授業連携

JAXAミッション

京都府・京都市立京都工学院高校

  • 高等学校
  • 高1
  • 総合的な学習の時間

概要

全授業を通した指導目標

総合的な探究の時間として、「プロジェクトZERO」という授業を展開している。チームで議論を重ね、宇宙に関するミッションについての課題解決のアイデアを考案しながら,「かかわる力」「学ぶ力」「伝える力」「見つめる力」の向上を図ることを目標とした。

対象

高校1年生 7クラス 241名

実施期間

2019年9月3日~2020年2月13日

総時限数

19コマ 1980分

構成表

日付(時間) 授業内容
9月3日(100分) 今後の活動の流れ,宇宙に関する情報収集
9月10日(100分) 宇宙に関するポスター作成
9月17日(100分) JAXAミッション発表,チーム編成
9月24日(100分) チーム発表,ミッションに関する情報収集
10月1日(180分) 中間発表に向けた準備
10月8日(100分) 解決策の提案,仮説の立案
10月29日(100分) 中間発表
11月5日(100分) 発表の振返り,中間報告書の作成
11月12日(100分) 発表会を受けた内容の改善,中間報告書の作成
11月19日(100分) 発表資料の作成,視覚的アプローチの製作(アイデアの見える化)
11月26日(100分) 発表資料の作成,視覚的アプローチの製作(アイデアの見える化)
12月10日(100分) 発表資料の作成,視覚的アプローチの製作(アイデアの見える化)
12月17日(100分) 中間報告書に対するJAXAからの助言を受けた内容改善,最終報告書の作成
1月14日(100分) 内容改善,最終報告書の作成,発表資料の作成
1月21日(100分) クラス発表会,クラス代表選出
1月28日(100分) クラス内の振返り,内容改善,最終報告書の提出
2月4日(100分) 1年間の振返り,まとめ
2月12日(180分) 最終発表会
2月13日(100分) 発表会の振返り

プロジェクト全体の感想

  • 科学技術分野において課題発見・解決型の学習に取り組むことに興味をもっている生徒に対して,JAXAと連携しながら授業を進めることは,第一線の研究者とのやり取りができる場となり,学習意欲を喚起するだけでなく,主体性,協働性,思考力などの向上を図る取組となった。

当初設定した目的に対する生徒の達成度について(生徒の変化など含む)

  • 最新の宇宙に関するミッションをもとに,生徒たちは話合い,解決策を熱心に協議している様子が見られた。本プロジェクトに取り組むことは,生徒によっては,宇宙に関して非常に強い関心を持つ契機となっていた。グループワークでは,一人ひとりの生徒によってミッションに関する興味や知識がさまざまであるため,進め方について困難な経験をしながら,主体性を発揮している生徒もいた。
 

授業連携詳細

最終発表会

指導目標

 本発表会では,JAXAの研究者の立場から、生徒の発表内容に対する講評・助言を得る。さらに,発表者だけでなく,生徒全員が解決策に関して質疑応答するなど,他者の発表を通して自分たちの取組を俯瞰的に評価する機会としたい。

対象

1年生 7クラス 241名

授業連携日

2020年2月12日

科目・単元

総合学習・プロジェクトZERO・JAXAミッション発表会

時間配分 学習内容・活動 児童・生徒の様子 教師の役割・活動
導入
10分
開会

学校長挨拶

代表生徒挨拶
・代表生徒から総合的な探究の時間の取組「プロジェクトZERO」の内容について説明した。

・本発表会の目的や内容について,説明を聞いて理解していた。
運営補助
(司会やタイムキーパー等の生徒に対する支援)
展開
120分
1チームずつ発表を行う
 ・発表(9分)
 ・質疑応答・講評(3分)

合計8チームがおこなう
・1チーム(4~5人)がミッションに対する自分たちの考えた解決策について発表した。

・発表後に質疑応答を活発に行えていた。
運営補助
(司会やタイムキーパー等の生徒に対する支援)
まとめ
20分
優秀賞発表

全体講評

閉会
・JAXAから助言・講評を得た。

・今後検討していくべき課題について理解していた。

・JAXAから課題研究をしていく上での今後につながる大切なポイントを聞き,学習意欲を喚起されていた。
運営補助
(司会やタイムキーパー等の生徒に対する支援)

講師:古賀 勝(JAXA国際宇宙探査センター宇宙探査システム技術ユニット)
   古賀 星吾(JAXA航空技術部門空力技術研究ユニット)
   野村 健太(JAXA宇宙教育センター)
   古賀 友輔(JAXA宇宙教育センター)

授業の感想・メモ

  • JAXAからのミッションに対して生徒は主体的に取り組んでいた。宇宙に対する知識量は生徒によってさまざまであるため,グループで進めることに対して取り組む方法・姿勢に対する課題は,次年度に引き継いでいきたい。
  • 宇宙に関する興味関心をもつ生徒にとっては,ホンモノの研究者からの助言・指摘はさらに取組に対する意欲を喚起させるものとなっていた。
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