教員向け研修

小学校初任者研修教科別研修(選択:理科)テーマ『発展的な観察、実験(宇宙教育に関する実習等)』

神奈川県・埼玉県立総合教育センター

概要

研修の趣旨

宇宙教育についての講義・演習を基に、授業への活用について協議し、宇宙教育の学校教育への活用や関係機関との連携について理解を深める。

対象

埼玉県小学校初任者教員 30名

実施日

2021年11月30日、12月3日

研修内容詳細

時間配分 研修内容 受講者の様子・感想
講義
(30分)
宇宙教育について
  • JAXAについて
  • 宇宙教育とは
  • JAXAの連携授業について
  • 宇宙教育についての講義では、新学習指導要領の趣旨とJAXAが意図する宇宙教育の考えとのつながりや、その重要性、活用事例等を中心に大変分かりやすく御講義いただいた。育成を目指す資質・能力の育成に向けた視点等大変明確であり、多くの受講者が熱心に話を聞きながら学んでいた。
  • コミュニケーションをきたえようの実習では、受講者同士の体験を通し、言葉で伝えることの難しさや工夫を実感し、自身の児童への伝え方について考えることができていた。
  • 宇宙教育実践例を紹介していただき、理科に限らず様々な教科等での取り入れ方や活用方法について知り、受講者も自分事として考えることができていた。

【以下、受講者の感想より(抜粋)】
  • 初めは宇宙教育=理科としか思っていなかったので、他教科と関連してできることを知り、いろいろな教科と関連させて授業を行っていきたいと思いました。
  • 宇宙教育に関する講義や演習を通して、どの教科でも取り入れることができるということがよく分かり、取り入れてみたいと思いました。
  • 宇宙教育はスペースシャトル等の学習だと思っていたけれども、SDGsやもっと広い視点で様々考えられることが分かった。
  • 初めて宇宙教育について知ることができました。宇宙を教えるのではなく、宇宙で教えること、三つの心(好奇心・冒険心・匠の心)等、学習指導要領と重なる部分も多く、子どもの学び続ける姿勢を養うためにも、教育活動に取り込みたいと感じました。
  • 演習から、自分の話している内容が伝わりきっていないことを考慮しなければいけないと思った。言葉を子供の理解に沿って選ぶ必要があると感じた。
  • 宇宙を教えるのではなく、宇宙「で」教えるという視点をもって、子供たちのコミュニケーション力や、思考力を高めるための方法を考え、ぜひ実践していきたいと思います。
  • 宇宙教育を素材とした授業づくりが興味深く、コミュニケーション力育成の一つとして、学活などでぜひ取り組んでいきたいと思った。
  • コミュニケーションの訓練としてパズルの紹介があったが、相手に分かりやすく説明するには相手への伝わり方を考えて言葉を選んだり、分かりやすく付け加えたりすることが大切だと思った。
  • 様々な教科で宇宙と関連付けさせて、主体的・対話的で深い学びの授業を行っていきたい。
  • 宇宙教育という視点から授業案を考え、新たな視点が増えた。
実習
(50分)
コミュニケーション力をきたえよう
  • 「コミュニケーション力をきたえよう」(JAXA教材)の演習・協議
演習
(40分)
  • 宇宙教育実践例の紹介
  • 宇宙教育教材で授業を考えよう
     授業案の立案

講師:野村 健太(JAXA宇宙教育センター)

研修の感想・留意点等

  • JAXA講師より直接講義をいただけることや充実した内容から、どの受講者も大変意欲的に研修に取り組む様子が見られた。
  • 参加した教員からも大変好評であった。始めは宇宙教育という言葉から、難しい、理科でしか使えない内容であると考えていた受講者が、実際に研修を受ける中で、理科に限らず様々な教科や活動で活用したり、授業に取り入れられる内容であることを実感していたので、全教科を指導する小学校教員の研修として大変効果的であった。
  • 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、全4日間依頼していた研修が、前半の2日間のみの依頼となってしまい、非常に残念であった。後半2日の研修の際には、宇宙教育センターHP上のWEB講座を紹介させていただいた。
  • 次年度以降もぜひ本研修に取り入れ、教員の指導力育成につなげていきたい。
教員向け研修実績一覧

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