を考える。「あったらいいな!こんな人工衛星」という課題で、性能や名前を考える。 ・自分が考えた人工衛星を発表する。 ・JAXAが開発しようとしている実際の人工衛星やロケット輸送機について知識をひろげ、宇宙がどんどん身近になるという考えのきっかけを作る。 |
・今までの学習をもとにイメージを膨らませていた。 ・子どもらしいデザインと発想で表現する子が多かった。 ・発表するときには、性能について環境や便利さを考慮したものがあった。 ・JAXAが開発しようとしている実際の人工衛星やロケット輸送機に感動していた。 |
・めあて確認…担任 ・人工衛星の説明と資料…JAXA ・発表…担任 |
講師:松原 理(JAXA宇宙教育センター)
授業連携後
光電池や乾電池などで動く電気自動車をつくる。
授業の感想・メモ
- 宇宙の広がりを感じ取らせる映像が非常に効果的で、児童の興味・関心が一気に高まったことを感じた。
- 理科で学習した光電池と人工衛星の光電池のパネルが同じ性質のものであることから、光エネルギーの可能性や普及率の高さを感じ取ることができていた。
- 理科・総合的な学習の時間と総合的に学習することにより、知識・理解の深まりとともにキャリア教育の学習にもつなげることができた。
- メールでのやりとりの連携授業だったが、生涯学習センターの方の協力により、円滑に満足のできる授業を展開することができた。