教員研修

夏季研修会テーマ『宇宙・天体を指導に生かすために』

秋田県・秋田市理科教育研究会

概要

全研修を通した趣旨

新指導要領の試行にあたり、宇宙や天体についてどのように指導するか。また、総合的な学習等に生かすための基礎的知識や資料の収集・活用方法について研修を深める。

対象

秋田市内の小・中学校教員 50名

期間

平成21年7月30日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
01
120分
講義
50名
「最新の宇宙科学研究の成果について」
講師:平林 久
(JAXA 名誉教授)
「宇宙に関する素材の学校教育への活用について」
講師:中村 日出夫
(JAXA宇宙教育センタ センター長)
JAXAの画像検索・教材の入手方法の紹介

秋田県・秋田市理科教育研究会

第1回目/全1回『研修会記録シート』

実施日
7月30日
合計時間
120分
参加数
50名

<今回の研修の指導目標>
新指導要領の試行にあたり、宇宙や天体についてどのように指導するか。また、総合的な学習等に生かすための基礎的知識や資料の収集・活用方法について研修を深める。

時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(70分)
講義「最新の宇宙科学研究の成果について~太陽系を中心に~」
JAXA名誉教授 平林 久先生
全員専門が理科の教師であるが、新たに移行措置となった指導要領では「宇宙・天体」の指導場面でどのように展開を試みるか不安がありました。今回の研修では資料の入手方法と効果的な活用方法を学ぶために、みんな真剣でした。
ガリレオの生誕400年を記念して、今年は世界天文年ということもあり、関心は高かった。エラトステネス以来、地球の大きさの測定や、光の速度の測定など、宇宙観測にまつわる歴史的な変遷について説明がありました。「かぐや」やISSから見た「地球の出」、火星や木星、土星を代表とする太陽及び太陽系とその外惑星について最新の情報をたくさん伺うことができました。
講義
(70分)
講義「宇宙に関する素材の学校教育への活用について」
JAXA宇宙教育センター長 中村 日出夫先生
宇宙教育センターの紹介の後、「宇宙教育の理念」や「宇宙・天体」を授業に活用することで得られる新たな視点や教育効果を学びました。学習指導要領の改訂に関連して、宇宙の素材を活用した様々な指導事例と教材の活用例を紹介していただき、理科や総合的な学習以外にも多岐にわたって活用の可能性があることを認識しました。
宇宙教育という指導分野は指導要領にはないが、その技術が社会生活、身の周りの生活用品に利用されていることを知らないでいました。三浦折とアルミ缶、低反発ウレタン、レトルト技術、Gショック、マジックテープ、生ゴミ処理法、スパイクのくぎ、各種のセラミック、多層断熱材など、例を挙げるときりがありません。地球観測衛星「だいち」の資料活用方法、地球と月の模型を使う「実感を伴った学習方法」についても研修しました。
実技・演習
(10分)
JAXA公開資料の検索・教材の入手活用方法など
集まった教員のほとんどはふだんからJAXAのホームページを利用していますが、ほしい情報にたどり着くまでに回り道が多く効率の悪い状態が続いていました。今回の研修で重要なことは、地学分野でたとえば大地の成り立ち、地震、大気と水、気候など広範囲な学習に利用できる資料が存在するということ、社会科等他の教科にも利用可能な資料がたくさんあることを認識したことでした。
ホームページには多くの情報が入っているが、どこから入っていくとほしいデーターがより素早く入手できるかがよくわかりました。情報量の多いトップページを上手に活用する方法が理解でき、今回の研修により明日からでもすぐに児童生徒の指導に生かせる自信をもらいました。

秋田県・秋田市理科教育研究会

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