宇宙を活用した教育実践例

アルテミス計画での月探査:月の内部構造や水の存在

京都府・京都市立京都工学院高等学校

  • 高校生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 京都市立京都工学院高等学校
対象 高校2年生
実施日 2022年7月21日11:40~12:30(50分間)
タイトル アルテミス計画での月探査:月の内部構造や水の存在
活動内容

 月探査の理学的な側面と工学的な側面について、于賢洋氏(東京大学大学院)、荒木亮太郎氏(大阪大学大学院)を講師としてお迎えし、御講演いただいた。  講演の実施目的としては、次の通り。

  1. より興味を持って講演の内容を聞くために、講演内容に関する知識を得る
  2. 自分のこれからの生き方在り方を考えるきっかけとし、進路意識を高める
  3. 理数系に関する興味を広げ(または持たせるきっかけ)、学習意欲を向上させる(キャリア意識の涵養)


[事前学習]
 取組による教育的効果をさらに上げるため,事前のクイズや動画視聴をロイロノート等を用いて行い,興味関心を喚起した。

  1. 動画の視聴
     事前にArtemis計画や月探査に関する動画を見せて、予備知識を習得させた。それに関する動画を抽出し, 視聴が生徒任せにならないようにするために,ホームルーム担任とも連携し,毎日の終礼で短時間動画をスクリーンに映し,全員で見ながら、理解を深めた。
  2. クイズ
     動画を見て知識を単に得るだけではなく,知識を楽しみながら生徒相互に確認・共有できる場を設けた。具体的には、動画の内容が背景にある宇宙関連のクイズ(全部で25問、4択)を作成し,ロイロノートで回答させた。正解・不正解も採点されるため、間違えた問題については、正しい知識を手に入れることができた。

[講演会の進行]
 生徒は講演の話を聞いた後、「効果的な月探査をするための各国の協力体制」についてのディスカッションを行う。最後に、クイズ高得点者への景品授与も行う。夏季補習の理科の授業の一環として特別授業という形で実施することで、生徒達への動機付けになった。

詳細資料:実施報告書  PDF(255KB)

使用した宇宙の素材・教材など [参考:視聴した動画リスト] 
参加者の様子・感想など
  • 生徒たちは講演内容に興味深く聞き入っている生徒が多かった。講演内容は、高校生向けであったものの、中には研究内容・データにも触れられており、少々難しめではあった。
  • ディスカッションは、4人グループで、「月探査を各国で行うのではなく、協力して行うこととなった場合、あなたがその代表ならどのような探査計画を立てますか」という少し難しめのテーマではあったが、大学院生達も交えて活発な議論が行われていた。
  • 事前学習の動画は興味関心を高めるのに効果的だった。また,クイズについても,楽しんで取り組めた生徒が多かった。

活動のご感想・ご要望など

  • 生徒アンケートはロイロノートを活用して実施し,概ね高評価であった。 講師が大学院生であり、高校生に対して身近な存在であったことも、生徒の高評価につながった要因と考えられる。特に、講師が自分自身のキャリア形成「どういう進路をたどり、その都度どういうことを考えてきたのか」を振り返りつつ説明してもらったことも、生徒の進路意識を高める契機とできた。
  • 単なる講演会の実施ではなく、事前学習の動画視聴やクイズや事後アンケートなどを充実させることで、学習効果をより高めることにつながっていた。
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