JAXAアカデミー ガチで学ぶ90分!
高校生・大学生のためのロケット開発入門
2025年08月29日
更新情報
2025/12/09 アーカイブ動画を公開しました。 NEW!
2025/12/09 ホームワーク優秀作発表を公開しました。 NEW!
2025/10/08 Q&A を公開しました。
2025/09/22 ワークシート(中学数学・高校物理レベル)の解答 を公開しました
2025/09/03 第一宇宙速度計算ワークシート(高校物理レベル)を公開しました。
2025/09/02 第一宇宙速度計算ワークシート(中学数学レベル)を公開しました。
開催概要
ロケットや宇宙開発に興味はあるけれど、専門的なことを学ぶ機会が少ない----そんなあなたへ。
このセミナーでは、JAXAでロケット開発や打ち上げ運用の最前線に携わる講師が、現場のリアルをわかりやすく解説します。
- ロケットの仕組みとは?開発プロジェクトはどう進めるの?
- 打ち上げ当日、現場では何が起きているのか?
- どんな人が、どんな技術でロケットを支えているのか?
そんな疑問に答えながら、ロケット開発の基礎を学べる内容です。後半では、打ち上げ当日のカウントダウン作業を模したワークショップを実施します。
実際の現場さながらの判断や動きを体験しながら、ロケット開発に必要な考え方を学ぶことができます。専門知識がなくても大丈夫。理系・文系を問わず、宇宙に興味がある高校生・大学生に向けた、実践的な90分の入門講座です。
あなたの未来の進路やキャリアのヒントにもつながる、ロケット開発の世界をのぞいてみませんか?
Zoomウェビナーによるオンライン形式で、どなたでも参加いただけます。ご友人もお誘いいただき、ぜひご参加ください。
| 日 時 | 2025年9月22日(月)19:00~20:30 |
|---|---|
| 対 象 | 高校生~大学2年生を主な対象としますが、どなたでも参加いただきます。 |
| 応募締切 | 2025年9月22日(月)正午 |
| 募集人数 | 先着3000名 |
| 開催場所 | Zoomウェビナー ※オンラインのため、参加される方はメールアドレスとインターネット接続が必要です。 お問合せ:JAXAアカデミー事務局 |
| ワークシート | ※受講前にPDFをダウンロードし、紙に印刷しておいてください。講義の途中で手書き計算をします。余力のある方は、ぜひ講義前に自力で計算に挑戦してみてください。提出は求めませんのでお気軽にご参加ください。 |
参加登録の際ご提供いただく個人情報は、当イベント運営並びに宇宙教育業務に係る分析等にて使用します。
また、取得した個人情報はJAXAアカデミー事務局および関係者以外に提供いたしません。
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参加登録フォーム(外部)
応募を締め切りました
プログラム
| 19:00~19:10 | 開講挨拶、講師紹介 |
|---|---|
| 19:10~19:45 | ロケット開発とは/ロケットシステムの基礎/打ち上げ当日の現場 |
| 19:45~20:30 | 不適合模擬訓練(ワークショップ)/打ち上げ失敗からの学び/質疑応答 |
登壇者
JAXA宇宙輸送技術部門 イプシロンロケットプロジェクトチーム 主任研究開発員
種子島宇宙センターで、地上設備保守・打ち上げ運用に従事し、現在はイプシロンロケットの開発・運用に携わる。
イプシロンロケットでは、アビオニクスや地上設備の開発、発射指揮者(LCDR)を担当。
宇宙開発の現場から、リアルな知識と経験を届けます。
兵庫県出身。中学時代のNASA訪問で宇宙の虜に。お茶の水女子大学理学部物理学科卒業。
国の審議会委員からYoutuberまで幅広い顔を持ち、宇宙の魅力を届ける「宇宙タレント」として活動している。
ホームワーク優秀作発表
本セミナー終了後に任意でホームワークの募集をし、26件の提出がありました。ホームワークは、ロケットの打ち上げと、打上げ(パーティー)とかけて、プロジェクトマネジメントの観点で打上げ(パーティー)の計画書を作成いただきました。その中で最優秀賞を含む優秀作品賞(4件)と最年少参加賞(1件)を選出いたしましたので、講師講評とともに紹介させていただきます。ホームワークをご提出いただきました皆さま、有難うございます。受賞の皆さま、おめでとうございます。
※優秀作品につきましては、お名前をクリックするとご覧いただけます。作品の著作は受賞者本人に帰属します。公開期間は2027年3月31日まで。
| 名前・ニックネーム (敬称略) | 岡田 修平講師 講評 | |
|---|---|---|
| 最優秀賞 | 武田翔 (大学3年) |
打上げ実施時における責任の所在を明確に記載している点が非常によいなと感じました。これは、プロジェクトの信頼性や安全性を確保するうえで重要な要素です。さらに、リスク管理の観点からも、集金業務など人手と手間を要する場面に対して適切に人員を配置し、また、次回のミーティングで集金をおこなうなど、実務的なマネジメントと仕組みでうまく事が進むように計画されている点を高く評価しました。 |
| 優秀賞 | 井戸智斗志 (修士1年) |
井戸さんの打上げ計画書は、資金調達に模擬店の売上という変動リスクのある不確定要素を用いている点が特徴的です。プロジェクトの初期段階からリスクを内包した計画となっています。このような案件は、現実のプロジェクトでも起きうるケースですね。そのため、リスクの発生確率と影響度を評価しながら準備を進める必要があるという視点が計画書に盛り込まれている点を評価しました。一方で、コストリスクへの対応策については、もう一歩踏み込んだ工夫があるとさらに良くなるでしょう。たとえば、代替的な資金確保手段の検討などでしょうか。 |
| 優秀賞 | どろぬま (大学1年) |
当日のタイムスケジュールに加え、準備段階から当日に至るまでのスケジュール線表が明確に作成されている点を高く評価しました。これにより、プロジェクト全体の進行状況が一目で把握でき、関係者間での認識の共有が容易になります。また、各担当者に対して具体的な業務を割り振り、それぞれが責任を持って遂行できるような仕組みが構築されている点も非常に良いです。役割分担が明確であることで、チーム全体の効率的な運営が期待できます。 |
| 優秀賞 | すだち | この打上げ計画書は、開催地である「風呂理田海浜公園」にワニが生息しているという細かなところまで事前のリスクの洗い出しがなされており、大変すばらしいと感じました。計画段階でリスクとなりうる要因を細かく抽出し、事前に対策を講じようとする姿勢は、プロジェクトマネジメントにおける基本でありながら、実行するのは容易ではありません。その点をしっかりと実践されていることを高く評価いたしました。事前準備を「実行段階の下ごしらえ」として丁寧に行う姿勢は、プロジェクトの成功に直結する重要な要素であり、計画書全体にそれが感じられました。 |
| 最年少参加賞 | 中島大壱 (小学6年) |
小学6年生という最年少での参加、ありがとうございます。中島さんの打上げ計画書は、YACでのペットボトルロケット大会の運営を題材に、雨天という自然条件に対するリスクを事前に想定し、対応策を盛り込んでいる点が非常に素晴らしいです。
また、コスト管理に関して「子供ではなく大人に任せる」という現実的かつ柔軟な解決策を見出している点も高く評価できます。年齢に応じた役割分担を考慮しながら、プロジェクトの実現可能性を高める工夫が見られます。 これからも、宇宙開発にたくさん興味を持って、好きなことに全力投球してください。その情熱が、未来の大きな可能性につながることを期待しています。 |
質疑応答
セミナー中に参加者からたくさんいただいた質問に講師が回答しました。
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