教員研修

宇宙教育に係る教員研修会テーマ『JAXAが推進する宇宙教育の理念を生かした授業づくり』

山口県・山口県教育委員会

概要

全研修を通した趣旨

本県の高等学校等において「宇宙」を素材とした教育活動を推進するため、JAXAと連携した授業の参観やJAXAがもつ教材を用いた研修を受けることにより、宇宙教育に取り組むための指導者の育成を図る。

対象

高等学校教員 9名

期間

平成29年10月13日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
1
240分
授業参観・講義・演習・研究協議
9名
宇宙教育の理念を生かした授業づくりに向け、「JAXAと連携して実施する授業の参観」、「JAXAがもつ宇宙教育の理念や教育プログラムの紹介」及び「教材の活用方法」について研修を行った。
講師:黒谷 明美(宇宙科学研究所学際科学研究系 准教授)、松原 理(JAXA宇宙教育センター)

『研修会記録シート』

実施日
10月13日
合計時間
240分
参加数
9名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
授業参観
(100分)
JAXAと連携した授業の実際
JAXAと山口県立下関西高等学校が連携して実施した「微小重力とスポーツ」及び「宇宙生物実験」をテーマとした授業を参観した。
・「スポーツのルールを考える」という教材は、物理の理解が深まるものであると感じた。
・「宇宙でスポーツをするなら?」という発問は、様々な授業展開を考えることができるものであると感じた。
・微小重力環境(宇宙空間)について、実感を伴なった理解ができる教材であると感じた。
・研究者から生の声を聞く体験は、生徒の思考を高めるものであることが分かった。
講義・演習
(100分)
JAXAが推進する宇宙教育とその理念について
宇宙教育とその理念について、JAXA宇宙教育センターのスタッフによる講義を受講するとともに、JAXAがもつ教育プログラムや教材を実際に体験することにより、宇宙教育のノウハウや教材の活用方法について学んだ。
・コミュニケーション能力育成のためのパズルが印象的だった。国際交流の機会などでも活用したい。
・生徒が生まれた日の地球儀をつくる等の取組は、生徒の興味関心を高めるものであると感じた。授業で実践してみたいと思う。
研究協議
(40分)
JAXAがもつプログラムや教材の活用方法について
JAXAが推進する宇宙教育の理念を生かした授業づくりに向け、講義・演習で紹介された教育プログラムや教材の活用方法について、研究協議を行った。 
・『「宇宙」を素材とした教材により、生徒に身に付けさせたい力を育む』という新しい視点をもつことができた。
・これまでも紹介された教材を活用してきた。そのため、活用方法や授業改善例をもう少し聞きたかった。

授業の感想・メモ

  • 「授業参観」「講義・演習」「研究協議」それぞれについて、参加した教員を対象としたアンケート調査を実施したところ、全員から肯定的な評価を得ることができた。
  • 授業参観において、生徒がグループの考えを進んで発表しようとしていたことから、「宇宙」を素材とした教材が生徒の興味・関心を高め、主体的・対話的に学ぼうとする意欲を育むことができるものであることがよくわかった。
  • 数学や理科以外の教科においても「宇宙」を素材とした教材を活用できることが示されたことから、宇宙教育の普及が期待できる研修であった。
教員研修実績一覧

このページのTOPへ