授業連携
地球脱出計画・宇宙箱舟
東海大学付属浦安高等学校中等部
- 中学校
- 中1
- 総合的な学習の時間
- 理科
- 技術・家庭
概要
全授業を通した指導目標
地球と他の惑星の違いに何があるか、人類(生命)が他の惑星で生活していくためには何が必要なのか、そこに至るまでの過程で何が問題点となるかについて、中学1年生のレベルで考えさせたい。考察を行う過程において、宇宙の姿やスペーステクノロジーについて学ぶと同時に、地球が唯一人類(生命)が居住できる星であることに気付かせたい。また、地球環境まで発展できれば良いと考える。本講座を通して、先端の科学技術を知るだけでなく、自らの考えを深めていく授業としたい。
対象
中学1年生 選択クラス 31名
授業連携日
2022年12月11日
科目・単元
自然科学系
授業連携
授業連携前
地球から他の星へ移住する際、どの生物を連れて行くか(10種類)を理由も含めてワークシートへ記入させた。
授業連携日 <12月11日>
時間配分 | 学習内容・活動 | 児童・生徒の様子 | 教師の役割・活動 |
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導入 5分 |
開会のことば、あいさつ、流れの説明 | 鈴木先生の方を見て話をきいていた | プロジェクターの設置・挨拶など。 |
展開 140分 |
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・JAXA紹介、宇宙に関して、地球のこれからに関してなどパワーポイントにて解説。 | 話をしっかりきいていた | 生き物カードの配布 iPadのアプリ内にてワークシートを配布。 カードを色ごとに並べ、グループごとに話し合うように指示 | |
・地球から惑星移住する理由の説明後、 栄養・生態系・コスト・食物連鎖などを考えて、グループごとに連れて行く生き物を10種類選び、ワークシートに記入。 | 事前学習で考えた連れて行く10種類の生物をグループで話し合い、決めていくった。決めたら、ワークシートにまとめ、代表者のみが提出 | ワークシートを提出後、その理由について2~3グループ発表させた。 | |
・衣食住がそろうように生き物以外で生活に必要なものも考えた。 | 班ごとに持って行きたいアイテムを考えた | 話合いがまとまらないグループには助言していった。 | |
・アクシデントが何度か発生 宇宙での植物栽培について具体的に解説。 | 代表の生徒がランダムに引く。カードに従い生き物を減らしていく。 アクシデントを想像し、考えた。 | アクシデント毎に各グループの話し合いが盛り上がったため、メリハリをつけさせた。 | |
・目指す惑星に到着。 最初の夕ご飯のメニューを考え、発表 ゴキブリを調理する意見もあり、ゴキブリの調理方法や栄養に関して解説 | 連れて行く生物の中で調味料なども考え、具体的にメニューを考えていった。 | ワークシートにメニューを書かせ、提出。 その後、代表者4~5名にメニューとその理由を発表させた。 | |
・それぞれの箱舟についてよいところを発表 | 生物だけでなく、グループのメンバーについての良かったところも発表した | 全ての班の代表が発表した。 | |
まとめ 5分 |
まとめ・講評 | 真剣に話をきいていた。 | 後日、感想を書かせた。 |
講師:鈴木 圭子(JAXA宇宙教育センター)
授業連携後
本編の授業を受けて、宇宙の科学的な知見を蓄積することが、地球を含めた宇宙の未来の姿を予測できることを知る。宇宙開発がどういう意義があるのか、宇宙旅行を実現するためにはどのような工夫やアイデア・課題が必要かを考えさせ、2年次の講座に関連付けたい。
授業の感想・メモ
- ICTを利用した授業展開を行った。生徒はiPad内の「ロイロノート」というアプリ内から配布したワークシートに記入し、その都度、提出できる機能を利用し提出させた。それを鈴木先生が確認し、発表する代表者を決めていた。ワークシートをそのままプロジェクターに投影することができるため、発表までの流れがスムーズだった。3時間、ゲーム感覚で自分たちが選んだ生物の特性を考えつつ、宇宙全般、環境問題について学ぶことができていた。グループ内で意見が分かれてしまった時もまとめようと努力する生徒も出てきて、協力しながら一つの問題を解決していくことも経験できた授業だった。生徒の感想でも「もっと宇宙について学びたい」という意見が大変多かった。ご指導ありがとうございました。