授業連携

宇宙環境での生活スタイル ~20XX年 人類は宇宙へ移住する~

東海大学付属浦安高等学校中等部

  • 中学校
  • 中1
  • 総合的な学習の時間
  • 理科

概要

全授業を通した指導目標

小中学生の興味関心の高い「宇宙分野」を学習することで、科学的リテラシーや想像力の向上に結び付けたい。「総合的な学習の時間:選択講座(自然科学系)」で標記のテーマに関する授業を実施し生徒自ら課題を見出し、主体的に解決する能力の向上を目標とする。本講座は、日常生活と宇宙での食事環境の違いを比較しながら、宇宙空間での生活を具体的に想像させる。その中で、宇宙空間でより良い生活環境を目指すための課題を見つけ、解決方法を模索することで課題解決能力を高めていく。さらに、ディスカッション、ポスターセッションを行いながら、生徒同士で考え方を深めていくことでコミュニケーション能力や創造する力を養う授業とする。

対象

中学1年生 1クラス 40名

授業連携日

2019年12月14日

科目・単元

総合学習・自然科学系

授業連携

授業連携前

事前学習として、太陽や月の知識を問いながら、小学生で身につけている宇宙の知識を復習した。その中で、「宇宙といえば何を思い浮かぶか。」という質問で出てきた単語をiPad上で調べ、ポスターを作製した。生徒たちは、完成したポスターを発表しながら、当日のワーク活動に慣れさせたり、今まで知らなかった宇宙に関する知識を身に付けさた上で、本編に臨ませる学習とした。

下矢印

授業連携日

12月14日

時間配分 学習内容・活動 児童・生徒の様子 教師の役割・活動
導入
55分
〔1〕講義「宇宙とは何か。」
①【スライド】〔自己紹介〕~〔宇宙食とは〕<野村先生>
②【実験①】「地球食と宇宙食の食べ比べ」 
③【グループディスカッションGD①】
 「どちらが宇宙食か。またそれはなぜか。」
④【プレゼンテーションPR①】
 班ごとにその場で発表を行った。
・講義を拝聴する。
・【実験①】
カレーを食べ比べて、食感や味について話し合った。
・【GD&PR①】
2つのカレーの異なった点を箇条書きで書き出していた。10班中7班が正解のカレーを選択ていた。中でも食感(水分の量)について考察していた班が多くあった。
①司会進行
 はじめのあいさつ指導
②【実験①】カレーの準備
③【GD①】グループディスカッション指導
④【PR①】プレゼンテーション進行
展開
④【スライド】〔宇宙での生活〕~〔ISSでの実験〕<野村先生>
⑤【GD②】
「宇宙での生活をより良くするにはどうしたらよいか。」
⑥【PR②】ポスターツアー形式
初めに各班でホワイトボードにまとめた。次に班のメンバーに番号をつけて、違う班の同じ番号同士で集まり、ホワイトボードを周りながら発表を行った。
・講義を拝聴する。
・【GD②】
ホワイトボードにまとめていた。
・【PR②】
 想像力を働かせて、色々なアイデアが生まれた。特に宇宙空間の無重力という点に着目して、通常の生活を送るための考え方や無重力を利用した遊び方等の意見が多くみられた。
⑤【GD】の実験指導
⑥【GD&PR②】グループディスカッション&プレゼンテーション指導・補助
まとめ
15分
⑦【スライド】〔技術の進歩〕~〔地球移住計画〕<野村先生> 最新の技術(ロケットが地球に帰ってくる)を動画で見たときは「すごい!」「おー!」という声が聞こえた。 ⑧終わりのあいさつ指導

講師:野村 健太(JAXA宇宙教育センター)

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授業連携後

本編の授業を受けて、面白いと感じたことや新しく学べたこと、講義の感想等をワークシートにまとめ、生徒自身の宇宙に対する関心を高めることができた。また、顔を合わせたことがない生徒どうしでディスカッションを行ったことで、コミュニケーション能力の向上につながった。

授業の感想・メモ

  • 討論・発表などを取り入れることで、単なる講演にならず、生徒自らが課題を見付け、それに対する考えをまとめる機会を得ることができた。
  • 宇宙食はマズいというイメージがあったが、普段のレトルトカレーと遜色がない味で驚いた。また、食べ比べをしてみることで生徒に宇宙環境での生活をより具体的に考えさせる一助となっていた。
  • 「宇宙」というキーワードから、新たなものを創造したり、グループで考え、発表を行ったりすることができるので、また新たな切り口から授業展開を考えていきたい。
  • 次年度では、ISS環境内での集団行動や長期滞在における人と人とのコミュニケーションの在り方などを通して、学校生活に反映できるような授業内容も構築したいと考えている。
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