教員研修

岡山市技術・家庭科研究会研修会テーマ『宇宙教育を技術・家庭科教育の授業づくりにつなげる』

岡山県・岡山市技術家庭科研究会

概要

全研修を通した趣旨

平成30年度岡山県中学校技術・家庭科研究大会に向けて、岡山市は技術はエネルギー変換と情報、家庭は、食生活と環境・消費の内容を研究することとなった。そのために前述の内容を学べるストーリー性のある題材を開発しようとしているが、宇宙という視点から日常生活や技術を見つめることで、生活における新たな課題やその解決方法について考えることができる学びづくりに研修内容をつなげていきたいと考えている。

対象

岡山市技術・家庭科教員 25名

期間

平成28年8月5日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
1
240分
講義
25名
宇宙教育について
宇宙でのエネルギーの変換
ディスカッション
講義内容を生かせる授業案の提案
演習
宇宙食の食べ比べと分析
講師:久木田 明夫(JAXA研究開発部門第一研究ユニット)、小島 彩美(JAXA宇宙教育センター)

『研修会記録シート』

実施日
8月5日
合計時間
240分
参加数
25名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(120分)
・宇宙教育について
・宇宙でのエネルギーの変換
 最初に講義では、JAXAについてお話をしていただいた。そのお話の中で、宇宙教育推進室(宇宙教育センター)が存在するようになったこと、また宇宙教育推進室の取り組み等も説明していただいた。JAXAのことがわかるだけではなく、なぜ、今日、ここにこの研修があるのかが、よく理解できる説明をしてくださった。「宇宙教育を日々の学習に活用してください。」といった内容のお話が印象だった。
 次の講義では、太陽光エネルギーについてのお話を大変丁寧にしていただいた。
 時間がたつのを忘れて聞き入っていた。縁遠い宇宙と思っていたが、自分と宇宙との距離がぐっと縮まったように感じた。
 JAXAについて知ることができてよかった。学校教育に寄り添って・・・という姿勢はとても共感でき、ありがたいものだと思う。日々の授業につなげていきたいと考えている。
ディスカッション
(60分)
・講義内容の教材化に挑戦
 午前中の講義を生かした中学校技術・家庭科の授業案をディスカッションにより生み出す活動を行った。参加者が4グループに分かれて、ディスカッションを行った後、互いのグループでディスカッションした内容を発表し合い、情報交換を行った。
 岡山市中学校技術・家庭科研究会は、平成30年度県大会で、技術分野は、エネルギー変換と情報、家庭分野は、食生活と環境・消費に関する内容の研究実践を発表することになっている。ここで、話し合った内容が、県大会に向けて、取り組む内容につながっていくことを目指しているが、その素地になる話し合いを実現することができた。
 科学技術の最先端とも言える宇宙と地球での生活をつなげることで、新たな授業づくりが実現しそうな手応えを感じることができた。
 グループディスカッションにより、多くのアイディアが生まれた。また、JAXAの方が質問に答えてくださり、有意義な時間をすごせてよかった。
演習
(60分)
・宇宙食から学ぶ
 「スペースカレー」とそのもととなった市販の「カレー」の食べ比べを行い、その違いについて話し合った。その後、パッケージの分析も行い、それらの相違点を明らかにした。「スペースカレー」を分析するために、普段食しているカレーへの意識の高まりを体験した。このように、宇宙の視点が加わることにより、新しい発見やより深い学びが実現できることを理解することができた。
 宇宙食の試食は、大変新鮮な体験であり、話し合いも盛り上がり、多くの意見が交わされた。味、色、具材、調味料、価格など、相違点が多く出てきた。体験的・実践的な活動は、学びに有効であると再認識することができた。
 演習内容については、事前に丁寧に伝えてくださっていたので、スムーズに準備することができてありがたかった。
 宇宙食の食べ比べはとても印象深いものだった。演習のまとめもきちんとできて、何のための演習であるかをしっかりと理解してしめくくることができた。

授業の感想・メモ

  • こちらのニーズに合った研修会をセッティングしていただいて、とてもありがたかった。岡山市技術・家庭科研究会の研修会として参加者のだれもが、満足して、会を締めくくることができた。この研修会で、研究会のメンバーだけによる研修会では、得ることができない新しい視点をたくさんいただいた。JAXAや宇宙について知ることができたことに加えて、授業づくりの新たな視点も得ることができた。さらに、学びの本質にせまる視点についても学ばせていただいた。
  • この研修会を生かした研究をこの後推進していきたいと考えている。新たな授業づくりを実現し、実践を重ね、進化させていくことができるような題材がつくれたらと願っている。今回の研修の内容を参加できなかったメンバーにも伝えて、共有していきたいと考えている。
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