教員研修

東京都公立学校教員10年経験者研修テーマ『ボランティア等社会体験研修』

東京都・東京都教職員研修センター

概要

全研修を通した趣旨

教職経験年数が10年に達した教員が福祉施設、企業、公共機関等で実施される研修を体験し、学校外から教育を見直すことによって、教育公務員としての資質・能力の一層の向上を図る。

対象

都立小学校、中学校、高等学校、養護学校等10年経験の教員 21名

期間

平成19年8月20日~平成19年8月24日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
1
345分
22名
オリエンテーション(60分)
講義
「宇宙と社会」(90分)
 講師:的川 泰宣
 (JAXA宇宙教育センター長)
講義
「天文学の現在」(90分)
 講師:吉川 真
 (JAXA宇宙科学研究本部宇宙情報・エネルギー工学研究系
 助教授 )
講義
「宇宙開発の将来計画」(90分)
 講師:成尾 芳博
 (JAXA宇宙科学研究本部宇宙航行システム研究系 助手)
23日の班分けに向けたアンケートの配布・説明(30分)
※教材検討を行いたい内容 ・専門・教科等の調査
           
支援:岸 詔子・宮原 有香
2
360分
講義
20名
「宇宙情報の教材化に向けて」(90分)
 講師:遠藤 純夫
 (JAXA宇宙教育センター 参事)
    岸 詔子
 (JAXA宇宙教育センター 主査)
見学
相模原キャンパス 施設見学(120分)
演習
班分け・テーマ設定(90分)
演習
班別協議(教材の検討・制作)(90分)
 
支援:浅野 眞・岸 詔子・宮原 有香
3
360分
演習
20名
班別協議(教材の検討・制作、発表資料作成)(240分)
発表
成果発表、討論(120分)
 総評:浅野 眞
 (JAXA宇宙教育センター 参事)
支援:浅野 眞・岸 詔子・宮原 有香

東京都・東京都教職員研修センター(10年次教員研修)

第1回目/全3回『研修会記録シート』

実施日
8月20日
合計時間
345分
参加数
22名

<今回の研修の指導目標>
JAXAの活動内容を知るとともに、宇宙に関する興味と理解を深める。

時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
オリエンテーション
(60分)
3日間の流れ
自己紹介
講義
(90分)
講義(1)「宇宙と社会」
  的川 泰宣(宇宙センター長)
「宇宙教育センターの存在と活動を知り、今後の教育活動の中で、利用させて頂きたいと思いました。的川先生の熱意あふれるご講義に教育者としての姿勢を改めて見直すことができました。」
 研修の始めの講義として、的川センター長のお話は、受講者に宇宙に対する「夢」と期待をもたせるすばらしい内容だった。これまでの教職生活への熱意について振り返ったり、子供たちに夢を育むことを意識して授業をしたいと考えたり、それぞれに価値のある聞き方をしていた。
講義
(90分)
講義(2)「天文学の現在-月探求を中心に」
講師:吉川 真(宇宙情報・エネルギー工学研究系助教授)
「未知のことについてたくさん知るとともに、月についてもっと知りたい思いました。」
 専門的な内容で、理解が難しい部分もあったようですが、普段伺えない貴重な講義だった。
講義
(90分)
講義(3)「宇宙情報の将来計画」
講師:成尾 芳博(宇宙航行システム研究系 助手)
「研究の内容についての画像には驚きました。」    
 未来の壮大な宇宙計画が示され、未来を担う子供たちに接している教員にとって、通じるものがあった。
23日の班分けに向けたアンケートの配布・説明
(15分)

東京都・東京都教職員研修センター(10年次教員研修)

第2回目/全3回『研修会記録シート』

実施日
8月23日
合計時間
360分
参加数
20名

<今回の研修の指導目標>
相模原キャンパス施設を知る。
宇宙情報の教材化を図る。

時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(90分)
「宇宙情報の教材化に向けて」
講師:遠藤純夫(JAXA宇宙教育センター参事)
   岸詔子(JAXA宇宙教育センター 主査)
「子供に宇宙に対する知的好奇心を高めるきっかけを学ぶことができました。」
 昔話や童話、アニメーションの中から「高み」「時空をこえて」「果てへ」と3つのカテゴリーに分類する説明があった。学習指導要領との結び付きについての説明もあり、学校での実践化にすぐに生かせる内容であった。
演習
(60分)
JAXA研究テーマについてのアンケート作成
「研修した内容と授業への結び付きを考えることにまず集中しました。」
 1日半の研修を生かし、学校で実践してみたい授業プログラムの案を作成した。学んだ内容を具体的に授業として活用するために、講義メモ等を振り返りながら工夫していた。
見学
(120分)
相模原キャンパス見学
講師:清水幸夫(品質保証室 副室長)
「施設内の代表的な展示物、施設を見学させていただき、勉強になりました。中でもかぐやの模型についての説明から、ひとつひとつの部品に込められている思いや技術に驚愕しました。」
 一つ一つ丁寧に説明してくださったので、受講者は興味深く聞いていた。ここで作られたもの、検査されたものが宇宙にいくことに、多くの受講者が興奮していた。
演習
(90分)
グループワーク
教材の検討・製作
「JAXAとの連携を考えた授業を計画していきたい。音楽と宇宙について考えるきっかけになり、どんな分野もつながっていることを認識することができました。」
 個人のテーマから共通する内容をもとに2~4人グループで活動することになった。グループ内で共通のテーマを決めていくことに時間をかけていた。スタッフの方から適切なアドバイスや教材を示して頂き、受講者の思考が広がった。

東京都・東京都教職員研修センター(10年次教員研修)

第3回目/全3回『研修会記録シート』

実施日
8月24日
合計時間
360分
参加数
20名

<今回の研修の指導目標>
JAXAの活動内容を知るとともに、宇宙に関する興味と理解を深める。

時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
演習
(240分)
グループワーク
・宇宙情報の教材化
・発表資料作成
「実際に自分たちでプログラムを考え、実験までさせていただいた経験を生かし、フイルムロケットについては、図画工作等で活用できると思います。また、様々な資料をどのように集めたらよいのかという点も分かりました。」
 グループごとに、大変熱心に作業をしていた。途中で、資料の紹介や画像の選択、画像処理等の適切なアドバイスを受けることができたため、内容の濃いPPができていく楽しさを感じながら作業をしていた。前日の講義・演習から考え、準備をしてきた教員が多く、スムーズにグループワークが進んだ。
 発表形式をパワーポイントに限定したため、初めてこのソフトを使う教員にとっては発表内容以前に操作がたいへんだったようだが、インターネットから情報を取り込み、貼り付けるなど、今後大変役に立つ実習になった。
発表・講評
(120分)
開発した教材の発表
講評:的川 泰宣(宇宙センター長)
浅野 眞(宇宙教育センター参事)
「自分が教材研究をしたこと、他のグループの発表を聞いたことを通して、宇宙を子供達が考えやすい形に工夫して、なるべく身近に感じさせながら考えさせるコツをつかめたように思います。 宇宙の美しさを素直に感じたり、不思議だからもっと知りたいと感じることが万人に共通である教材なので、学校で効果的に用いる場面を作りたいです。 」
それぞれの校種や学校の特色にあった内容の発表ができた。PCの技能が上達するとともに、明日の授業に活かせる資料づくりができ、3日間の研修に満足していた。

東京都・東京都教職員研修センター(10年次教員研修)

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