授業連携
宇宙でやってみたい実験を考えよう
愛知県・トライ式高等学院 千種キャンパス
- 高等学校
- 高2
- 高3
- 理科
- 総合的な学習の時間
- 探究
概要
全授業を通した指導目標
高1~2の希望者が参加している課題研究講座(サイエンスコース)という授業です。 昨年9月から月1回、2時間で進めていて前半は防災研究に取り組んでいました。後半は生徒の希望で宇宙について考えていきたいと考えています。
対象
高校2~3年生 5名
実施期間
2021年4月21日~2021年8月4日
総時限数
4コマ(各コース毎)、480分(各コース毎)
関連科目
探求、総合的な学習
構成表
日付(時間) | 授業内容 |
---|---|
4月21日(120分) ※JAXA授業連携日 |
宇宙についての基本情報やJAXAの役割について学ぶ 実際に宇宙で行われた実験について学ぶ |
5月26日(120分) ※JAXA授業連携日 | 前回の授業で提示された「宇宙でやってみたい実験を考える」という課題で考えたことをプレゼンテーション |
7月21日(120分) | 前回の授業でプレゼンテーションを行い、いただいたアドバイスを参考にブラッシュアップし、模造紙1枚にまとめる |
8月4日(120分) | 課題研究講座(期生)の国際理解コース、ビジネスコース、サイエンスコース合同で第2回ポスターセッションを実施 |
授業連携詳細
4月21日(120分) 実施内容
授業連携の概要・目的等
宇宙空間で行われるさまざまな実験・調査を知り、その目的や重要性を理解した上で新たな実験アイディアを考える。
時間配分 | 学習内容・活動 | 児童・生徒の様子 | 教師の役割・活動 |
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導入 (15分) |
宇宙についての基本的な情報やJAXAの役割について学んだ | 1人1台タブレットを支給し、クイズに参加しながら聞いていた | メモ用紙を配布し、メモをとりながら講義を聞くよう指示した |
展開 (45分) |
・実際に宇宙て行われた実験を動画を交えながら学んだ | ・メモをとりながら聞いていた | |
・過去にJAXAで行っていた実験アイディアコンテストのHPを紹介していただき、参考にするよう指示を受けた | ・各自タブレットで紹介していただいたHPを確認した | ・紹介いただいてHPをタブレットを配布するときにWEBで開いた状態で、すぐ見れるように準備した | |
・次回の授業で各自宇宙で実験してみたいことを考えて、プレゼンテーションするよう指示を受けた | |||
まとめ (60分) |
実験したいテーマを今日中に決めた | ・最低限テーマを決定し、早くできた生徒は材料、方法を考えた | ・他の生徒とテーマがかぶっていないか、なかなか決められない生徒からはヒアリングし身近な不思議からテーマを引き出した |
講師:高柳昌弘、鈴木圭子(JAXA宇宙教育センター)
授業の感想・メモ
- 最初は難しいことを考えようとして苦戦していたが、身近な疑問から考えていくとさまざまなアイディアが出てきた
5月26日(120分) 実施内容
授業連携の概要・目的等
前回の授業(4月21日)の後半で考えた新たな実験アイディアをまとめてプレゼンテーションを行う。
アドバイスをいただき、さらにブラッシュアップをして8月のポスターセッションに向けて準備を進める。
時間配分 | 学習内容・活動 | 児童・生徒の様子 | 教師の役割・活動 |
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導入 (5分) |
本日の流れを説明した | 本日の目標と流れを理解した | 事前にzoomに接続し準備をし、ホワイトボードに今日の目標や流れを書いた。 |
展開 (55分) |
・4名の生徒が順番にプレゼンテーションを行った | ・プレゼンテーションをする生徒はPCの前に移動して行った | ・なかなか声の出ない生徒にはフォローした |
・JAXAの先生からアドバイスやコメントをいただいた | ・いただいたアドバイスをメモしながら聞いていた | ||
・プレゼンテーションを聞いていた生徒は、発表者へのアドバイスや感想をメモし渡した | ・メモ用紙を回収して該当生徒へ配布した | ||
まとめ (60分) |
・いただいたアドバイスをもとに、実験計画をブラッシュアップし、ポスターの下書きをした | ・メモを見返しながら自分の考えたアイディアを再考した | ・なかなか進まない生徒にはフォローした |
講師:高柳昌弘、鈴木圭子(JAXA宇宙教育センター)
授業の感想・メモ
- 授業が終わり、ポスターセッションまで何度も何度も相談にくる生徒がいたのが良かった。いただいたアドバイスをもとに、自分のポスターをよりよいものにしたいと意欲的だった
プロジェクトについて
全体の感想
- 本校の生徒のほとんどは不登校になり全日制高校から転校してきたこともあり、人前で発表したり、初対面の方と話すことが苦手な生徒が多い。しかし、ポスターセッションの前にJAXAの先生方とオンラインでつなぎ、宇宙について学んだり、自分の考えを発表する機会を得たことで、知識を得る以上に生徒のコミュニケーション能力を向上させることができたと感じた。
当初設定した目的に対する生徒の達成度について
- 本校生徒は、1つのことを継続して取り組むことが苦手な生徒が多いが、最後の授業に実施したポスターセッションには全員が参加することができた。さらに、見に来てくれた方へのプレゼンテーションも最初に比べて自信があるように感じた。これは4月から時間をかけて準備をしてきたことや、一度5月の時点でJAXAの先生からアドバイスをいただいたことが自信につながってったと感じた。